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「【鬱】名作だけどトラウマ必至の漫画ランキング」(2月18日、gooランキング)
1位: 「はだしのゲン」(978票)
2位: 「闇金ウシジマくん」(253票)
3位: 「漂流教室」(210票)
4位: 「ライフ」(190票)
5位: 「デビルマン」(147票)
6位: 「最終兵器彼女」(135票)
7位: 「聲の形」(126票)
8位: 「ぼくらの」(123票)
9位: 「校舎のうらには天使が埋められている」(121票)
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10位内に入った11作品の内、実際に読んだ事が在るのは「はだしのゲン」、「漂流教室」、そして「デビルマン」の3作品だけ。未読だけれど、「ライフ」や「最終兵器彼女」、「校舎のうらには天使が埋められている」なんかは、絵柄だけ見るとトラウマとは縁遠い感じがしてしまう。
おっさん世代で言えば、「楳図かずお氏や古賀新一氏、つのだじろう氏、日野日出志氏等の絵柄が怖い作品。」の他に、「永井豪氏の『デビルマン』や『ススムちゃん大ショック』。」なんかは“トラウマ必至の漫画”という感じがする。だから、3位の「漂流教室」と5位の「デビルマン」は納得。
で、自分の場合、“トラウマ必至の漫画”として真っ先に頭に浮かぶのは、矢張り「はだしのゲン」だ。10年前の記事「はだしのゲン」の中で書いた様に、「原爆の放った高熱で焼け爛れた皮膚を手足から垂れ下げ、爆風で飛び散ったガラス片等が全身に突き刺さった儘、ゾンビの如く彷徨う被爆者達。」や「膿んだ傷口から湧いた蛆虫を、箸で一匹ずつ摘み取るシーン。」、「原爆症を発症し、大量の吐血をし乍ら、死に絶えて行く被爆者の姿。」等々、実にリアルな描写が本当にショックだったし、又、5年前の記事「ギギギ・・・。」でも触れた様に、「ギギギ・・・。」等の独特な擬音が恐ろしさと共に記憶に刻み込まれている。同世代の人間からも、「『はだしのゲン』って、本当に怖かった。」という話を良く聞いたっけ。
「聲の形」「ミュージアム」は昨年映画され、どちらも映画館で見ましたが、トラウマになる程の作品とは思えませんでした。
まあ、見た時の年齢にもよるでしょう。純真で汚れを知らない小学生の時にいきなり上記のような漫画を読んだら、確かにトラウマになる子供もいるでしょうね。年齢が上がるほど、免疫が出来て大してショックは受けないかも知れません。
上には挙がってませんが、やはり映画化された「寄生獣」の原作は、大人になってから読んだけれど、それでも結構トラウマになりそうなショッキングな作品でした。
「はだしのゲン」も、やはり大人になってから読みましたがショックでしたね。逆に言えば、それまではこうした原爆投下時の悲惨な実態が(広島の平和資料館を訪問すればある程度見る事は出来ますが)漫画や映画等、一般の人が広く見る媒体ではきちんと描かれて来ていなかったという事になると思います。新藤兼人監督の「原爆の子」などでも原爆の地獄絵は登場しますが、「はだしのゲン」に比べたら生ぬるいものです。
原爆や戦争の残酷で惨たらしい実態は、トラウマになるくらいリアルに描くべきだと、改めて思いますね。
其の漫画がトラウマになるか否かは、「見た時の年齢」も在りましょうが、「其の時代」というのも大きい気がします。今の様に情報で溢れていなかった自分(giants-55)の幼少期と、今の若い子達だと、同じ漫画を読んでも受け取り方が違うでしょうね。
昨年、保健所等で処分された犬は21,593匹、猫はが79,745匹だとか。併せて10万匹以上の犬&猫が処分されている。彼等を玩具の様に捉えて飼い、「自分の好みに合わないから。」等の理由で捨てる無責任な飼い主達には、心から怒りを覚える。以前にも書いたけれど、「安直に捨てられた犬や猫達が、どういう最期を遂げるのか。」を、新たに飼おうとしている人達へ“実地見学”を義務付けるべきだと思っています。「そんなのを見たら、トラウマになってしまう。」という人も居りましょうが、だったら飼っちゃ駄目。処分という現実が厳然と在るのだから、其れを確りと認識した上で、其れでも飼うかどうかを決める。
「はだしのゲン」も同様で、原爆及び被爆者という厳然たる事実が在るのだから、其れを確り直視しなければいけないと思うし、「トラウマになるから嫌。」というのでは、戦争等の愚行を再び許してしまう雰囲気が出来てしまう。ですから、Kei様の御意見に同感です。