日本語文法論議23102
自分の言葉はわかりやすくとらえたい。どの言語でもそうだろう、生得言語話者と成人後の言語習得者のとらえ方は同じにはならないのはその言語環境、影響の受け方による。つまり、修得言語が生得であるかどうか。望むべくは、理屈抜きで同じである方が良いだろう。全く同じというわけではないのはすでに言語類型で対照するか、言語系統で比較するか、そのとらえ方は明らかなところがある。
しかしそこに言語の規則の一般性を求めることは困難なことが多い。
能格言語 Ergative language 能格と絶対格を持つ格体系は絶対格・能格 (absolutive-ergative) 型、略して能格型と言われる。
対格言語 Accusative language 主格と対格を持つ格体系は主格・対格 (nominative-accusative) 型、略して対格型の言語と言われる
http://www7a.biglobe.ne.jp/~paco_poco/hakusouroku/pdf/98_noukaku.pdf
98「能 格」
>言語によって「客観的現実」の構築の仕方は決して同じではないことが明らかになってきたのである。対格言語は「誰が何をしたか」ということを重視する言語で、行為の主体性をはっきりさせるという特徴を持つ。 それに伴って、行為の対象があるかないかを問題にするようになり、自動詞と他動詞の区別が重要になってきた。主格は常に行為と一体のものとして理解され、自動詞にも他動詞にも「行為主体」という意味で同じ主格が使われるようになった。対格言語は、行為者(A)だけでなく、単なるテーマ(S)を表すときでも主格を使うことができるので、受動態という表現が可能になった。世界の見方、認識の仕方は決して一つしかないわけではない。
それぞれの言語が、同じ客観的現実を違ったように認識し、違った論理で自分たちの世界像を作っているのである。
98「能 格」 BIGLOBE
http://www7a.biglobe.ne.jp › pdf › 98_noukaku
2011/11/17
— 言語学者は、世界中の言語の中でどれが簡単だとかむずかしいといった議論はしない。なぜなら、言. 語の難易度を測る単一の物差しは存在しないし、言語には ...
http://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/117324/1/journal_01211.pdf
対格言語における活格形式、能格形式、「心」の表現とそれらの起源に関する類型論的試論
―「主語」「フォーカス主題」の観点から見た日本語とフィリピン・台湾諸語との例外例の対照より―
能格形式、「心」の表現と それらの起源に関する類型論的試論
東京外国語大学学術成果コレクション
http://repository.tufs.ac.jp › journal_01211
1 本論文は、対照日本語部門主催『外国語と日本語との対照言語学的研究』第 31 回研究会で発表した時のコメント. により発表原稿に理論的な部分を加え、改稿したものである ...22 ページ