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日本語文法の説80 文節批判の批判

2019-09-10 | 日本語文法

文節は詞であると気付く。文節は句であるとわかる。橋本文法の文節が文を分かち書きにした話部すなわち品詞に相当するとわかると、時枝学説の句、松下学説の詞、そこに学校文法の文節を分節した単語の扱いになることがわかる。そして連文節に文節相当を分析するかどうかのみかたで、文節の有効な議論の可否が決まる。

国語文法の理解をどうしているだろう。文節は自立語と付属語とあって、その自立語は意味を持つ単語、付属語は実質的な意味に対して文法的な意味を持ち、自立語に付属する語である。ここで自立語、付属語というのは語の単位を構成する要素であるから、自立する、付属するという働きを持った語のレベルが異なっている。それを品詞分類表でも区別されているところに、同じ語であるのは、語という名称がおかしいというのは、それですでに、語の区別を理解していないことになる。語構成に接尾語とあって、単語における接辞の扱いになるかならないかはまた、文法分析を語に及ぼすときの捉え方である。文節にもしも、同等の語のレベルで働くとする付属語を見るのは、そうではないと言えなくなってしまう、単語の規定を変えてしまってくることになる。




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