ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“都合の良い解釈”により、悪用出来てしまう事が大問題 Part2

2013年10月26日 | 政治関連

申し訳無いけれど、深い思考力が全く感じられず、様々な面でコンプレックスを抱えている様に見える安倍首相。異常な迄の形式主義な彼が偏に縋るのは、祖父で元首相の「岸信介」というブランドで在り、「祖父が為しなかった事を為し遂げられれば国民、そして何よりも自分を認めて欲しい“ゴッドマザー”が、自分を高く評価してくれる。」という思いが、全てに優先している様な気がしている。

 

彼が無闇矢鱈と「憲法改正」を口にするのも、「国民や国家の為」というのでは無く、「憲法改正を主張するも、為し遂げられなかった祖父を乗り越えたい。」という思いが強い様に思っているのだが、村上元行革担当相が触れた「スパイ防止法案」には促進議員懇談会なる物が存在し、其の会長を岸元首相が務めていた。此処でも「祖父が成し遂げられなかった事を為し遂げ、祖父を乗り越えたい。」という思いが在りそうだが、興味深いのは今回の特定秘密保護法案の旗振り役となっているのが町村元官房長官で在るという点。彼の父・町村金五参院議員は、スパイ防止法案の促進議員懇談会で顧問務めていたからだ。「国民や国家よりも、私事を最優先させる。」なんて事で無ければ良いのだが・・・。

 

なんちゃって法学部卒の自分だが、入学して早々の授業では「法律用語」に関して、くどい程に注意を受けた。独特な言い回しも然る事乍ら、「『弓爾乎波』や『若しくは』、『又は』、『及び』等、使われる法律用語で全く意味が違ってしまう事が多いので、其のを常に留意する様に。」と。「若しくは」や「又は」、「及び」等は、其の法律が適用される対象を大きく変えてしまう事が多々在り、其れ以降は条文を目にすると留意するが付いた。

 

所謂「霞が関文学」に付いては、此れ迄に多くの政治家や官僚が、其の悪質さを指摘している。「留意していても、余りに巧妙に文言を滑り込ませているので、気付かないに法案が通ってしまった。」と悔やんでいる人も居た。「政治家や官僚は国益よりも、既得権益死守及び新たな権益創出を最優先させている。」なんていう話も在り、そうなると今回の特定秘密保護法案も「国家の安全保障」(此れは、重要な概念だとは思うが。)をいうのを錦の御旗掲げた上で、「自分達に不都合な情報は、特定秘密保護法で闇から闇に葬ろう。」という思惑を、どうしても感じてしまう。(先日の記事「宮沢・レーン事件」でも触れた様に、古今東西の歴史を顧みれば、為政者が法律を悪用して政敵を“消し去った”り、国民を弾圧したりなんて例は枚挙に遑が無いのだ。)

 

宗教政党党首が以前、「与党内で私達が、自民党の暴走を止めるブレーキ役になる。『駄目な物は駄目。』とハッキリ言うので、安心して貰って良い。」と大見得を切っていた。「与党に居る事の“旨味”を知ってしまったのだから、自民党に反対する“振り”を続けた挙句、結局は“曖昧な形での賛成”をするに決まってる。」と、自分なんぞは全く信じていなかったのだが、「曖昧な形での先送り」や「苦しい言い訳での賛成」をし続けている党を見ると、「矢張りなあ。」という思いが。「私達が主張し続けた事で、特定秘密保護法案に国民の知る権利報道・取材の自由への配慮が盛り込まれた。」と主張するのだろうが、“配慮”は飽く迄も「強制力の無い努力規定」で在り、権利が守られる保証は無いのだから、言い訳にしか感じられない。

 

「国が国民を裏切るなんて、そんなのは杞憂に過ぎない。」と笑っていて、ふと気付いたら「物を一切言えない状態になっていた。」なんていうのは、ナチス・ドイツだけでは無く、戦前から戦中の我が国でも在った事。危うさを少しでも感じたならば、毅然と反対する。」という“当たり前の行為”を放棄すれば、待っているのは暗黒の世界に違い無い。


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2 コメント

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Unknown (マヌケ)
2013-10-26 23:48:27
政治家は嘘つきばかりですから、嘘がばれないように秘密が暴露されないように毎日気をもむのは疲れるでしょう。 都合の悪ことは全部特定な秘密にしてしまわなくては身がもちません。 現場を見てもいないのに汚染水は完全にコントロールされているなんていうことを軽々しく嘘をついても今では突っ込みを入れるマスコミすらありませんね。 マスコミも安倍への批判を逐一つぶして回るネット戦略部隊が攻撃をしかけてくることに疲れたのでしょうか。 私の知人が福島で生活しているのですが、被曝線量の限界を超えると働けなくなるために、大勢の労働者が入れ替わり、それが繰り返されるうちに熟練者がいなくなってしまい、今ではヤクザとど素人ばかりの現場があるそうです。 フロントにいる人間が暴力団と素人のチームではあきれるような単純ミスが起こっていてもそれは納得です。 いったいどこがアンダーコントロールなのでしょうか? 嘘を隠すための法案が成立するとは、いよいよ情けない国になってしまいましたね。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-10-27 00:43:32
書き込み有難う御座いました。

「嘘も方便」と言いますが、「国や国民の為に真に必要な事」に関して、政治家は嘘を吐く必要が在る局面も在るでしょうね。しかし、昨今の政治家は、自身の虚栄心を満たす為だけだったり、私利私欲を充足する為だけだったりと、実に“ちんまい(小さい)理由”だけで、平然と嘘を吐く。そんな連中が「特定秘密保護法」という“錦の御旗”を手に入れたら、どんな事をし出すかは容易に想像出来る。

此の法案が含む危険性を判っている筈なのに、一部のメディアを除いては、マス・メディアの報道は実に大人しい。「ネット右翼を焚き付けて、嫌がらせ攻撃で自分を批判する人間を黙らせる。」という実に陰湿な手法に、恐れを為しているメディアも少なく無いんでしょうね。(「放送免許」を政府に握られているという弱みも。)一部報道では「NHK経営委員に、自らの親衛隊員達(百田尚樹氏等)を送り込む。」そうで、益々言論統制が強まりそうなのが怖いです。

前政権でもそうでしたが、安倍晋三という人物は、周りをイエスマンだけで固めないと、何も出来ないんでしょうね。
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