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明治座で公演中の舞台「三丁目の夕日」を鑑賞。生の舞台なんて、子供の頃に見たミュージカルやコント仕立ての物を含めても、これ迄に4回しか観た事が無い。明治座なんて敷居が高い所には近付いた事すら無かったのだが、知り合いのおねえちゃんに誘われて、御付き合いで足を運ぶ事に。御付き合いとはいえ、A席1万2千円/人という出費は痛かった。それこそ清水の舞台から飛び下りる思いで、なけなしの金銭を叩いのチケット購入。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp28.gif)
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昭和30年代半ば、夕日町三丁目で洋装店を営む倉田恵子(三田佳子さん)は、大学講師の夫・八郎(篠田三郎氏)と真理子(国分佐智子さん)、奈津子(須藤温子さん)の2人の娘との4人暮らし。決して裕福とは言い難い暮らし振りだが、持ち前の明るさと機転で家族は勿論、町の人々の人望も集めている。或る日、小説家の茶川先生(小須田康人氏)を訪ねて来た編集者の関谷年男(金子昇氏)と真理子が出遭い、やがて恋が芽生える。反対する父を押し切り、結納に漕ぎ着けた2人だったが、その先には予想出来ない悲劇が待ち受けていた。
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昭和30年代半ば~昭和40年代初めに掛けての、何とも懐かしい下町の風景が描かれている。高度経済成長時代に足を踏み入れた頃の、未だ時間が緩やかに過ぎていたで在ろう頃の庶民の生活。ダッコちゃんや炭俵、丸ポスト等、登場する小道具に懐かしさを覚える物が多い。幕間等に当時の歌がBGMとして流されるのだが、ついつい口遊んでしまう。
最初に幕が上がる前、横の通路におかっぱ頭の子供達が数人居たので、「今時、珍しい髪型の子供だなあ。舞台内容に合わせて、コスプレでもして来たのか?」と思ったのだが、彼等は出演者だった。通路から電車ごっこをし乍ら舞台に上がって行く彼等を見て、「そう言えば、昔見た『仮面ライダー・ショー』でも、ショッカーの戦闘員達が通路から舞台に駆け上がっていったっけ。」と思い出したりも。役者が演じるのは、舞台の上だけでは無いのだ。
ミーハーの自分にとって、三田さんや音無美紀子さんといった昔からTV番組で見知っている女優を間近で見られるのは嬉しい。それ以上に嬉しかったのは「ウルトラマンタロウ」の“東光太郎”こと篠田氏と、“ヘイ・ユウ・ブルース”こと左とん平大先生が間近で見られた事。ウルトラ・シリーズが大好きで夢中になって見ていたし、御笑い大好き人間でも在るので。今年で還暦を迎えられる篠田氏だが、若かりし頃と体型が全く変わらないのは凄い。又、舞台では「ヘイ・ユウ・ブルース」では無く「有楽町で逢いましょう」(動画)を歌った左大先生だが、見た目はすっかり老けてしまったものの、笑わせるツボをきちんと押さえているのは流石。小汚い身形の婆さん・大田キン(新橋耐子さん)と紙芝居屋の“シバレン”役を演じる左大先生が遣り取りする場面なぞ、嘗ての大ヒットドラマ「寺内貫太郎一家」で左大先生演ずるタメさんと悠木千帆時代の樹木希林さんが演じた(寺内)きん婆さんの掛け合いを彷彿させた。
役者達の息遣い迄もが聞こえて来そうな程の迫力。ドラマとは違った独特の発声や所作が、日常から非日常の世界へと誘ってくれる。野球同様、舞台も生で観るのがベターだろう。
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昭和30年代半ば、夕日町三丁目で洋装店を営む倉田恵子(三田佳子さん)は、大学講師の夫・八郎(篠田三郎氏)と真理子(国分佐智子さん)、奈津子(須藤温子さん)の2人の娘との4人暮らし。決して裕福とは言い難い暮らし振りだが、持ち前の明るさと機転で家族は勿論、町の人々の人望も集めている。或る日、小説家の茶川先生(小須田康人氏)を訪ねて来た編集者の関谷年男(金子昇氏)と真理子が出遭い、やがて恋が芽生える。反対する父を押し切り、結納に漕ぎ着けた2人だったが、その先には予想出来ない悲劇が待ち受けていた。
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昭和30年代半ば~昭和40年代初めに掛けての、何とも懐かしい下町の風景が描かれている。高度経済成長時代に足を踏み入れた頃の、未だ時間が緩やかに過ぎていたで在ろう頃の庶民の生活。ダッコちゃんや炭俵、丸ポスト等、登場する小道具に懐かしさを覚える物が多い。幕間等に当時の歌がBGMとして流されるのだが、ついつい口遊んでしまう。
最初に幕が上がる前、横の通路におかっぱ頭の子供達が数人居たので、「今時、珍しい髪型の子供だなあ。舞台内容に合わせて、コスプレでもして来たのか?」と思ったのだが、彼等は出演者だった。通路から電車ごっこをし乍ら舞台に上がって行く彼等を見て、「そう言えば、昔見た『仮面ライダー・ショー』でも、ショッカーの戦闘員達が通路から舞台に駆け上がっていったっけ。」と思い出したりも。役者が演じるのは、舞台の上だけでは無いのだ。
ミーハーの自分にとって、三田さんや音無美紀子さんといった昔からTV番組で見知っている女優を間近で見られるのは嬉しい。それ以上に嬉しかったのは「ウルトラマンタロウ」の“東光太郎”こと篠田氏と、“ヘイ・ユウ・ブルース”こと左とん平大先生が間近で見られた事。ウルトラ・シリーズが大好きで夢中になって見ていたし、御笑い大好き人間でも在るので。今年で還暦を迎えられる篠田氏だが、若かりし頃と体型が全く変わらないのは凄い。又、舞台では「ヘイ・ユウ・ブルース」では無く「有楽町で逢いましょう」(動画)を歌った左大先生だが、見た目はすっかり老けてしまったものの、笑わせるツボをきちんと押さえているのは流石。小汚い身形の婆さん・大田キン(新橋耐子さん)と紙芝居屋の“シバレン”役を演じる左大先生が遣り取りする場面なぞ、嘗ての大ヒットドラマ「寺内貫太郎一家」で左大先生演ずるタメさんと悠木千帆時代の樹木希林さんが演じた(寺内)きん婆さんの掛け合いを彷彿させた。
役者達の息遣い迄もが聞こえて来そうな程の迫力。ドラマとは違った独特の発声や所作が、日常から非日常の世界へと誘ってくれる。野球同様、舞台も生で観るのがベターだろう。
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舞台ってそれなりの料金ですから、なかなか行く機会は無いのですが、好きな方は好きですよね。前の会社の同僚で、毎週何等かの劇を観に行っている人が居ましたし。まあ自分も野球観戦が大好きですから、人の事はどうこう言えませんが。
下種な話をしてしまうと、舞台ってそんなに儲からないと思うんです。「平均料金x収容人数」から諸経費等を差っ引くと、運営元に残るのはそんなに多く無さそうだし、何よりも役者のギャラがそんなに在るとも思えないし。以前、某有名女優が語っていたのですが、「御金儲けという意味だけで言えば、TV番組に出た方が遥かに儲かる。舞台はギャラが高くないし、拘束時間も長いし。でも、御客さんの反応がダイレクトに伝わって来るし、緊張感が半端で無い分、達成感も大きい。だから自分は舞台を止められない。」と。台詞覚え等、大変な事も多いのでしょうが、それを補って余り在る物が在るんでしょうね。