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日本語文法の説45

2019-08-06 | 日本語文法

三上章論文集に懐かしく思い出すこと、著作集をあわせて、構文論もあったが、版でいえば新旧の2種類を求めて一つは教え子に、一つは留学生に譲渡をしている。ながく書架にあったものであるが、さかのぼれば、入手して愛読しながら封印をした学説であった。国語学52年1月、11・主格、主題、主語 についての論文は国語学に掲載しているもの、11番は論文集の整理番号、くろしお出版に拠る、この論考は発表年次で言えば、わたしはまだ小学生であったから、そして三上氏逝去は大学生時代であった、そのころに国語の学に接して読み込むこととなるが、思い出すことと言えば、例えば、辞書の見出しを連用形にするという発想にも、これは言語生活の文章で、言語生活は休刊となって、バックナンバーを読んでいた、その後になるか、岩波語古語辞典で見出し項目として採用された連用形のことがあった、大野晋編集は語形の頻度率を理由にしていたから、すでに、慧眼をもって、終止よりも、連用という提案があったのである、しかし、わたしには異論があって、そのようなことを、いわば、考える対照として学び続けてきたのである。

読書範囲に封印したのはなぜか、さまざま、学生時代の気づきによるところ、その学説の特異性は、のちほどに愛読書となる松下大三郎文法のわたくしにとらえるパラダイムシフトとは違って、三上文法学説はいわば国語批判ではあるが、批判の次にくるべきものが見えにくい、わかりにくいことにあった。象は鼻が長いというくだりにも、象の鼻が長いとすることは北原保雄によって文法分析に手法が異なるという、まことにもっともな理由で、なぜに、象は鼻が長いいことよ、となるべきを、そうすれば、三上分析は、象はながい、象はみじかい、象は小さい、象はおおきい、これは象の耳のこととなって表現にもなるが、根本的に、象は の係り受けを理解できない、説明しないことになる、というような、もう少し積極的理由があって、三上説は対照するに充分であった。




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