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語り部

2013-08-05 | 日記
戦争記憶の8月となった。もはやその世代は80代を超える。その一つが被爆体験、なお語り続けられる。コラムにドナルドキーンさんが寄稿する戦争の、原爆 なぜ二度も、というタイトルの一文。8月4日付。
米陸軍の通訳士官だった。1945年7月、沖縄上陸作戦で投降した日本兵1000人をハワイへ移送する命令だ。その途中にサイパンに寄って飛行士たちの会話から原爆投下が近く、あることを知る。
よみがえる終戦の記憶は8月にハワイに帰還して、虫の知らせで、原爆投下を知る。その日の午後に、任務を果たした、休養か、日本行きか、を司令官に問われて日本を希望する。グアムへ飛んだときにそこで長崎の原爆を知る。
その印象について、トルーマンのjubilantly 喜々として発表したというラジオにショックを受けたと述べ、そして投下した理由の正当性がみつからないことに苦悩している。

語り部となる。現代の語り部は何を伝えるか。被爆体験であり、戦争の出来事である。加わったのは震災の記憶である。東北大震災に新たな語り部となるのは福島原発事故である。古く歴史の始まりの、べのたみ、部民制によるこの発想はなんであろうか。部民は氏姓制度によってあり、律令体制とともに終わる。その役割を、どう説明しているか。符号があるのだろう、古代と現代にあって、為政者は?

>かたりべ【語り部】
大嘗祭(だいじようさい)に〈古詞〉を奏した部民(べみん)。平安朝の記録(《貞観儀式》《延喜式》など)によると,天皇の即位儀礼である大嘗祭のおり,美濃,但馬,出雲,因幡,丹波,丹後,淡路の諸国から計28人の語り部が召され,〈古詞〉を奏していた。祝詞(のりと)に似たかたりごとで,一部は歌曲風でもあったという(《北山抄》)。同時に吉野国栖(くず)が〈古風〉を,悠紀(ゆき)の国(大嘗祭の時,神事に用いる酒料,新穀などを献ずる国)の歌人が〈国風〉を奏した。

>朝日新聞掲載「キーワード」の解説
広島平和記念資料館が1983年から被爆体験証言者として登録。現在33人おり、平均年齢は80・21歳(4月現在)。このほか独自に語り部活動をしている団体も多い。一方、広島市教委が2010年、小中高生にアンケートしたところ、広島に原爆が落とされた日時を正確に答えられたのは、小学4~6年で33%(1995年は56%)、中学生で56%(同75%)。答えられない子どもが増えている。
( 2012-08-05 朝日新聞 朝刊 2社会 )


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