日本語語彙20
日本語語彙はカタカナ表記で中国語を取り入れた。その伝統は漢語の日本語表記にまず、あらわれた。カタカナは片仮名としてもう一つの仮名という捉え方をしたものであろう。そのもう一つは草仮名であったが、それはのちに変体仮名という異体を多く派生しながら平仮名と呼ばれるので、それまでは真名に対する片仮名である。
片仮名は漢文訓読の符号であった。それは日本語を書き記す。その日本語は漢字で読み添えるもの、また書き表せないものを主として表記した。そして片仮名を音表記にして漢字に日本語読みをする。いまでいう訓読みになる。漢字とともに片仮名があったので、漢語を訓読して日本語文章とする工夫が行われた。漢語を読み続けたのである。
その片仮名表記は文字の工夫に始まっておよそ1300年もの、長きにわたって伝統として保たれた。カタカナが学校教育に広められて半世紀ののち、民衆教育がひらがなに変わったのは、やはり、この半世紀のことである。ここ数十年間に日本語語彙は片仮名表記でもっぱら英語および外国語を表すようになった。音表記の流れを受け継いだのである。
わたしたちが語彙に見る日本語は、約1600年ばかりになる漢語の取り入れ、約160年近くになる英語の学び、そのあいだには必要な生活用語だけでなく、歴史、宗教、思想、哲学にわたって多くの、またほかの言語からも音表記に代表していえば片仮名を通して言葉を日本語としてきた。外来語とした語は在来の漢字に対する呼称でもあった。
この16年には、そしてこれはWin98に合わせたものいいにすぎない、しかしコミュニケーションの用語が定着するのはこの普及を待ってからのことであるから、日本語の語の学びは急速に片仮名からアルファベットに変わりつつある。言語を原語のままに、発音とも、学び入れているが、日本語だけのことではない。日本語の語彙はその可能性を表している。
日本語語彙はカタカナ表記で中国語を取り入れた。その伝統は漢語の日本語表記にまず、あらわれた。カタカナは片仮名としてもう一つの仮名という捉え方をしたものであろう。そのもう一つは草仮名であったが、それはのちに変体仮名という異体を多く派生しながら平仮名と呼ばれるので、それまでは真名に対する片仮名である。
片仮名は漢文訓読の符号であった。それは日本語を書き記す。その日本語は漢字で読み添えるもの、また書き表せないものを主として表記した。そして片仮名を音表記にして漢字に日本語読みをする。いまでいう訓読みになる。漢字とともに片仮名があったので、漢語を訓読して日本語文章とする工夫が行われた。漢語を読み続けたのである。
その片仮名表記は文字の工夫に始まっておよそ1300年もの、長きにわたって伝統として保たれた。カタカナが学校教育に広められて半世紀ののち、民衆教育がひらがなに変わったのは、やはり、この半世紀のことである。ここ数十年間に日本語語彙は片仮名表記でもっぱら英語および外国語を表すようになった。音表記の流れを受け継いだのである。
わたしたちが語彙に見る日本語は、約1600年ばかりになる漢語の取り入れ、約160年近くになる英語の学び、そのあいだには必要な生活用語だけでなく、歴史、宗教、思想、哲学にわたって多くの、またほかの言語からも音表記に代表していえば片仮名を通して言葉を日本語としてきた。外来語とした語は在来の漢字に対する呼称でもあった。
この16年には、そしてこれはWin98に合わせたものいいにすぎない、しかしコミュニケーションの用語が定着するのはこの普及を待ってからのことであるから、日本語の語の学びは急速に片仮名からアルファベットに変わりつつある。言語を原語のままに、発音とも、学び入れているが、日本語だけのことではない。日本語の語彙はその可能性を表している。