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意味論

2013-07-05 | 現代日本語百科2025
この間の意味論については、意味とはまずなんであるかを明らかにする考え方が始まって、手元には、言語学事典 を用いてその概念を知ることになる。
A。マルティネ編著、副題には、現代言語学――キホン概念51章とある。邦訳の出版は1972年である。
冒頭の項目が、意味 であった。この事典が示す、《3次元》言語学 は項目の解説のわかりよさを著わす意味論の領域であった、9ページ。

またまた、そのころに、ラルース言語学用語辞典を読んだ。J.デュポワ他、邦訳版は1980年である。
意味の項目に、ここでは非言語学的という理由から、事物と語の関係としての<意味>は取り上げない、14ページ、と書いてあって、面食らったものであった。これは当然そうなのであろうか。

さて、
意味論は次のシリーズによって様々なテーマを見せる。その出版社のサイトから目次を紹介する。2010年代にになってのことで、このタイトルによって研究動向を知ることになろうか。


ひつじ意味論講座 第1巻 語・文と文法カテゴリーの意味 澤田治美 編 2010年12月
1.語の意味をめぐって(国広哲弥)
2.多義性とカテゴリー構造(松本曜)
3.文の意味と真偽性(阿部泰明)
4.否定の諸相(今仁生美)
5.日本語のテンスとアスペクトの意味の体系性(須田義治)
6.ヴォイスの意味(鷲尾龍一)
7.意味役割(菅井三実)
8.動詞の意味と統語構造(影山太郎)
9.形容詞の意味―「多い」を中心として(久島茂)この間の意味論については、意味とはまずなんであるかを明らかにする考え方が始まって、手元には、言語学事典 を用いてその概念を知ることになる。A。マルティネ編著、副題には、現代言語学――キホン概念51章とある。邦訳の出版は1972年である。冒頭の項目が、意味 であった。この事典が示す、《3次元》言語学 は項目の解説のわかりよさを著わす意味論の領域であった、9ページ。またまた、そのころに、ラルース言語学用語辞典を読んだ。j.デュポワ他、邦訳版は1980年である。意味の項目に、ここでは非言語学的という理由から、事物と語の関係としての<意味>は取り上げない、と書いていて面食らったものであった。これは当然そうなのであろうか。さて、
10.名詞句の意味(西山佑司)
11.代名詞の意味(神崎高明)
12.不定冠詞の役割(樋口昌幸)

ひつじ意味論講座第2巻 構文と意味  2012年9月刊行
1.認知のダイナミズムと構文現象(山梨正明)
2.構文的意味とは何か(大堀壽夫・遠藤智子)
3.二重目的語構文と与格交替(加賀信広)
4.使役構文をめぐって(高見健一)
5.結果構文の意味論(小野尚之)
6.条件構文をめぐって(藤井聖子)
7.比較構文の語用論(澤田治)
8.場所句倒置構文をめぐって(奥野忠徳)
9.壁塗り交替(岸本秀樹)
10.中間構文の意味論的本質(吉村公宏)
11.数量詞遊離構文とアスペクト制約(三原健一)
12.コーパス分析に基づく構文研究(李在鎬)

ひつじ意味論講座 第3巻 モダリティⅠ:理論と方法 澤田治美 編  2010年
1.モダリティの定義をめぐって(ハイコ・ナロック)
2.論理学におけるモダリティ(飯田隆)
3.モダリティの類型論(堀江薫)
4.メンタル・スペース理論とモダリティ(坂原茂)
5.日本語モダリティの分類(仁田義雄)
6.英語モダリティの分類(澤田治美)
7.文の意味的階層構造と叙述の類型(益岡隆志)
8.現代日本語のモダリティをめぐって(田野村忠温)
9.日本語モダリティの史的変遷(近藤泰弘)
10.古代語のモダリティ(高山善行)
11.ムードの意味(安藤貞雄)
12.スペイン語におけるムードとモダリティ(和佐敦子)

ひつじ意味論講座 第4巻 モダリティⅡ:事例研究 澤田治美 編  2012年6月
1.英語法助動詞のモダリティ(柏本吉章)
2.英語モダリティと動機づけ(長友俊一郎)
3.未来性とモダリティ(吉良文孝)
4.日英語の認識的・証拠的モダリティと因果性(澤田治美)
5.認識的モダリティとの意味的関連性からみた日英語の束縛的モダリティ(黒滝真理子)
6.認識的モダリティの意味と談話的機能(宮崎和人)
7.意志表現とモダリティ(土岐留美江)
8.「のだ」の意味とモダリティ(野田春美)
9.終助詞とモダリティ(半藤英明)
10.副詞とモダリティ(杉村泰)
11.モダリティの対照研究(井上優)
12.日本語教育から「日本語のモダリティ」を考える(守屋三千代)


ひつじ意味論講座 第5巻 主観性と主体性 澤田治美 編  2011年6月
1.Subject―主語・主観―をめぐる哲学的断片(大庭健)
2.モダリティにおける主観性と仮想性(澤田治美)
3.日本語と主観性・主体性(池上嘉彦)
4.主観性に関する言語の対照と類型(上原聡)
5.文法化と主観化(秋元実治)
6.日本語における文法化と主観化(青木博史)
7.共同注意と間主観性(本多啓)
8.英語形容詞の主観性(八木克正)
9.日本語のダイクシス表現と視点、主観性(澤田淳)
10.日本語思考動詞の主観性(小野正樹)
11.日英語の主観性を表す副詞について(森本順子)
12.敬語と言語主体―敬意・主観性・モダリティ(滝浦真人)

ひつじ意味論講座 第6巻 意味とコンテクスト 澤田治美 編  2012年12月
1.直示とコンテクスト(渡辺伸治)
2.言語行為と発話のコンテクスト(久保進)
3.コンテクストと前提(加藤重広)
4.意味と含み(清塚邦彦)
5.関連性理論とコンテクスト(東森勲)
6.論理的意味論におけるコンテクスト(野本和幸)
7.モダリティとコンテクスト(澤田治美)
8.メタファー理解プロセスと意味(中本敬子)
9.とりたてとコンテクスト(野田尚史)
10.指示表現と結束性(庵功雄)
11.感動詞とコンテクスト(冨樫純一)

ひつじ意味論講座 第7巻 意味の社会性 澤田治美 編  2013年
1.社会システムと意味(山口節郎)
2.記号論と社会学(亘明志)
3.意味分析の拡大に向けて(児玉徳美)
4.呼称・人称と社会(堀井令以知)
5.言語とジェンダー(クレア・マリィ)
6.翻訳の社会的意味(影浦峡)
7.精神分析と言語(北山修)
8.医療コミュニケーションをめぐって(野呂幾久子)
9.司法の場における言語使用(堀田秀吾)
10.異文化コミュニケーションにおける言語摩擦(リリアン テルミ ハタノ)
11.家庭内コミュニケーション(高本條治)
12.「断り」の意味論と国語教育(森山卓郎)
13.災害とコミュニケーション(名嶋義直)


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