におうは、丹秀で、にほふ、となるらしい。
桜花爛漫、春の盛りに咲きにおう。
におい、という漢字に、匂、と、臭、があり、匂字は国字である。
韵から作られたか。
音読みが、ない。
におうは視覚を表していたが、においとなって、嗅覚を表すようになったというが、その語義の変遷はいかに。
http://portal.dl.saga-u.ac.jp/bitstream/123456789/117827/2/takefu_nishi_201008.pdf
紅を増すという。匂うが如く咲き誇るには、色の映えかたがある。
光の強さか。
色の増し方か。
「にほふ」の語源と万葉集3791番歌の 「丹穂之為」の訓釈について
portal.dl.saga-u.ac.jp/bitstream/123456789/.../takefu_nishi_201008.pdf
竹生政資 著 - 2010 - 関連記事
ニホ(丹秀)で色沢の意〈日本古語大辞典=松岡静雄・日本語源=賀茂百樹〉。 ⑵ ニホヒは、ニハヒ(丹相・丹施)の義〈 ... 時代別国語大辞典」の説明では「にほふ」の基本的な意味として①、②、③の三つをあげているが、「に. ほふ」は白色や黒色に対しても用い ..
にお・う〔にほふ〕【匂う】
[動ワ五(ハ四)]《「丹(に)秀(ほ)」を活用した語で、赤色が際立つ意》
1 よいにおいを鼻に感じる。かおりがただよう。「百合の花が―・う」「石鹸がほのかに―・う」→臭う1
2 鮮やかに色づく。特に、赤く色づく。また、色が美しく輝く。照り映える。「紅に―・う梅の花」「朝日に―・う山桜」
3 内面の美しさなどがあふれ出て、生き生きと輝く。
「純な、朗らかな、恵みに―・うた相が」〈倉田・愛と認識との出発〉
4 おかげをこうむって、栄える。引き立てられる。
「思ひかしづかれ給へる御宿世をぞ、わが家までは―・ひ来ねど」〈源・少女〉
5 染め色または襲(かさね)の色目などで、濃い色合いからしだいに薄くぼかしてある。
「五節の折着たりし黄なるより紅まで―・ひたりし紅葉どもに」〈讚岐典侍日記・下〉
[動ハ下二]美しく色を染める。
「住吉(すみのえ)の岸野の榛(はり)に―・ふれどにほはぬ我やにほひて居らむ」〈万・三八〇一〉
「匂う」と「臭う」: 奥深き日本語の世界
alphatxt.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-1e79.html
2009/07/14 - 原則:: 物から発散し、漂ってきて嗅覚を刺激するにおいのうち、好ましくないもの限定的には「臭う」、その他全般的には「匂う」。 用例:: 「花が匂う」「芳香剤の匂い」「ステーキが香ばしく焼ける匂い」: 「トイレが臭う」「排水口が臭う」「生ごみの ...
学研全訳古語辞典
にほ・ふ 【匂ふ】
[一]自動詞ハ行四段活用
①美しく咲いている。美しく映える。
出典万葉集 四一三九
「春の苑(その)紅(くれなゐ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出(い)で立つ乙女(をとめ)」
[訳] ⇒はるのその…。
②美しく染まる。(草木などの色に)染まる。
出典万葉集 一六九四
「細領巾(たくひれ)の(=枕詞(まくらことば))鷺坂山(さぎさかやま)の白躑躅(しらつつじ)われににほはね妹(いも)に示さむ」
[訳] 鷺坂山の白つつじよ、私の衣に染まってほしい。妻に見せよう。
③快く香る。香が漂う。
出典古今集 春上
「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香(か)ににほひける」
[訳] ⇒ひとはいさ…。
④美しさがあふれている。美しさが輝いている。
出典万葉集 二一
「紫草(むらさき)のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも」
[訳] ⇒むらさきのにほへるいもを…。
⑤恩を受ける。おかげをこうむる。
出典源氏物語 真木柱
「ほとりまでもにほふためしこそあれ」
[訳] その縁のある人々までおかげをこうむる例もあるのだ。
桜花爛漫、春の盛りに咲きにおう。
におい、という漢字に、匂、と、臭、があり、匂字は国字である。
韵から作られたか。
音読みが、ない。
におうは視覚を表していたが、においとなって、嗅覚を表すようになったというが、その語義の変遷はいかに。
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紅を増すという。匂うが如く咲き誇るには、色の映えかたがある。
光の強さか。
色の増し方か。
「にほふ」の語源と万葉集3791番歌の 「丹穂之為」の訓釈について
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[動ワ五(ハ四)]《「丹(に)秀(ほ)」を活用した語で、赤色が際立つ意》
1 よいにおいを鼻に感じる。かおりがただよう。「百合の花が―・う」「石鹸がほのかに―・う」→臭う1
2 鮮やかに色づく。特に、赤く色づく。また、色が美しく輝く。照り映える。「紅に―・う梅の花」「朝日に―・う山桜」
3 内面の美しさなどがあふれ出て、生き生きと輝く。
「純な、朗らかな、恵みに―・うた相が」〈倉田・愛と認識との出発〉
4 おかげをこうむって、栄える。引き立てられる。
「思ひかしづかれ給へる御宿世をぞ、わが家までは―・ひ来ねど」〈源・少女〉
5 染め色または襲(かさね)の色目などで、濃い色合いからしだいに薄くぼかしてある。
「五節の折着たりし黄なるより紅まで―・ひたりし紅葉どもに」〈讚岐典侍日記・下〉
[動ハ下二]美しく色を染める。
「住吉(すみのえ)の岸野の榛(はり)に―・ふれどにほはぬ我やにほひて居らむ」〈万・三八〇一〉
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学研全訳古語辞典
にほ・ふ 【匂ふ】
[一]自動詞ハ行四段活用
①美しく咲いている。美しく映える。
出典万葉集 四一三九
「春の苑(その)紅(くれなゐ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出(い)で立つ乙女(をとめ)」
[訳] ⇒はるのその…。
②美しく染まる。(草木などの色に)染まる。
出典万葉集 一六九四
「細領巾(たくひれ)の(=枕詞(まくらことば))鷺坂山(さぎさかやま)の白躑躅(しらつつじ)われににほはね妹(いも)に示さむ」
[訳] 鷺坂山の白つつじよ、私の衣に染まってほしい。妻に見せよう。
③快く香る。香が漂う。
出典古今集 春上
「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香(か)ににほひける」
[訳] ⇒ひとはいさ…。
④美しさがあふれている。美しさが輝いている。
出典万葉集 二一
「紫草(むらさき)のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも」
[訳] ⇒むらさきのにほへるいもを…。
⑤恩を受ける。おかげをこうむる。
出典源氏物語 真木柱
「ほとりまでもにほふためしこそあれ」
[訳] その縁のある人々までおかげをこうむる例もあるのだ。