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日本語論70 助辞について

2018-08-04 | 現代日本語百科2025

助辞について

 助辞は接辞である。接辞は形態をみると結合形式であり、いっぽうの結合形式に結びつく。語基につき、そのステムが結合形態となって接辞と結合し、ひとまとまりの形態になる。それが語また語形式となる。形態には結合形式と自立形式がある。もっぱら結合形式となるものは接辞のように、語構成の要素となる。接辞は結合形式としての形態であるから、形態論における語は自立と結合の形式によって構成される。

 形態素は形態論の用語である。語形式を分析して要素に分かれるとき、それぞれは形態素となる。形態素はそれ以上に分解することがない。形態素のレベルに分析する方法は、音韻の音素レベルに相当する分析となる。語を形態素のレベルに分解することは、音声を単音に分ける作業に等しく考えることができるが、しかしそこには音節が音素に分解されて、語が構成されるように、その言語ごとの意味がかかわりあっている。

 形態と形態素とは、自立と結合の形式をとる形態である語形式と、それを構成する要素の一つずつに分けられる。形態から析出して形態素になる。形態素は形態をとって語となる。語をまとまった意味の単位と規定し、これよりわけることがないとする文法は、国語の伝統文法である。国語文法は仮名文字を用いた分析を行い、それは音韻における音節レベルであった。国語の分析を「ぺン」、「ある」で例示を行うと、次のようである。

例 文 : 「ぺんは ありますか」    (ぺ ん は あ り ま す か)
国語文法 : ぺん は あり ます か   (品詞分解、自立語、付属語の単語に分ける)
音韻分析 : /pen wa / /arimasu ka/     (p e n w a a r i m a s u k a)
 形態分析 : pen-wa ar-i-mas-u-ka      (自立と結合による語形式、接辞)

 形態論は意味の最小単位を、仮名表記にする語よりもさらに分解し形態素を析出する。結語形式をバーで示し、形態に分ける。例文では、/pen/ 、/ar/ が自立形式による形態素であり、/-wa/。 /-mas-/ の結合形式による形態素に結合のバーを示したものである。これを単位に、文の現れを統語にみて、/pen wa  arimasu ka/と、分析する形態では、国語の自立語と付属語の分析に似ているが、「ぺんは」「ありますか」と、まとまった単位とすることになる。国語の文法論に於ける文節は形態分析によってみる8)ことが可能である。

 助辞を用語とし説明するものを辞書で調べると、助辞は助詞助動詞のこととなる。さらにまた漢文を訓読した助字助語とある。助辞については、ふつうには助詞助動詞の品詞扱いであり、付属語とひとまとめにした説明になる。あるいは古典漢文の助辞とするのが、説明における一般である。助辞を項目にする百科事典の解説がある。以上によって、助辞を日本語文法の形態論の用語とし、日本語助辞waとする。





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