大学入学を機に仙台で一人暮らしを始めた椎名がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら引越し荷物の片づけをしていると、河崎という隣人が声をかけてきた。
河崎は椎名に本屋強盗を手伝って欲しいと言う。河崎に言われるまま本屋強盗を手伝ってしまった椎名は、どこかおかしい河崎の言動に疑問を抱き、深夜に出かけた河崎の後を追ったのだが…。
… …
前半のほのぼのとした雰囲気の中で行われる、どこか計画性に欠けた本屋強盗。河崎から信用しちゃダメだと教えられたペットショップの麗子さんや、椎名の隣の部屋に住む口数の少ないブータン人の話が繋がるようでどこかちぐはぐに感じる。
後半、話が核心に迫っていくと、そこには前半のほのぼのした雰囲気はなく、思いのほかシリアスな展開で驚かされた。
仲間になりそうな人がいなければ、実行すら出来なかったはずの計画。そんな計画を胸に秘めていて、隣に引っ越してきた椎名がたまたまディランを口ずさんでいたのは、ある種運命的なものを感じたのかも知れない。
椎名にしてみれば、引越し先の隣人も自分の好きなディランを好きなんだというだけの思いだっただろうに、それが引き金になってしまったのなら皮肉な話だ。
前半の伏線から後半の話が繋がっていく展開は気持ち良いけど、結末が決して明るいものではないから、スッキリした気持ちは残らなかった。
河崎は椎名に本屋強盗を手伝って欲しいと言う。河崎に言われるまま本屋強盗を手伝ってしまった椎名は、どこかおかしい河崎の言動に疑問を抱き、深夜に出かけた河崎の後を追ったのだが…。
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前半のほのぼのとした雰囲気の中で行われる、どこか計画性に欠けた本屋強盗。河崎から信用しちゃダメだと教えられたペットショップの麗子さんや、椎名の隣の部屋に住む口数の少ないブータン人の話が繋がるようでどこかちぐはぐに感じる。
後半、話が核心に迫っていくと、そこには前半のほのぼのした雰囲気はなく、思いのほかシリアスな展開で驚かされた。
仲間になりそうな人がいなければ、実行すら出来なかったはずの計画。そんな計画を胸に秘めていて、隣に引っ越してきた椎名がたまたまディランを口ずさんでいたのは、ある種運命的なものを感じたのかも知れない。
椎名にしてみれば、引越し先の隣人も自分の好きなディランを好きなんだというだけの思いだっただろうに、それが引き金になってしまったのなら皮肉な話だ。
前半の伏線から後半の話が繋がっていく展開は気持ち良いけど、結末が決して明るいものではないから、スッキリした気持ちは残らなかった。