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光る君の物語  私説 源氏語り

2013-08-30 | 源氏語り
  私説 源氏語り  光る君の物語


源氏物語には光源氏と呼ばれた主人公がいる。

呼称は物語展開の当初、源氏の君、光る君であった。

名前が源氏の某となるべく、その名は伝わらない。

つまり、源なになにであるかが、それがわからない。

光源氏と呼び、光るを、男児に付けた最高の形容と工夫した。

作者であったのか、読者であったか、それは物語の冒頭に、世の人々によってつけられる。

高麗の相人、占い師によってつけられた、とも語られた。

それで物語の始めから読むと、光る君として登場するように、構成された。

源氏物語はどう描き加えらえたか、という、ひとつの問いがある。

光る君はその人生で葛藤を経験した。

源氏物語は愛のドラマである。

許されぬ、許されなかった男女の愛として現れた。

それは仏教の因果律に輪廻する。

そして激しい愛のドラマは理想の主人公たちにめぐりくる。

その語りは古き人の昔語りとなっった。

光源氏を語ることは因果の世界を知る。

聞くもの語るもの、それを宿世とした。


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