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正月が明ける頃のお仕事を書いてみよう。
問題作り。
国語の読みにふさわしい文章を選んで、読解をしてそのポイントがわかりよいものを選ぶ。
そうだから問題になりやすい、なりにくい文章があって、書き取り、語釈にはレベルに合わせた重複しないかどうかで読み合わせる。
この作業は年明けにある締めともなればいつも正月中のことであった。
問題数によっては時間がかかる。
文章をこれだと決めて、寝かせてみて、繰り返し眺めて、ポイントをどうするとわかるようになるか、わかりよいものを問題というからにはわかりにくくして出題することで類推、理屈詰めになるように、わかっていると何でもないのに、しかし文章のポイントであるから、いくつかの設問をおっていくようにすることが必要となる。
だいたい3日あればラフにできてくるから仕上げを入れて5日、それを清書機でそのまま印刷できるようにブラッシュアップして作り上げる。
解答用紙も空欄と記号の配置を考えて、これはスタイルにしてあまり変えないでおくから、あらかじめの配点とその傾向はわかるようにしている。
点数は回答ひとつに2点を配すれば、書き取りで10個、語釈は2から4個、これで一渡り文章の終わりまで目が通るようにできる。
全体2題の出題したてでは満点の半分になるように、これが200点を満点とか、それ以上のウエイトにする問題となると、かなり工夫がいることになる。
考えただけでどうにもなるものでなく回答者のでき次第、ふたを開けて点数をつけるというまで見なければ、その良し悪しはわからない。
科目は必須であるから、このようなことを40年以上になる、毎年のことで済ませてきてはいるが、最近の傾向は国語力の表れで様々、思うことがある。
これは年にひとつとは限らないことで、いまは2回だけだが、多い頃は数回作成なるものがあった。
印刷にかかわって校正とか搬入、運搬だとか、それはそれは大変なことであったから、思い出し始めたら、きりなく果てしなく、仕事をこなしてきた。
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