へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

「やりたい仕事が解らない」「仕事をする意味が解らない」

2007年04月17日 04時17分36秒 | Weblog
若い人の口からよく出る言葉である。
「やりたい仕事」って、どんな仕事なのだろう?。
大抵は「カッコよくて、給料が良い」と言ったところか?。
女子中高生なら「アイドルになりたい」なんて言うのも多い。
息子が中学生の時に、同級生の女の子5人に聞いた事がある。
5人のうち4人が「アイドルになりたい」と言うのである。
その時私は、アイドルになる事が、どれだけ大変かと言う事を話して聞かせたところ、「そんなに大変だとは知らなかった」と言う答えが返ってきた。
華やかな表舞台だけを見て憧れるのだろうが、アイドルも所詮は「人気稼業」だと言う事に気が付いていないのである。
運良く人気が出たとしても、その人気を維持するのは並大抵の事ではない。
多くは「日の目を見る事無く」消えてゆくのである。
現代はメディア社会と言われ、大量の情報が流されている。
しかしその情報はと言うと、殆どが「カッコよい表の部分」ばかり。
「日の当たらない影の部分」は、殆ど出てこない。
私がよく言う言葉に、「籠に乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人」と言う言葉がある。
今風に言うなら、「タクシーに乗る人、運転する人、そのまた車を作る人」と言ったところか。
車を作る人が居なければ、タクシーに乗る事は出来ない。
次々と建築されている、超高層ビル。
超高層ビルが倒れないのは、人の目に触れる事の無い地下に「シッカリとした基礎」が有るからです。
「シッカリとした基礎」が無ければ、どんなに綺麗なビルも建てる事は出来ないのです。
我々が快適な生活を送れるのも、俗に「3K」と呼ばれる仕事をしてくれる人が居るからです。
3K(汚い、キツイ、危険)と呼ばれる仕事をする人が居なかったら、どうなるでしょう。   
また、実際の話し、「自分がやりたい仕事」をしている人が、どれだけ居るでしょう?。
楽しくやりがいを持って、仕事が出来れば最高でしょうが・・・、仕事は、趣味や道楽でするものではありません。
「何の為に仕事をするのか解らない」と言って、仕事をしない人がいるが、仕事をするのに理由なんて必要ない。
人間が生きてゆく上で、毎日、水を飲み、食事をし、排泄をする。
これらの事となんら変わりがないのである。
「何の為に仕事をするのか解らない」と言うのは、「親のすねをかじって、安楽に生きたい」と言うのだろう。
怠け者の「詭弁」でしかない。
仕事は「生きてゆく為の、日々の糧」を得る為にするもので、面白くないのが当たり前。
私は常に、仕事は「日々の糧」を得る為、と割り切ってきた。
「仕事が楽しかった」、等と言う事は、記憶の何処にも無い。
仕事は、人が生きてゆく上で必要な事、理由など無用で、楽しくないのが当たり前である。
コメント
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