日本語基礎テスト、JFT-Basicは、2019年4月1日から開始された在留資格「特定技能1号」を得るために必要な日本語能力水準を測るテストとしても活用
主として就労のために来日する外国人
テストは、コンピューター・ベースト・テスティング(CBT:Computer Based Testing)方式
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/about/index.html#se01
>テストの目的
国際交流基金日本語基礎テスト(Japan Foundation Test for Basic Japanese, 略称:JFT-Basic)は、主として就労のために来日する外国人が遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力を測定し、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」※があるかどうかを判定することを目的としています。
https://jfstandard.jp/top/ja/render.do;jsessionid=0CDFE4A5C2AC9966D6C796E18772B555
JFスタンダードとは
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このテストは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR:Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)および、CEFRに沿って国際交流基金が「相互理解のための日本語」を理念とする日本語教育のための枠組みとして開発した「JF日本語教育スタンダード」(JFスタンダード)の考えに基づき、「日本語で何がどれだけできるか」を測ります。
https://jfstandard.jp/summary/ja/render.do
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6レベル
JFスタンダードでは、「日本語で何がどれだけできるか」という課題遂行能力をレベル指標にしています。
課題遂行能力はCan-do(「~できる」という文)で表し、JF日本語教育スタンダードの木で示されたカテゴリー(言語能力や言語活動の例)ごとにA1、A2、B1、B2、C1、C2の6レベルに分かれています。この6レベルは、CEFRと共通です。
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/about/index.html#se01
A2
ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。
簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。
A1
具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。
自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる。
もし相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。
CEFRの共通参照レベル:全体的な尺度
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CEFRにもとづく枠組み
CEFR とは、Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment の略です。
2001 年にヨーロッパの言語教育・学習・評価の場で共有される枠組みとして発表されました。以後、世界でも広く外国語教育や評価の場で利用されています。
JFスタンダードは、このCEFRの考え方にもとづいて開発しました。JFスタンダードを用いることにより、日本語の熟達度をCEFRに準じて知ることができます。
https://jfstandard.jp/cefr/ja/render.do
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CEFRとはヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages:Learning, teaching, assessment)の略で、欧州の言語教育・学習の場で共有する枠組みとして、2001年に欧州評議会が発表しました。欧州をはじめとする世界の各言語で、実際に利用されています。
JFスタンダードは、CEFRが重視する次の考え方をとり入れています。
・学習者が生涯にわたって自律的に学習を続けること(生涯学習)
・言語を使って実際に何がどのぐらいできるかを学習の目標とすること(行動中心主義)
欧州評議会(Council of Europe)とは:
人権、民主主義、法の支配の分野で国際社会の基準策定を主導する汎欧州の国際機関として、1949年フランスのストラスブールに設立されました。