「女神の見えざる手」

2017年公開の映画の紹介です

監督はジョン・マッデン。

社会派サスペンス映画です。
主演・出演はジェシカ・チャステイン、マーク・ストロング、ググ・バサ＝ロー、ジョン・リスゴー。

ワシントンD.C.の連邦議事堂では、上院議員による聴聞会が開かれています。
エリザベス・スローンは、大手の会社で不正を犯したのではないかと疑われているのです。
それより3か月ほど前。
エリザベスは、政治を陰で動かすロビイストとして凄腕をふるっていました。
ある日、銃擁護派団体の代表者がエリザベスに、

「女性たちを銃器賛成者に変えて欲しい」

と依頼します。
ところがエリザベスはあっさりと断り、勤務会社まで変えてしまいます。
チームの数人はエリザベスについてきましたが、長く働いてきたジェーンは残る道を選びます。
そしてどちらの団体も、反対、賛成の態度を決めていない議員の取り合いをするのです。
エリザベスは新しい部下・エズメの履歴に空白がある事に気付き、調べます。
そして、テレビの討論会の出席したエリザベスは、エズメにスポットが当たるように仕向けます。
エズメは、銃乱射事件が起こった高校の生存者だったのです。

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人を人とも思わないエリザベス役は、ジェシカ・チャステイン。
この映画では、ゴールデングローブ賞 (ドラマ部門)/主演女優賞にノミネートされています。
監督が直接ジェシカにオファーしたとか。
ジェシカは役作りの為、ワシントンDCで何人もの女性ロビイストを訪ねて、時間をともに過ごしたりしたんですね。
｢ヘルプ ～心がつなぐストーリー～｣(2012)ではアカデミー助演女優賞のノミネート、｢ゼロ・ダーク・サーティ｣(2013)では、アカデミー主演女優賞にノミネートされています。

≪　ロビイスト　とは　≫

言葉自体はホテルの『ロビー』で、『ロビーにいる人』なんですね。
裏で密かに策略をめぐらして、マスコミを利用した世論操作などを行って、自分たちに有利な政策を取るように導く活動をする人の事のようです。
アメリカでは、政治に大きな影響力を持っているんだとか。

「ブルーベルベット」

1987年公開の映画の紹介です

監督はデヴィッド・リンチ。
リンチ独特の作風、異色なミステリー映画です。
主演・出演はカイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー、ローラ・ダーン。

アメリカの田舎町・ランバートン。
大学生のジェフリーは、父親が入院した為一時的に実家に帰り金物屋を手伝います。
病院からの帰り道、ジェフリーは切断された耳を発見し警察に届けます。
その後が気になったジェフリーは、父親が刑事のサンディから詳しい情報を仕入れます。
2人は捜査対象の謎の女性・ドロシー宅に侵入して鍵を盗み、その後ジェフリーは再び忍び込むのです。
ところがドロシーが帰宅して、ジェフリーはあわててクローゼットに隠れます。
やがてフランクという男がやってきて、ドロシーをなぐり、ベルベットに執着した変質的な行為を強要します。
フランクが帰っていくと、見かねたジェフリーはドロシーに助けたいと伝えます。
その後ジェフリーはフランクの後をつけたり、独自の捜査を続けます。
しかし耳の持ち主がわかり始めた頃、ジェフリーはドロシー宅でフランクと鉢合わせしてしまうのです。

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この映画はアカデミー賞で「監督賞」のノミネートがあります。

ジェフリー役はカイル・マクラクラン。
同じデヴィッド・リンチ監督の、｢デューン/砂の惑星｣(1985)の主演を務めています。
｢ツイン・ピークス　ローラ・パーマー最期の7日間｣(1992)、｢ボーイ・ミーツ・ラブ｣(2005)の出演があります。

ドロシー役はイザベラ・ロッセリーニ。
女優・イングリッド・バーグマンの娘様なんですね。
公開当初は評判が悪かった事で、
「自分のヘタな演技・役作りで、デイヴィッド・リンチ監督に迷惑をかけてしまった」
と、かなり悩んだんだとか。
なんのなんの、この映画は結果的に高い評価となり、インディペンデント・スピリット賞/主演女優賞を受賞しています。

いつもお立ち寄りいただき有難うございます

朝から『切断された耳』なんてスミマセン・・

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