語、句、文そして文章と、それぞれに語法、句法、文法、文章法がある。語法は単語を指す語と、言語の語を見る用法があるから、語を成立させた詞と辞である。句法は語と語とが語句となる用法の句を成立させる分析となるが、句そのものには文の単位に相当する要素がある。詞と詞を連結して連詞と見た文法学説によれば連詞は句の切れであり、それを断句といって成立する句の要素とした。文法は文の単位を翻訳して概念にもった近代の分析である。文として成立する文節は、したがって便宜、文の要素を見る作業の単位として、同じく翻訳の概念である品詞に相当させることができる。文の単位にはその品詞である話部をとらえて、分かち書きにすることで、日本語の単位の語と句と文とがよくわかる。それまでの中国語である古代の漢文漢語の影響を受けた言語に文章を当てると、西洋語の折衷に出来上がってきた文法が、談話文法、語用論を含めて、文章法があらわれる。しかし、それには古典漢語の日本語に及ぼした概念形成に、いま最も英語教育の概念形成が行われているので、言語理論の構造言語として統括する文法ないし文章法に考え方を求めていくことになる。
文章論と文章法
Stylistics and Syntax
著者 森田良行;
Y. Morita;
巻号 『国語学』第32輯
刊行日 1958-03-30
開始ページ 91
文章法を検索すると、新手がヒットした。
話すだけで書ける究極の文章法――野口悠紀雄インタビュー|野口悠紀雄 ...
https://cakes.mu/series/3695
ミリオンセラー『「超」整理法』などで知られる野口悠紀雄さんは、1冊まるごと音声入力を使って書いた本『話すだけで書ける究極の文章法〜人工知能が助けてくれる!』を出版しました。音声入力はキーボード入力に比べて何が優れているのか、音声入力が「 ...
「超」文章法
伝えたいことをどう書くか
野口悠紀雄 著
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企画書、評論、論文など論述文の目的は、伝えたいメッセージを確実に伝え、読み手を説得することだ。論述文の成功は、メッセージが「ためになり、面白い」かどうかで決まる。それをどう見つけるか。論点をどう提示するか。説得力を強めるために比喩や引用をどう用いるか。わかりやすい文章にするためのコツは。そして、読み手に興味を持ってもらうには。これまでの文章読本が扱ってこなかった問題への答がここにある。
書誌データ
初版刊行日2002/10/25
判型新書判
ページ数280ページ
定価本体780円(税別)
ISBNコードISBN978-4-12-101662-1
語構成 句構造 文論 文章構成
2017-11-06 07:23:39 | 日本語文法
語法 句法 文法 文章法
語構成 句構造 文論 文章構成 日本文法大全
広く文法を見渡して、語構成、句構造、文論、文章構成また文章構造は、それぞれに、語論、句論、文法論、文章論に対応する論である。法と論を、語法、句法、文法、文章法と見ると、それはまた、それぞれの論の法則と理論としての展開になる。論議は個別に立場をもって述べて、相容れることはない。すなわち、代表する議論をもってすれば、阪倉篤義による論、『語構成の研究』(角川書店)1966年、時枝誠記による、『国語学原論 言語過程説の成立とその展開』(岩波書店)1941年、『国語学原論 続篇 言語過程説の成立とその展開』(岩波書店)1955年、宮地裕による、『文論 現代語の文法と表現の研究1』明治書院 1971年、そして、いくつかの分析がるうち、永野賢による、『文章論詳説 文法論的考察』 朝倉書店 1972年、『文章論総説 文法論的考察』朝倉書店 1986年 、いずれも所説、仮説、論考の集成であるから、その視点による記述を持つ。このいずれにおいても、加えて、山田孝雄、松下大三郎、橋本進吉による、それまでの伝統議論にそってみても、さかのぼるならば、天爾葉大概抄・手爾波大概抄、これを語学書と見れば、藤原定家による著作とされるが作者は不明、あるいはまた、富士谷成章による、挿頭抄 明和四年頃、鈴木朗による、言語四種論 享和三年頃、など、国学者国語学者の論議、分析がある。