ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

プラスチック製○○

2015年07月24日 | 時事ネタ関連

 「次々と文明の利器が現れているというのに、根本的に変わらないドラえもんの世界じゃないけれど、例えばスプレーで液体を全身に吹き付ける事で皮膜を作り、雨に濡れない様な発明品が出来ないものか。」といった事を、此れに何度か夢想した事が在る。

 

同様に、或る物に付いても、「抜本的に変えられないのかなあ?」と何度も思っていた。道路のアスファルト舗装だ。道路の傷みを直すのは必要な事なれど、期末になると彼方此方で道路工事をしているのを見掛けると、「見た目には全く問題無い様な道路も工事している場合も在るし、予算消化の為に無理無理に行っているのでは?」という気すらしてしまう。「メンテナンスフリーの物で、道路を作れないものか?」と考えていたのだが・・・。

 

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プラスチックの道路がメリットしかない!?アスファルト舗装が消滅するかも」(7月22日、FUTURUS

 

最早、道路の舗装といえばアスファルトだ。昔は石畳等という手法も在ったが、現在では通常、先ず使われない。念の為に説明しておくと、アスファルトというのは原油精製して出来る重い成分で、其処砂利等を混ぜて舗装材とするので在る。

 

ところが、此の圧倒的シェア誇るアスファルト舗装に取って代わるかもしれない技術を、オランダ土木建築会社Volker Wessels社」が発表した。

 

此のVolker Wessels社が発表した新しい技術は、プラスチック・ロードと言う。文字通り、プラスチックで道路を作ってしまう物だ。軽量で、工事期間も短く、メンテナンスフリーで、従来の3倍のライフ・スパンが期待出来ると言う。原料として使うのは、リサイクルしたプラスチック材だ。

 

プラスチックで道路を作ると、メリットは多い様だ。先ず、騒音の少ない道路が作れる。寒冷地の凍結防止用に、道路を温めるのも容易だと言う。又、モジュール化して製造する事が出来る。そして、道路の下に空洞設ける事が容易になる。其のスペースにケーブル類や配水管雨水管等を、簡単に通す事が出来るという訳だ。

 

此のプラスチック・ロードは、製品を再生可能な手法で製造すると共に、投棄されるプラスチックを減らして、海洋綺麗にし様というコンセプトから始まった物だと言う。プラスチック製品をリサイクルし、軽量な“プレハブ”の道路部品を作る。其れ等を組み立てる事で、道路を簡単に作れるという物だ。工事期間は短縮され、道路の品質を一定に保つ事も容易になる。

 

プラスチック・ロードは事実上、メンテナンスフリーだと言う。腐食天候の影響も受けない。-40から80度迄耐える事が出来る。化学薬品にも強い。道路のライフ・スパンは、3倍に伸びると見積もられている。其れによって道路の補修工事は減るので、普及した後は渋滞も減る事になる。

 

此のプラスチック・ロードで気になるのは、プラスチックの再生コストだ。或る程度低コストで、充分な性能を持つ再生プラスチックが作れるのかどうか。

 

もう1つ筆者が気になるのは、耐摩耗性で在る。腐食や天候に強かったとしても、タイヤとの摩擦に充分な強さを発揮してくれるのだろうか? 路面擦り減ってツルツルになってしまっては危険だ。尤も其の辺りは、製法によってカヴァーする手段は在るのかもしれないが。

 

そういった問題がクリアになれば、中々魅力的なアイディアで在る。オランダは道路に関するイノヴェーションを積極的に進めている様で、次世代の道路技術は、オランダから発信されて行くかもしれない。

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「プラスチックで道路を作る。」というのは、簡単に出そうで、意外と出ない発想かもしれない。記事を読む限りではメリット許り(「投棄されたプラスチックごみで海が汚染され、生態系へも大きな影響が出始めている。」という話を良く見聞するので、「原料として、リサイクルしたプラスチック材を使う。」というのも良い。)で、非常に魅力的な話では在るが、自分が気になるのは記事にも在る“コスト面”。

 

ライフスパンの長さ&メンテナンスフリーの分、プラスチック・ロードが一旦普及してしまうと、メーカーには一定期間“売り上げ”が入って来なくなってしまうので、其の分をコストに上乗せするのは仕方無い。でも、アスファルト舗装と比べて余りにもコスト高になってしまうと、普及するのは困難になるだろう。

 

省エネルギー」、「長寿命」、「低発熱」等、多くのメリットで一気に普及したLEDだが、「信号機に用いられた場合、降り積もった雪が、其のメリットの1つ『低発熱』が災いし、解けなくなって信号が見えなくなった。」というニュースが以前在った。メリットだらけの様なプラスチック・ロードも、メリットが別の面ではデメリットになる事も在り得るだろうし、今後の成り行きが気になる所。


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2 コメント

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ほとんど進化しないもの (nana)
2015-07-28 17:05:09
初めまして(^^♪
突然厚かましく失礼致します
私も色々考えるのが好きな通りすがりの者です
そういえば道路も進化しませんね!
私もあまり進化しないものについてよく気になったりします
今特に思うのが掃除機です
床あるいは畳の隙間から埃等を吸い取って圧縮して捨てられるようにならないかとふと思っていました
殺菌もその隙間から定期的にというのはいかがなものでしょうか??
ごめんなさい、ついコメントさせて頂いて・・・
暑い折どうかおからだご自愛くださいませ
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>nana様 (giants-55)
2015-07-29 02:31:02
初めまして。書き込み有難う御座いました。「厚かましく・・・。」なんて、仰らないで下さい。書き込みして戴ける事を、心より大歓迎しておりますので。

ロボット掃除機が登場したものの、機能としては掃除機も旧態依然とした感じが在りますね。実は「掃除」に関しても、色々夢想した事が在るんです。非常に馬鹿馬鹿しい発想なのですが、自分は近年特に“極力物が置かれていないシンプルな部屋”というのに魅力を感じており、其の延長線として「全体が、耐水性の高い素材で構成された部屋。→ボタンを押すと、家具等が壁に“収納”される。→天井から水が吹き出し、部屋中の塵を床に落とす。→一定間隔水が吹き出した後、床が少し下がり、隙間から塵が外部に排出される。→外部に排出された塵は、一ヶ所に纏められる。→塵として処分する。」なんていうのを思い浮かべた事が在ります。大分昔、「家自体が360度ゆっくり回転する事で、家に居乍ら色んな景色を楽しめる。」というコンセプトの家が実際に作られたのをTV番組で見て、こんな馬鹿馬鹿しい事を思い浮かべた次第です。

今後とも、何卒宜しく御願い致します。
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