現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

世界柔道2017ブダペスト(最終日)

2017年09月04日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで行われている世界柔道の最終日は2020年東京五輪で採用されることが決まった新種目、男女混合団体戦が行われた。

男女混合団体戦は男女3名ずつが戦い、勝利数、技のポイント数で勝敗を決め、ポイント数まで同じ場合は代表戦を行うとのこと。男女3名の階級は次の通り。

・女子57㎏級
・男子73㎏級
・女子70㎏級
・男子90㎏級
・女子70㎏超級
・男子90㎏超級

ゆっくり見る時間がなかったので結果だけ。
2回戦、ウクライナに5勝1敗
準々決勝、ドイツに5勝1敗
準決勝、韓国に5勝1敗
決勝、ブラジルに全勝

見事にこの種目の初代王者に輝いた。

個人戦で男女14階級中、7階級で金メダルを獲得している上に、団体戦のためだけにエントリーされた選手もしっかりと勝ちを拾っているのだから当然の結果と言えるだろう。
世界陸上のリレー種目を見ていて、アメリカを始めとする層の厚い国は予選にリザーブの選手を使えて羨ましいとか思ってしまうけど、他国から見たら、柔道のこの状況がまさにそうなんだろう。

この結果がこれからもしっかりと繋がれることを期待したい。
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世界柔道2017ブダペスト(第六日)

2017年09月03日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで行われている世界柔道は6日目。

男子100㎏級、100㎏超級と女子78㎏超級が行われた。男子100㎏級には羽賀龍之介選手、ウルフアロン選手、男子100㎏超級には原沢久喜選手、王子谷剛志選手、女子78㎏超級には朝比奈沙羅選手が出場した。

リオ五輪メダリストの羽賀選手、原沢選手の活躍を期待していたのだが、勝ち上がったのはウルフ選手と朝比奈選手の2名。順調に決勝まで進出した。

ウルフ選手は先に指導をもらう苦しい展開だったが、指導差2つのまま延長戦へ突入すると、相手の体制を崩して大内刈りを決め、金メダルを獲得した。投げ技で相手の重心を後ろにかかるようにしてからの大内刈りという手本のような決まり方だった。

朝比奈選手の決勝の相手は中国のユソン選手。朝比奈選手が効果的に技を出しているように見えたがなかなかポイントにはならず、試合は延長戦へ。延長に入ってからは相手が疲れながらも不十分な体制から先に技を繰り出していて、対する朝比奈選手は技を出せず。正直掛け逃げが取られてもおかしくないと思っていたのだが、最後に指導をもらったのは朝比奈選手の方だった。勝っていたように見えたので残念な銀メダルとなった。しかし、本戦でちゃんと技のポイントを取れていたらとついつい思ってしまう。

男子100㎏超級の準決勝では、8連覇を目指す王者リネール選手が延長戦であわや敗北というシーンがあったが、ポイントは入らず。相手は勝ったと思って気が抜けたのか、再開後にあっという間にリネール選手が技ありを取って決勝進出を決めた。決勝でも延長戦へもつれ込んだが、最後は場外際で相手が押し込んできたところを合わせて綺麗な一本勝ち。見事に8連覇を決めた。

2020年までに何としてもストップ・ザ・リネールを成し遂げて欲しい。
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世界柔道2017ブダペスト(第五日)

2017年09月02日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで行われている世界柔道は5日目。

男子90㎏級と女子70㎏級、78㎏級が行われ、女子70㎏級には新井千鶴選手、女子78㎏級には梅木真美選手、佐藤瑠香選手が出場した。男子90kg級には選手の派遣がなかった。女子の3選手は順調に準決勝へ進出。

70kg級の新井選手は準決勝で実力者のアルベアール選手と対戦。試合中盤で内股を崩れながらもかけ切って技ありを先取すると、このポイントを守って優勢勝ち。決勝ではノーシードから勝ち上がって来たプエルトリコのペレス選手と対戦。立ち技から寝技への移行で絞め技へ。一気に試合を決めた。この階級では実に14年ぶりの金メダル獲得となった。

78kg級の佐藤選手は、準決勝でブラジルのアギアール選手に敗れ3位決定戦へ。その3位決定戦でも技ありを先に取られ、劣勢から巻き返すことが出来なかった。

同じく78kg級の梅木選手は決勝まで勝ち進み、佐藤選手に勝ったアギアール選手と対戦。序盤に指導を2つ受ける厳しい状況ながらも技によるポイントはなく延長戦へ。何とか勝機を見出したいところだったが、延長戦へ入った直後に隙を突かれて技ありを取られてしまった。

… …

佐藤選手の3位決定戦では、試合の再開のかけ方に少し疑問があった。待てがかかった後、両者がきちんと開始線まで戻らなくても再開されるのは良くある光景。

気が早るあまりに待てがかかった後に突っかかって行くのは分かるが、この試合の佐藤選手はあまりに戻らな過ぎたのでは。

相手が逃げている、まだ指導が入らないのかとの解説だったけど、場外間際で再開がかかっているので、審判から見たら明確に逃げているという見方が出来なかったのではと思ってしまった。

だとしたら勿体無いし、開始線まで戻らなくても良いとはいえ、中央よりも後ろまでは戻るなどの目安が必要ではないかと思った。
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世界柔道2017ブダペスト(第四日)

2017年09月01日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで行われている世界柔道は4日目。

男子81㎏級と女子63㎏級が行われ、男子81㎏級には永瀬貴規選手、女子63㎏級はまさかの派遣選手なしだった。

この日唯一の日本選手となった永瀬選手は4回戦でまさかの敗退。序盤で痛めた足を気にしての試合は厳しかった。延長戦に入り、足を取りに行ったとして反則負け。とはいえ、待てがかかる度に立ち上がることもままならない状況だったから、致し方ないのかも知れない。

永瀬選手のリベンジと、かつてはメダルを量産した女子63㎏級に新たなスター選手が誕生することを期待したい。
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世界柔道2017ブダペスト(第三日)

2017年08月31日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで行われている世界柔道は3日目。

男子73㎏級と女子57㎏級が行われ、男子73㎏級には橋本壮市選手、女子57㎏級には芳田司選手が出場した。

両選手とも決勝へ進出。芳田選手の相手は世界ランク1位のモンゴルの選手。どちらも技を出し合いながらも決め手に欠く状況が続いた。延長に入っても変わらずで実に本戦と延長戦を合わせて13分近くに及んだ持久戦は、僅かな隙をつかれて技ありを奪われて終了した。無念の銀メダル。

橋本選手は26歳にして初の世界柔道という遅咲きの選手。それもそのはずで、この階級ではリオ五輪の金メダリストの大野選手と中矢選手が交互に金メダルを獲得するなど、5大会連続で日本選手が金メダルを獲得しているという層の厚い階級。最大2名のエントリーが出来る世界柔道でさえ代表になるのが難しい。しかしながら、国際大会の実績はあり今大会も世界ランク1位とのこと。

決勝の相手はリオ五輪の銀メダリストのオルジョフ選手。序盤で関節を決められそうになり肝を冷やしたが何とか堪えた。女子の決勝同様、延長にもつれ込む苦しい展開。延長戦でも技の掛け合いからオルジョフ選手の技が入ったように見えた場面があって冷やりとしたけど、その後に場外際で相手を引き込みながら体落としを決めた。ビデオ判定になったものの、これが技ありと判定されて決着。初出場ながら金メダルを獲得し、この階級の連続金メダルを繋いだ。

大野選手と橋本選手、どちらが今後の日本代表として引っ張っていくのかにも注目したい。
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世界柔道2017ブダペスト(第二日)

2017年08月30日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで行われている世界柔道は2日目。

男子66㎏級と女子52㎏級が行われ、男子66㎏級には阿部一二三選手、女子52㎏級には志々目愛選手、角田夏実選手が出場した。

3選手とも順調に勝ち上がり、女子は6年ぶりの日本人対決の決勝となった。日本人選手対決となった場合はコーチが付かないのはいつものことだが、やはり違和感を覚えてしまう。どちらも世界柔道の個人戦には初出場ということだけど、国際大会の経験が多い志々目選手がやや試合巧者に見えた。結果は志々目選手の一本勝ち。技ありで試合続行と思っていたところに、一本への訂正があったので、少し拍子抜けした気分だった。

男子の阿部一二三選手は世界柔道初出場ながら、これまでに出場した国際大会の成績からすでに各国からのマークが厳しいとのこと。そんな中でも圧倒的な力を見せつけた。決勝も見事な一本勝ち。隙をついたとか、そういうのじゃなく、ただ純粋に実力差で勝ったというような印象を受けた。五輪4連覇を狙うというのは少々言い過ぎとか思っていたけど、そこに近い結果が期待出来そうな強さだった。

とは言え、一番近い東京五輪まであと3年。それまで世界の包囲網をどうやって打ち破るのかが見どころになりそうだ。
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世界柔道2017ブダペスト(第一日)

2017年08月29日 | 柔道
ハンガリーのブダペストで柔道の世界選手権が開幕した。

1日目は男子60㎏級と女子48㎏級が行われ、男子60㎏級には高藤直寿選手、永山竜樹選手が出場、女子48㎏級には近藤亜美選手、渡名喜風南選手が出場した。

男子60㎏では高藤選手が金メダルを獲得。女子48㎏級では渡名喜選手が金メダル、近藤選手が銅メダルを獲得した。男子の永山選手は3回戦敗退となった。

近藤選手の準決勝は今回のルール変更の苦しい部分が出ていた内容だった。互いに攻めてはいるものの、決め手に欠く試合。なかなか指導も入らず、延長に入ってもそれが続いていた。激しい攻防の中での僅かなミスが指導に繋がってしまった。3位決定戦に勝って銅メダルを獲得するも笑顔なし。昨年のリオ五輪でのリベンジは叶わなかった。同い年の近藤選手と渡名喜選手の競い合いが東京五輪の代表争いを一層熱くしそうだと感じた。

(時間がなくてあまりちゃんと見られなかったので、今日はこのくらいで。)

… …

リオ五輪以降のルール改正はざっとこんな感じ。

・有効が廃止され、一本と技ありのみとなった。
・技あり2つで合わせ技一本が廃止された。
・指導は3つで反則負け。
・試合時間終了時の指導差では決着しない。
・延長は無制限、技のポイント(一本、技あり)もしくは指導差がついた時点で終了。

より技によるポイント、特に一本を重視するルールへと変更された。個人的には以前のルールで、タイムアップ時の指導差で試合が決していたのが、腑に落ちなかったので良くなった印象。選手にはなかなか苦しい変更だろうけど。
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世界柔道2015アスタナ(第四日)

2015年08月28日 | 柔道
カザフスタンのアスタナで行われている世界柔道。4日目は男子81kg級、女子63kg級が行われた。

男子81kg級には永瀬貴規選手、女子63kg級には田代未来選手が出場した。

永瀬選手は順調に準決勝へ進出すると、前回大会王者で永瀬選手自身も前回大会で敗れたチリキシビリ選手と対戦。互いに決め手に欠く中、僅か有効一つの差で勝利。決勝進出を決めた。

決勝の相手は、前回大会の3位決定戦で敗れた相手。序盤から攻め込むと寝技で一本。見事に金メダルを獲得した。

放送ではこの階級でどれだけ金メダルを取れていないかを繰り返し伝えていた。この勝利を来年の五輪にも繋げて欲しいところ。

田代選手は、準々決勝で前回大会王者のアグベニュー選手と対戦。技ありを取られて終始相手のペースを乱せずに敗れた。しかし、技ありからの抑え込みであわや合わせ一本かというところで辛くも逃れた粘り強さは今後に期待したいところ。田代選手は、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦は不戦勝で銅メダル獲得となった。

… …

ここ最近、男子柔道の解説は穴井さんが務めることが多いのだが、あの消極的解説はどうにかならないものか。日本人が望む一本を取って勝つことが難しくなっている現状に合っているということなのだろうか。
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世界柔道2015アスタナ(第三日)

2015年08月27日 | 柔道
カザフスタンのアスタナで行われている世界柔道。3日目は男子73kg級、女子57kg級が行われた。

男子73kg級には、中矢力選手、大野将平選手が出場。中矢選手は2011年、2014年で優勝、大野選手は2013年に優勝と両者共に優勝経験者。その二人が揃って決勝へ進出。両者ともにほぼ一本勝ちと良い状態。日本選手同士の対戦となった決勝は、序盤から積極的に仕掛けた大野選手が技ありを取って優勢勝ち。二年ぶりの王者に返り咲いた。

終始攻め続けた大野選手に対し、中矢選手はやや攻め手に欠けた。寝技が得意な中矢選手にとっては、寝技に引き込めない展開は厳しかった。五輪の代表枠は一つ。日本勢で決勝とは聞こえが良いけど、残酷な状況だなぁ。国内の代表争いも注目したい。

女子57kg級にはロンドン五輪金メダルの松本薫選手が出場。五輪以降は思うような結果が出ていない松本選手だったけど、見事に優勝。キレ良く技が決まっているというよりは、粘り強く戦って勝ったという印象。力強く向かって行く姿は、まさしく松本選手という戦い方だけど、それがケガに繋がりそうで怖い。まだ五輪代表に決まったわけではないけど、ちゃんと調整をして、五輪での連覇を成し遂げて欲しい。
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世界柔道2015アスタナ(第一日、第二日)

2015年08月26日 | 柔道
カザフスタンのアスタナで行われている世界柔道。

1日目はまさかの見逃し!?で、とりあえず結果のみ。

男子60kg級と女子48kg級が行われ、男子60kg級に出場した志々目徹選手が銅メダル、女子48kg級に出場した浅見八瑠奈選手が銀メダル、近藤亜美選手が銅メダルだった。

2日目は男子66kg級、女子52kg級が行われた。

男子66kg級には、世界柔道4連覇を目指す海老沼匡選手と高市賢悟選手が出場。高市選手が初戦で敗退すると、海老沼選手もまさかの3回戦敗退。場外際でアレっと思うほどあっさりと一本を取られてしまった。ストイックに柔道に取り組んでいる印象のある選手だけに、インタビューに答えて謝っている姿は切なかった。

女子52kg級には、中村美里選手が出場。ケガからの復活をかけていたということだけど、かつての世界女王の力はいまだ健在という印象で、見事に優勝。今大会初の金メダル獲得となった。準々決勝、準決勝、決勝と一本は奪えなかったけど、相手にもまともに柔道をさせない試合運びが出来ているのは地力の差じゃないだろうか。

本人にとっては納得のいかない内容だったそうだけど、それはリオ五輪の活躍に繋げてくれることを期待したい。

… …

世界陸上にバレーボールW杯と世界大会が丸被りの中、まさかの柔道も被っていた。しかし、深夜に放送しているからこそ、無理なく見られるという切ない現実。陸上とバレーボールはすでにもう録画しっ放しで消化出来そうにない…。
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