片仮名の起源が角筆にあるとする研究がNHKニュースで報じられた。またかと言うような思いがあるので、ここに書き留めるかどうかを思案するが、ふれておこう。角筆研究は訓点語学会で発表があって以来、2006年までに3300点が国内で発見されている。角筆研究の小林芳規氏が、1961年、昭和36年に、東京の展覧会で奈良時代に書写された前漢の歴史書に、いくつものくぼみを発見してから。
角筆文献の発見例は日本だけでなく、韓国、中国、インド、中東、ヨーロッパなどにも広がっているそうだ。そのうち、1446年に李朝の世宗が公布した、訓民正音、以前にハングルの原形になったと思われる符号が角筆で発見されて、日本固有の文化として発展したとされるカタカナの起源もその符号、つまり朝鮮半島にあると考えられるというものだ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130902/k10014204441000.html
カタカナの起源は朝鮮半島にあったか
9月2日 4時29分
>奈良時代に朝鮮半島から伝わったとされる仏教の経典に、漢字を省略した多くの文字が特殊な方法で記されているのが見つかりました。調査した専門家は、「漢字を省略して作る日本語のカタカナの起源が当時の朝鮮半島にあった可能性が考えられる」としています。
この経典は、奈良市の東大寺が所蔵し、国の重要文化財に指定されている「大方廣佛華厳経」で、西暦740年ごろ朝鮮半島の新羅で書かれたあと奈良時代に伝わったとされています。
広島大学の小林芳規名誉教授と韓国の研究グループが、この中の1つの巻物を調査したところ、墨で書かれた漢字の横に、棒の先をとがらせた「角筆」という筆記具で紙をくぼませて文字が書かれているのが確認されました。
角筆文献の発見例は日本だけでなく、韓国、中国、インド、中東、ヨーロッパなどにも広がっているそうだ。そのうち、1446年に李朝の世宗が公布した、訓民正音、以前にハングルの原形になったと思われる符号が角筆で発見されて、日本固有の文化として発展したとされるカタカナの起源もその符号、つまり朝鮮半島にあると考えられるというものだ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130902/k10014204441000.html
カタカナの起源は朝鮮半島にあったか
9月2日 4時29分
>奈良時代に朝鮮半島から伝わったとされる仏教の経典に、漢字を省略した多くの文字が特殊な方法で記されているのが見つかりました。調査した専門家は、「漢字を省略して作る日本語のカタカナの起源が当時の朝鮮半島にあった可能性が考えられる」としています。
この経典は、奈良市の東大寺が所蔵し、国の重要文化財に指定されている「大方廣佛華厳経」で、西暦740年ごろ朝鮮半島の新羅で書かれたあと奈良時代に伝わったとされています。
広島大学の小林芳規名誉教授と韓国の研究グループが、この中の1つの巻物を調査したところ、墨で書かれた漢字の横に、棒の先をとがらせた「角筆」という筆記具で紙をくぼませて文字が書かれているのが確認されました。