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万葉語り32

2014-03-08 | 万葉語り
万葉集の歌には情景がある。

そして題詠となるものがある。

実体験と想像とを表現して、言語の芸術性をもつ。

そして歌が詠まれた背景は、後世の注によって考証がある。

実写と経験と、言語創造である。

第40番歌から五首続いて、その初めには三首柿本人麻呂の歌である。

次いで、当麻真人麻呂は伝未詳、また、石上大臣、従駕して作る歌である。

伊勢の国にいでます時に、京に留まれる柿本朝臣人麻呂が作る歌

 あみのうらに ふなのりすらむ をとめらが たまものすそに しほみつらむか

 くしろつく たふしのさきに けふもかも おほみやひとの たまもかるらむ

 しほさゐに いらごのしまへ こぐふねに いものるらむか 

たぎまのまひとまろが妻の作る歌

 わがせこは いづくいくらむ おきつもの なばりのやまを けふかこゆらむ

いそのかみのおほまへつきみ、おほみともにして作る歌

 わぎもこを いざみのやまを たかみかも やまとのみえぬ くにとほみかも 





歌の引用は国歌大観番号、角川日本古典文庫を用いる。
    この書の注釈と解説による。

    伊藤博校注 万葉集 上下巻 角川書店




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