日本語に国語がある。国語に漢語と和語がある。和語には外国語があって外来語とした。漢語と外来語は並びうるものではない。タバコという外来語を入れて煙草と言う漢字を与えた。えんそう と、読むことはしない。和らげに漢字を当てたことになるが、それは、たばこ であった。カルタに漢字を当てることはなかった。少なくとも今日まで、
>{ポルトガル}carta )(カルテ、カードと同源)"カルタ【骨牌・歌留多】" 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2018-09-10)
と説明するように、和語に含める。
しかし、外来語を和語に分類するのはその外国語の出自ゆえに、漢語と同じように分類を立てている。日本語に漢語、和語、外国語があるとするなら、国語はどうなるか。幕末から明治初期にかkてある国語意識はおよそ、100年をかけて作られたものであるから、南蛮渡来の文物に和語和字を当てる作業のままに、国字国語ができたのである。このまま国語が用いられる言語現象に変わりがない。日本語にはならないのであるが、日本語になるということは、国語の漢語を学習することがなくなるということで、漢文漢籍はついえることになる。あり得ないことのようであるが、日本語に英語が入るかと想像をすると、日本語に英語、和語、外国語となるわけであるから、英字かな交じり文に漢語があって、それを望むものは英語英学をどれほど言語として実践できるかにかかる。
随筆・遠碧軒記〔1675〕下・三「今世に流布のかるた、中華にては骨牌と云ふ〈略〉かるたと云詞は南蛮の詞なり」
"カルタ【骨牌・歌留多】", 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2018-09-10)
1. カルタ【骨牌・歌留多】 日本国語大辞典
〔名〕({ポルトガル}carta ) (カルテ、カードと同源)(1)遊びまたはばくちに使う、絵や文字を書いた長方形の札。絵や短歌に合わせてこの札を取り、その取っ ...
2. こっ‐ぱい【骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕(1)カルタ。*音訓新聞字引〔1876〕〈萩原乙彦〉「骨牌 コッパイ カルタフダ」*俚言集覧(増補)〔1899〕「骨牌 (小説語)かるた宋徽宗始て製す共に ...
3. こっぱい‐ぜい【骨牌税】 日本国語大辞典
〔名〕いろはガルタ、麻雀、花札などの物件に課せられた国税。昭和三二年(一九五七)に改定されてトランプ類税となったが、平成元年(一九八九)消費税の導入に伴い廃止。 ...
4. はな‐ガルタ【花骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕(カルタは {ポルトガル}carta )「はなふだ(花札)」に同じ。*暑中休暇〔1892〕〈巖谷小波〉校長の演説「此頃流行の花歌留多、トランプ、または彼の ...
5. うた‐ガリタ【歌骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕「うたガルタ(歌骨牌)」の変化した語。*物類称呼〔1775〕四「たとはば江戸にて歌骨牌(ウタガルタ)といふ物を、京にて、うたがりたと云」 ...
6. うた‐ガルタ【歌骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕(カルタは{ポルトガル}carta )カルタの一種。二組の札からなり、一方には和歌の上の句または上下を書き、一方には下の句だけを書いたもの。また、その遊び ...
7. おき‐ガルタ【置骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕(カルタは{ポルトガル}carta )カルタばくちの一つ。札は四八枚あり、花ガルタのように合わせてゆく。めくりガルタ。 ...
8. せいよう‐カルタ[セイヤウ‥]【西洋骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕(カルタは {ポルトガル}carta )トランプのこと。*風俗画報‐三八号〔1892〕人事門「色気づきし少年令嬢は西洋カルタ百人首の遊びに夜を更(ふか)し ...
9. よみ‐ガルタ【読骨牌】 日本国語大辞典
〔名〕(カルタは{ポルトガル}carta )カルタを用いた賭博(とばく)の一つ。天正カルタ四八枚中、イス札(赤絵札)一二枚を除き、残りの三六枚または、これに鬼札 ...