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ニッポンになったのは、いつか

2016-11-22 | 日本・日本人
日本国名の変遷は国号であるだけに占領を経てから、とリざたされなくなっていたようである。占領時代があったと話してみても、それはわからないことになってしまったから、若い世代には全面降伏の意味するところが理解できないのは、壮年世代がまた、それを語らないからである。

かろうじて米軍の宣伝らしきものを記憶する1950年前後の世代が、風化させつつあるのは、日本のアイデンティティーである。生まれたところが日本であり、ヤマトの流れをもとらえないならば、どこから来たのかを絶たれてしまえば、いまあるところから、どこへ行くのか、何をしているのかを問うようなことだけである。

日本国になって64年と言ってみても、それは独立して、日本であることを意識し始めた時代のことである。ヤマト王族の子孫だとして、それを語るものがない、いない、知る由もない。和から大和へ、ヤマトから大日本へ、それはオオヤマトであるかどうかはさておき、ダイニッポンが日本となったときに、そのまま日本と呼ぶ。にっぽん にほん それを決めるほどに議論がない。したがって、日本と漢字表記をすることこそが、まぎれもなく、国号なのである。

日本の読みはなかった、あったかもしれないが、それを証とするものがない。17世紀になって、宣教師たちによって集められた辞書に、ローマ字表記の、日本紀を、ニッポン、二ホンと発音している記載を見出すと、そう呼ぶことの可能性を見つけることになる。また、ジッポン、について、ひのもと とする発音も記載する。それでも、ふるごとふみ のような記録に対して、漢字による文献としての字音である。


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