聖闘士星矢の前聖戦の時代を描いた冥王神話シリーズの「THE LOST CANVAS」が最新25巻で完結した。軸となるのは、この時代の天馬座の聖闘士・テンマとこの時代のアテナ・サーシャ、そしてサーシャの兄でありテンマの幼馴染でもあるハーデス・アローンの3人。テンマが聖闘士になるところからアテナ軍とハーデス軍の全面戦争終結までがじっくりと描かれていた。
序盤は黄金聖闘士の一人一人にスポットが当てられ、それぞれのキャラの背景と共にその戦いがしっかりと描かれていた。必殺技の応酬で終わる戦いが多かった元の聖闘士星矢に比べて、興味深い内容だった。ただ、終盤には、テンマの両親が冥闘士として現れて、テンマを導いたり逆に話をかき混ぜたりと無駄に話が複雑化していたように感じられてしまった。
それでも物語が終焉に向かうあたりは、ここから元の聖闘士星矢に繋がるんだと思えるシーンが嬉しかった。その最たる例が、童虎がアテナによってメソペタメノスをかけられ、封じられたハーデス軍の監視を命じられるシーンだった。それに、地上に戻った童虎とシオンが肩を組んで立っているシーンは、元の聖闘士星矢で描かれた前聖戦の終戦シーンそのままだったことにもニヤリとさせられた。
この新しい聖闘士星矢は、さすがに絵が違っていることでの違和感はあったのものの、充分過ぎるくらい楽しめるものだった。あとは、もう一つの冥王神話「NEXT DIMENSION」の続きを楽しみにしよう。
序盤は黄金聖闘士の一人一人にスポットが当てられ、それぞれのキャラの背景と共にその戦いがしっかりと描かれていた。必殺技の応酬で終わる戦いが多かった元の聖闘士星矢に比べて、興味深い内容だった。ただ、終盤には、テンマの両親が冥闘士として現れて、テンマを導いたり逆に話をかき混ぜたりと無駄に話が複雑化していたように感じられてしまった。
それでも物語が終焉に向かうあたりは、ここから元の聖闘士星矢に繋がるんだと思えるシーンが嬉しかった。その最たる例が、童虎がアテナによってメソペタメノスをかけられ、封じられたハーデス軍の監視を命じられるシーンだった。それに、地上に戻った童虎とシオンが肩を組んで立っているシーンは、元の聖闘士星矢で描かれた前聖戦の終戦シーンそのままだったことにもニヤリとさせられた。
この新しい聖闘士星矢は、さすがに絵が違っていることでの違和感はあったのものの、充分過ぎるくらい楽しめるものだった。あとは、もう一つの冥王神話「NEXT DIMENSION」の続きを楽しみにしよう。