語彙の語は文字である、と、日本語は規定したほうがよい。
その文字とは何か、もちろん日本語であるから、漢字であり、仮名である。
そこにローマ字表記の語彙が加わるかどうかは文字の規定によるところである。
音声象徴の言語記号につき、その考え方がある。
そうすると言語にとっての、意味象徴の文字である。
漢字を学びローマ字を学ぶ日本語は仮名文字を通して意味をとらえてきたのである。
ローマ字はカタカナ語として意味をとってきたので、それも文字によるところである。
語が何であるか、文字が何であるか、それぞれに日本語の規定をしていなければならないところである。
漢字を学ぶ経緯に、済まされてしまってきたようであるが、語と単語、そして文、漢字と文字と、加えれば、詞、辞ということがあり、言語、言葉となると、ごんご、げんご、中には、げんぎょ、という人があったり、ことば、コトバというふうに、文字に、その表記によって使い分けがあるようなことだ。
日本語語彙論 語と意味
2013-10-13 17:22:42 | 語と語彙
意味について、それ自体の存在を、とくにそれが概念であるとして説明しないようになった。どういうことかというと、意味があるとか、意味がないと言うのは、ことばを見て、それ自体にあるのではなくて、関係でとらえるとする考え方である。語と語と、その関係性によって規定されると説明される。ことばの意味についての議論が進められて、意義素、意味特徴という考え方もある。20世紀になって言語記号の恣意性が唱えられる一方で、語の意味についての分析が進められようとした。意味の意味という著作はその契機を作る。語と意味についての定義を調べ、示された基本三角形は語の意味論を進めた。それは象徴symbol、思考または指示 thought or reference、指示物referentという3つ点が結ばれている、Ogden & Richards 1923 、その三角形の底辺が破線であって、象徴と指示物に関係がないことを示していた。これはまた象徴記号としての意味であるから、議論は記号論へと展開する。語の意味については、ウルマンの意味論、1951年、The Principles of Semantics 意味論の諸原理 となる。1962年、Semantics: An Introduction to the Science of Meaning 意味論:意味の科学への招待。なお、構造主義言語学では、反応説と呼ばれる、意味を記号に対して引き起こされる人間の反応であると考えた。ブルームフィールドが提唱し、行動心理学の影響のもと、同一の刺激に対しては同一の反応が生じるという機械主義的な考え方をするようになったため、意味に客観的な基準を与えようとしても、語の意味そのもを次の言語学の手法にうつして分析をすることになる。
ウイキペディア、語彙意味論の項より。
>そして音素がさらに弁別素性の集まったものと考えられるのと同じように、意義素はより原始的な要素の集まりと考えることができる。このような原始的な要素のことを意味成分(意味素性、意義特徴)といい、このような意味の分析方法を成分分析という。
>このような原始的な要素のことを意味成分(意味素性、意義特徴)といい、このような意味の分析方法を成分分析という。これはアメリカの構造主義言語学の意味論であり、親族用語の分析などごく限られた範囲では成果を挙げた。意味成分の間の関係を考えなかったこと、意味成分の認定基準が明確でなく何が基本的な意味成分であるかが定まらなかったこと、また構造主義言語学における統語論への関心の低さから動詞の分析方法に限界があったことなどがその原因と考えられる。その後生成意味論によって統語論研究の方法や数理論理学の方法などが取り入れられ、語彙分解という分析方法が推し進められた。
>
成分分析(componential analysis)
できるだけ少ない数の基本的な意味をあらわす形態素だけを「定義用語」として使用する。 具体例:親族名称
「男」「女」「世代0」「世代1」「世代2」「直系」「傍系」「同系」「年上」「年下」
このような意味的な成分を「意味成分」「意味特徴」「意義特徴」と呼ぶ。
親族名称は体系性に優れている。
意味関係
範列的意味関係
上下関係、非両立関係
上下関係:「生物」と「動物」「植物」の関係
上位語:階層の上位に位置する
下位語:階層の下位に位置する
類義語
同義語
反義語
反意関係
排反関係
逆意関係
同音異義語
多義語
連辞的意味関係
比喩
直喩と隠喩
語と意味 日本語語彙論12
2013-08-06 23:12:23 | 現代日本語百科
語と意味
2013-07-08 18:48:00 | 現代日本語百科
日本語語彙論 意味とは
2013-10-14 13:23:39 | 語と語彙
意とするところ、音があり心がある。
それを意味とし、また意義として使う。
字通の解釈に意字は、
>意(音)+心。〔説文〕十下に「言を察して意を知るなり」とし、字を言に従うものと解するが、字は意に従う。意は、言(祝詞)に対して、「神の音なひ」を示す自鳴の音が加わることを示す字。もと「神の音なひ」、すなわち「おとづれ」。意は、その神意を憶度(おくたく)することをいう。
と見える。
意味を意ではなくて語に用いるのは、論語を読むこと、意味の深長を思うからであろう。
意義は義によるか。
義字につき、字通は
>羊+我。我は鋸(のこぎり)の象形。羊に鋸を加えて截り、犠牲とする。その牲体に何らの欠陥もなく、神意にかなうことを「義(ただ)し」という。
と見える。
義のあるところ、その正しさを表す。
字通より。
おしはかる。
ひろくものごとを推量して考えること、おもう。
考えてその意志を定めること、こころ。
噫と通用する。ああ。
〔名義抄〕意 オモフ・オモヒ・オモムク・ココロ・カナシフ・トモ・モト/意者 オモミレハ
意義、意味について、次を引く。
【意義】いぎ 事がらのわけ。意味。趣意。〔神仙伝、班孟〕又能く墨を含み、紙を舒(の)べ、~之れを噴くに、皆文字を成す。滿紙各々意義有り。
【意味】いみ おもむき。宋・朱熹〔論語序説〕程子曰く、頤(い)、十七八より論語を讀む。~之れを讀むこと愈愈(いよいよ)久しくして、意味の深長なるを覺ゆ。
日本国語大辞典
い‐ぎ 【意義】
名〕
(1)言葉などの表現によってあらわされる意味、内容。
*日本詩史〔1771〕一「雖造語不合、意義自全」
*改訂増補哲学字彙〔1884〕「Meaning 義理、旨趣、旨意、意義」
*神仙伝‐一〇・斑孟「能含墨、舒紙著前、嚼墨噴之、皆成文字、満紙各有意義」
(2)言葉、事柄、行為などが現実にもつ価値。ねうち。多く、重要なものをいうのに用いる。
*哲学字彙〔1881〕「Import 意義、旨趣」
*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉七「首府が郊外と連接する処の趣味と共に無限の意義がある」
*青春〔1905~06〕〈小栗風葉〉夏・三「然ういふ人生の意義だの、宇宙の秘密だのと云ふ事を、言って見るのが楽みだったので」
その文字とは何か、もちろん日本語であるから、漢字であり、仮名である。
そこにローマ字表記の語彙が加わるかどうかは文字の規定によるところである。
音声象徴の言語記号につき、その考え方がある。
そうすると言語にとっての、意味象徴の文字である。
漢字を学びローマ字を学ぶ日本語は仮名文字を通して意味をとらえてきたのである。
ローマ字はカタカナ語として意味をとってきたので、それも文字によるところである。
語が何であるか、文字が何であるか、それぞれに日本語の規定をしていなければならないところである。
漢字を学ぶ経緯に、済まされてしまってきたようであるが、語と単語、そして文、漢字と文字と、加えれば、詞、辞ということがあり、言語、言葉となると、ごんご、げんご、中には、げんぎょ、という人があったり、ことば、コトバというふうに、文字に、その表記によって使い分けがあるようなことだ。
日本語語彙論 語と意味
2013-10-13 17:22:42 | 語と語彙
意味について、それ自体の存在を、とくにそれが概念であるとして説明しないようになった。どういうことかというと、意味があるとか、意味がないと言うのは、ことばを見て、それ自体にあるのではなくて、関係でとらえるとする考え方である。語と語と、その関係性によって規定されると説明される。ことばの意味についての議論が進められて、意義素、意味特徴という考え方もある。20世紀になって言語記号の恣意性が唱えられる一方で、語の意味についての分析が進められようとした。意味の意味という著作はその契機を作る。語と意味についての定義を調べ、示された基本三角形は語の意味論を進めた。それは象徴symbol、思考または指示 thought or reference、指示物referentという3つ点が結ばれている、Ogden & Richards 1923 、その三角形の底辺が破線であって、象徴と指示物に関係がないことを示していた。これはまた象徴記号としての意味であるから、議論は記号論へと展開する。語の意味については、ウルマンの意味論、1951年、The Principles of Semantics 意味論の諸原理 となる。1962年、Semantics: An Introduction to the Science of Meaning 意味論:意味の科学への招待。なお、構造主義言語学では、反応説と呼ばれる、意味を記号に対して引き起こされる人間の反応であると考えた。ブルームフィールドが提唱し、行動心理学の影響のもと、同一の刺激に対しては同一の反応が生じるという機械主義的な考え方をするようになったため、意味に客観的な基準を与えようとしても、語の意味そのもを次の言語学の手法にうつして分析をすることになる。
ウイキペディア、語彙意味論の項より。
>そして音素がさらに弁別素性の集まったものと考えられるのと同じように、意義素はより原始的な要素の集まりと考えることができる。このような原始的な要素のことを意味成分(意味素性、意義特徴)といい、このような意味の分析方法を成分分析という。
>このような原始的な要素のことを意味成分(意味素性、意義特徴)といい、このような意味の分析方法を成分分析という。これはアメリカの構造主義言語学の意味論であり、親族用語の分析などごく限られた範囲では成果を挙げた。意味成分の間の関係を考えなかったこと、意味成分の認定基準が明確でなく何が基本的な意味成分であるかが定まらなかったこと、また構造主義言語学における統語論への関心の低さから動詞の分析方法に限界があったことなどがその原因と考えられる。その後生成意味論によって統語論研究の方法や数理論理学の方法などが取り入れられ、語彙分解という分析方法が推し進められた。
>
成分分析(componential analysis)
できるだけ少ない数の基本的な意味をあらわす形態素だけを「定義用語」として使用する。 具体例:親族名称
「男」「女」「世代0」「世代1」「世代2」「直系」「傍系」「同系」「年上」「年下」
このような意味的な成分を「意味成分」「意味特徴」「意義特徴」と呼ぶ。
親族名称は体系性に優れている。
意味関係
範列的意味関係
上下関係、非両立関係
上下関係:「生物」と「動物」「植物」の関係
上位語:階層の上位に位置する
下位語:階層の下位に位置する
類義語
同義語
反義語
反意関係
排反関係
逆意関係
同音異義語
多義語
連辞的意味関係
比喩
直喩と隠喩
語と意味 日本語語彙論12
2013-08-06 23:12:23 | 現代日本語百科
語と意味
2013-07-08 18:48:00 | 現代日本語百科
日本語語彙論 意味とは
2013-10-14 13:23:39 | 語と語彙
意とするところ、音があり心がある。
それを意味とし、また意義として使う。
字通の解釈に意字は、
>意(音)+心。〔説文〕十下に「言を察して意を知るなり」とし、字を言に従うものと解するが、字は意に従う。意は、言(祝詞)に対して、「神の音なひ」を示す自鳴の音が加わることを示す字。もと「神の音なひ」、すなわち「おとづれ」。意は、その神意を憶度(おくたく)することをいう。
と見える。
意味を意ではなくて語に用いるのは、論語を読むこと、意味の深長を思うからであろう。
意義は義によるか。
義字につき、字通は
>羊+我。我は鋸(のこぎり)の象形。羊に鋸を加えて截り、犠牲とする。その牲体に何らの欠陥もなく、神意にかなうことを「義(ただ)し」という。
と見える。
義のあるところ、その正しさを表す。
字通より。
おしはかる。
ひろくものごとを推量して考えること、おもう。
考えてその意志を定めること、こころ。
噫と通用する。ああ。
〔名義抄〕意 オモフ・オモヒ・オモムク・ココロ・カナシフ・トモ・モト/意者 オモミレハ
意義、意味について、次を引く。
【意義】いぎ 事がらのわけ。意味。趣意。〔神仙伝、班孟〕又能く墨を含み、紙を舒(の)べ、~之れを噴くに、皆文字を成す。滿紙各々意義有り。
【意味】いみ おもむき。宋・朱熹〔論語序説〕程子曰く、頤(い)、十七八より論語を讀む。~之れを讀むこと愈愈(いよいよ)久しくして、意味の深長なるを覺ゆ。
日本国語大辞典
い‐ぎ 【意義】
名〕
(1)言葉などの表現によってあらわされる意味、内容。
*日本詩史〔1771〕一「雖造語不合、意義自全」
*改訂増補哲学字彙〔1884〕「Meaning 義理、旨趣、旨意、意義」
*神仙伝‐一〇・斑孟「能含墨、舒紙著前、嚼墨噴之、皆成文字、満紙各有意義」
(2)言葉、事柄、行為などが現実にもつ価値。ねうち。多く、重要なものをいうのに用いる。
*哲学字彙〔1881〕「Import 意義、旨趣」
*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉七「首府が郊外と連接する処の趣味と共に無限の意義がある」
*青春〔1905~06〕〈小栗風葉〉夏・三「然ういふ人生の意義だの、宇宙の秘密だのと云ふ事を、言って見るのが楽みだったので」