ズバリ聞きます！（２８）

ネット上で「貴方がもしタイムマシンを手に入れたならば、未来と過去のどちらに行きたいですか？」というアンケートが行われていた。自分が見た段階では「過去派」が多かったのだが、自分の場合を考えるとやはり過去に行ってみたいという思いが在る。

もっと具体的に考えてみた。「タイムマシンを一往復だけ使え、尚且つ“行った先”で一つだけ願いが叶うとしたら、『どの時代』に『何を願う』だろうか？」と。「タイムマシンを何度も使える様にして欲しい。」というズルイ願い事は無しにして考えると、私的な話で言えば「亡き父が生きている時代に行き、命を奪った病気を完全消滅させる。」というのが一番か。「その病気を完全消滅させた所で、又、再発する可能性が在るのでは？」とか「それよりも病気が発生する前の段階で父親に会い、『将来的にこういう病気になるから、健康管理には充分留意する様に。』と忠告する方がベターでは？」といった御意見も在る事だろう。唯、前者の場合は「同じ病気が再発しての死、又は別の病気が発生しての死ならば、それは運命として受け容れざるを得ないだろう。」という思いが在る。そして後者の場合で言えば、「おばあちゃんの思い出」（ドラえもんのストーリーの中で一番の名作だと思っている。）に登場するのび太の御婆ちゃんの様に、相手が自分の子孫だと信じてくれれば良いが、普通はイカレた人間と思われて相手にされそうも無い気がするのだ。

そして私的な話を除けば、自分は関ヶ原の戦いが行われている最中に飛び、歴史上では敗れ去った西軍の将・石田三成を勝者にする事を願うだろう。石田三成が好きだからという事だけでは無く、「もし彼が勝者となっていたら、その後の時代がどう変わったか？」に強い興味が在るのだ。戦乱の時代から安定の時代に向かいつつ在ったのが、石田三成が勝った事で荒れた時代に逆戻りした可能性も高いとは思う。唯、関ヶ原の戦いが大きな時代の分岐点で在った事は間違い無く、勝者が変わる事でその後の展開はガラリと変わった事だろう。

そこで皆様にズバリ聞きます。「タイムマシンを一往復だけ使え、尚且つ“行った先”で一つだけ願いが叶うとしたら、未来と過去のどちらに行き、何を願いますか？」