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世間、世の中

2013-07-26 | 日本語百科
とらえるところの世間とは何か、世の中とは何か、これが日本語で難しいところだろう。
むずかしいところという、そのところはどこかとなる。

せけん という読みにこの語のニュアンスがある。
にんげん 人間という語との関連を思わせる。

間は、あいだのこと、音は、かん である。この文字はまた、日と月である、その意味を表す要素を持つ。

無間とか仲間とか、世間はどこを見るか。
場所、領域が原語の意味にあってそれを翻訳して、生き物のいるところ、、山河台地のところ、さらに五陰世間を総称するらしい。
仏教の世間となる。五陰また五蘊とは、存在を構成する要素らしい。

それは有情世間と器世間にあるらしいが、中国語では世間と人間であったらしい。
それをそのまま日本語の入れたのではなさそうで、世間は世の中になり、人間は人であるらしい。





デジタル大辞泉の解説

ご‐うん 【五×蘊】
《「蘊」は、梵skandhaの訳。五つの積集の意》仏語。存在を構成する五つの要素。すなわち、物質的、身体的なものとしての色蘊(しきうん)、感覚作用としての受蘊、表象作用としての想蘊、意志・欲求などの心作用としての行蘊(ぎょううん)、対象を識別する作用としての識蘊。五陰(ごおん)。


せ‐けん 【世間】
《3が原義》
1 人が集まり、生活している場。自分がそこで日常生活を送っている社会。世の中。また、そこにいる人々。「―を騒がした事件」「―がうるさい」「―を渡る」
2 人々との交わり。また、その交わりの範囲。「―を広げる」
3 仏語。生きもの(衆生(しゅじょう)世間)と、それを住まわせる山河大地(器(き)世間)、および、生きものと山河大地を構成する要素(五陰(ごおん)世間)の総称。
4 人の住む空間の広がり。天地の間。あたり一面。「俄(にはか)に霧立ち、―もかいくらがりて」〈大鏡・道長下〉
5 僧に対する一般の人。俗人。「ある律僧、―になりて子息あまたありけるうち」〈沙石集・三〉
6 社会に対する体面やそれに要する経費。「―うちばに構へ、又ある時は、ならぬ事をもするなり」〈浮・永代蔵・四〉
7 この世の生活。財産。暮らし。境涯。「武州に―ゆたかなる、所の地頭あり」〈沙石集・九〉


大辞林 第三版の解説
せけん【世間】
①人々が互いにかかわりあって生活している場。世の中。また世の中の人々。 「渡る-に鬼はない」 「 -に対して申し訳が立たない」 「 -の目がうるさい」 「 -を騒がす」 「社会(よのなか)に立つてる以上は矢張(やつばり)-を気兼ねしませんと/社会百面相 魯庵」
②社会での,交際や活動の範囲。 「 -に顔がきく」
③〘仏〙 〔梵 loka〕 変化してやまない迷いの世界。生きもの(有情(うじよう)世間)とその生活の場としての国土(器世間)などがある。 → 出世間
④自分の周りの空間。あたり。 「俄に霧立ち,-もかいくらがりて侍りしに/大鏡 道長」
⑤生活の手段。身代(しんだい)。財産。 「彼の地頭-もおとろへ/沙石 9」
⑥人とまじわること。世間づきあい。 「 -する若い者呼びに来まいものでもない/浄瑠璃・宵庚申 下」
⑦(僧に対して)俗世の人。一般の人。 「南都に或る律師,-になりて/沙石 3」
[句]
世間が狭い ・ 世間が立つ ・ 世間が詰まる ・ 世間が広い ・ 世間虚仮,唯仏是真 ・ 世間の口に戸はたてられぬ ・ 世間は張り物 ・ 世間は広いようで狭い ・ 世間晴れて ・ 世間を狭くする ・ 世間を張る ・ 世間を渡る



世界大百科事典 第2版の解説
せけん【世間】
元来は仏教用語で,サンスクリットloka(場所,領域)の漢訳語であり,世の絶えざる転変・破壊のさま,すなわち遷流を指す。またサンスクリットlaukika(世俗)の訳語でもあり,出世間(出家)して僧になるのではなく,俗世間にいることをいう。こうした原義から派生した形で,有為転変する世俗的な人の世,すなわち世の中,世界を指す用語となった。そうした意味での世間を表す語として,中国語の〈人間(レンジヤン)〉がある。

世間に近い言葉→世間知|世間並|世間的|世間者|世間体|世間僧|世間口|俗世間|世間寺|実世間



間 - ウィクショナリー日本語版 - Wiktionary
ja.wiktionary.org/wiki/間‎
間. 出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』. 移動: 案内、 検索 ... 字源 [編集]. 会意。「門」と「月」。門の間から月の光が差し込んで「間」という意味を表したもの。 意義 [編集]. あいだ。二者間の物理的、時的又は形而上のへだたりのこと。


字源
会意。「門」と「月」。門の間から月の光が差し込んで「間」という意味を表したもの。
意義
あいだ。二者間の物理的、時的又は形而上のへだたりのこと。
間一髪、間隔、空間、隙間。
5年間、期間、時間。
人と人との関係。
人間(じんかん)、世間、仲間。
隙を探る。
間者、間諜。

日本語

発音
音読み
呉音 : ケン(連濁あり)
漢音 : カン
訓読み : あいだ、ま
名詞[編集]
(あいだ、ま、かん、けん)二者間の物理的へだたりのこと。
隙間 間隔 東京大阪間 一二塁間 間合いをとる 眉間
(あいだ、ま、かん)二者間の時的へだたりのこと。
この間、いつの間にか日が暮れた。 完成も間近い 時間 間がもたない 合間 間食
(あいだ、ま)二者間の形而上のへだたりのこと。
間違う 子を間引く 間抜け まぬけ
(ま)言葉のやり取りのタイミング。話す時に言葉を言わないでおく時間。
あの役者は、間が悪い。  落語を聞いて間の取り方を教わる。
(ま、あいだ)人と人との関係
仲間  君と僕のあいだじゃないか。  間柄  あいだに入って仲裁する。  間男  間夫
(ま)部屋。
板の間、居間、謁見の間、床の間
(ま)めぐりあわせ、運、タイミング。
間のいいことには  間の悪いことには  間に合う
接尾辞[編集]
(ケン)助数詞。尺貫法における長さの単位。1間=6尺。
三十三間堂 一間長屋
足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。(宮沢賢治『よだかの星』)


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