ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「NO」

2021年09月23日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2012年公開の映画の紹介です

監督はパブロ・ラライン。
チリ制作の、実話に基づく社会派映画です。
主演・出演はガエル・ガルシア・ベルナル、アルフレド・カストロ、ルイス・ニェッコ。


長期間にわたって軍事独裁だったチリのピノチェト政権に、批判が強まっていました。
そして、1988年、大統領の国民投票が行われることになったのです。
現政権の賛成派は「イエス派」、野党連合の反対派は「ノー派」と呼ばれます。
選挙活動には、深夜のテレビ放送で15分間のキャンペーンCMを流すという特権がどちらにもあります。
広告マンのレネは、「ノー派」の政治家・ウルティアから頼まれてCM製作をすることになります。
レネが参加した打ち合わせでは、拷問などに反対する重いCMが流されました。
レネはその映像に対し、明るく「喜び」をテーマにしたCM製作を提案します。
放送されると、「ノー派」のCMのインパクトは強く、勝ちを疑わない「イエス派」は危機感を抱きます。
そしてレネの自宅に、脅迫の電話が掛かって来たのです・・

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この映画はアカデミー外国語映画賞にノミネートされています。

カンヌ国際映画祭では、「監督週間アートシネマアワード」を受賞しています。

レネ役はガエル・ガルシア・ベルナル。
「バベル」(2007)、「ジュリエットからの手紙」(2011)などの出演、
「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004)「ノー・エスケープ 自由への国境」(2017)などの主演があります。
主演の「オールド」が、今年夏、公開されています。

≪ ピノチェト独裁政権 豆知識 ≫ 

1973年、アジェンデ社会主義政権を倒してピノチェトの軍事政権が発足。
民営化と外国資本の流入は一時的な経済の活況を見せ、「チリの奇跡」と言われた。
しかし、言論の自由が抑えられ、多くの左派系の人々が誘拐され「行方不明」が頻繁に起こる。
1983年以降、独裁反対運動が激化、1988年の大統領選挙が決定する。



お立ち寄り、ありがとうございます
各国、事情がいろいろでござる・・
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