Indian Ocean dipoleとは、インド洋ダイポールモード現象、インド洋ダイポール、ダイポール現象とも呼ばれる。暑さが続く。チベット高気圧と太平洋高気圧、大陸はチベットからではなかったか、太平洋高気圧に、上から覆いかぶさるようにチベット高気圧が大陸から張り出して2階建て構造になったからだ。そこには、正のダイポールモード、負のダイポールモードとあって、異常気象を起こす。インド洋の海水温が東側と西側と、そこに吹く偏西風が東へと流れを作って、気温に影響する。
ウイキぺディアより
ダイポールモード現象
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なんらかの理由でインド洋で南東貿易風が強まると、東側にあった高温の海水は西側へ移動させられ、また東側では深海からの湧昇や海面から蒸発が盛んになるために海水温が低下する。これが正のダイポールモードである。
一方、インド洋で逆に南東貿易風が弱まると、東から西への海流が滞るため高温の海水が東側に滞留し、西側は海水温が低下する。高温となった東側では対流活動が活発化する。これが負のダイポールモードである。
(正の)ダイポールモード現象が発生すると、インド洋の西側にある東アフリカでは海水温の上昇により蒸発が盛んになり降水量が増加する。逆にインド洋の東側にあるインドネシアでは蒸発が抑えられるので降水量が減少する。両地域の大気の性質は、インド〜日本にかけてのモンスーンアジアの気象に多大な影響を持っているため、ダイポールモードによる大気の変化が伝播するとこれらの地域で異常気象を引き起こす。
この現象はテレコネクション(遠隔相関)によってアジア各地の気候に影響を及ぼす
日経記事、解説より
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インド洋ダイポールモード現象 インド洋の海水温が東西で対比を示す現象。双極という意味のダイポールと名づけられた。東京大学の山形俊男名誉教授が発見した。太平洋で南米ペルー沖から中部赤道域までの海水温が高くなるエルニーニョ現象や低くなるラニーニャ現象と同様に、異常気象に関係する。
インド洋では通常、東部が高く、西側のアフリカ沖が低い。これが逆になると西部で上昇気流、東部で下降気流が発生。インドネシアやオーストラリア西部で干ばつが起き、東アフリカで雨が多くなる。インドや中国南部の大雨、東アジアの猛暑などと関係が深い。