へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

複雑な心境

2008年09月10日 03時27分23秒 | Weblog
少し前に「テレビが壊れた」と言ったのだが、ついに新しいテレビを買いました。
国内一流メーカーの32型液晶テレビなのだが、値段はかなり安い部類に入るのではないだろうか?。
「テレビと複雑な心境は何の関係があるの?」と思うかもしれないが、ガソリンや食品などの値上がりの中で「家電製品だけが値下がり」と言うことが大きな理由である。
単純に考えれば「値下がり」と言うことは、諸物価高騰の折、消費者にとっては嬉しいことなのだが、巡り巡ってゆくと、その先に待っているものは「景気の足を引っ張る」と言う新たな問題が待っているのである。
私個人に限って考えれば、テレビが壊れたのが北京オリンピックの後だったのが幸いして、それ以前よりかなり安く買うことが出来ると言う幸運に恵まれたのだが、値段が下がった分、販売店や製造元、部品メーカーなどの利益が減ってしまうのである。
さて、利益が減ってしまったらどの様なことが起きるか考えてみてほしい。
それぞれの会社で働いている従業員の給与は、減ってしまった利益の中から出さなくてはならないのだから、何らかの形でそのしわ寄せが出てくるのは避けられないだろう。
このように考えてくると、「安いものを求める」と言うことが、巡り巡って、「自分の知らない誰かを苦しめている」と言うことになり、更に巡って「自分にも影響が及ぶ」と言うことになるため、「複雑な心境」になるのである。
景気回復のための財源として「無駄をなくしてその財源を充てる」と言うことも、これとまったく同じことなのである。
また一方で「財源の無駄使い」とよく言われるのだが、この無駄に使われた財源にしても、巡り巡って私たちの財布の中に入っていることに気が付く人は少ないだろう。
どんなに汚れたお金でも「善意の第三者」の手に渡ると「ロンダリング(資金洗浄)」されてわからなくなってしまうのである。
このように考えてみれば、「無駄をなくす」と言うことは、「財布に入ってくるお金が減る」と言うことを覚悟しなくてはいけないだろう。
現在の社会情勢を考えると、非常ーーーーに残念なことではあるが、「景気対策をしようが、財政再建をしようが、景気は悪くなる」としか言いようがないだろう。
どの道景気が悪くなるのであれば、「財政再建を選ぶ」方が賢いやり方だと思うのだが・・・・。
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