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文章経国  日本語観3

2013-07-14 | 現代日本語百科2025
文章経国は政治思想だという。さらに、もんじょうけいこく、と読ませたいようだが、これはいけない。。

これを言語観に取り上げる、その理由には、日本での大学文学部の果たす役割を思うからである。

それでフリー百科事典を見て、わざわざこう読ませているので、もんじょうどう、もんじょうのしょう、などと、文学においても歴史においても用語の読みわけを行うことはあるが、これは、ぶんしょうけいこく、と読んでいてよい。

少し考えればわかるが、言語を、げんぎょ、と読んで憚らないとする類だ。
言語四種論、げんぎょししゅろん、と主張するのは、言語の漢音呉音読みを正そうとしたので、書名にはそうなっても、言語は、げんご であって、日本語で定着した読みわけはない。

文章 については、漢文訓読から用いる語であるので、読み分けなければならない。
この記述における読みは誤りであろう。

これもまた、日本語観になるが、まさに文章経国のことだ。



デジタル大辞泉の解説
文章(ぶんしょう)は経国(けいこく)の大業(たいぎょう)不朽(ふきゅう)の盛事(せいじ)
《魏文帝「典論」論文から》文章は、国を治めるための重大な事業であり、永久に朽ちることのない盛大な仕事である。

大辞林 第三版の解説
ぶんしょうはけいこくのたいぎょうふきゅうのせいじ【文章は経国の大業不朽の盛事】
〔魏文帝(=曹丕(そうひ))「典論」〕
すぐれた文章を作ることは国の大事業であり,永久に伝えられる不朽の事業である。



文章は経国の大業、不朽の盛事なり:原文・書き下し文・意味 - Web漢文 ...
kanbun.info › 故事成語:は行‎

>蓋文章經國之大業、不朽之盛事。年壽有時而盡、榮樂止乎其身。二者必至之常期、未若文章之無窮。

蓋けだし文章ぶんしょうは経国けいこくの大業たいぎょうにして、不朽ふきゅうの盛事せいじなり。年寿ねんじゅは時とき有ありて尽つき、栄楽えいらくは其その身みに止とどまる。二者にしゃは必至ひっしの常期じょうきあり、未いまだ文章ぶんしょうの無窮むきゅうなるに若しかず。

典論 … 魏の文帝曹丕そうひ(在位220~226)の著。中国文芸批評の先駆的書。『文選』巻五十二所収。


次の読みはいかがか。

文章経国
文章経国(もんじょうけいこく)とは、詩文が作られて文学が栄えることが国家経営の大業につながり、ひいては国家・社会の平和と安定につながるとする政治思想。
概要[編集]

魏の初代皇帝となった文帝(曹丕)が著した『典論』の中の1節である「文章経国大業、不朽之盛事」(文学は国を治めるのに匹敵する大事業であり、永遠に朽ちることは無い)に由来し、後に梁の時代に編纂された『文選』に『典論』が採録され(巻52)、『文選』の伝来とともに日本でも知られるようになった。
桓武天皇以後、律令制の再建を目指す中で律令法の母国である中国の文物・制度を再度積極的に取り入れる動きが発生し、嵯峨天皇の弘仁年間に最盛期を迎えた。嵯峨天皇の時代には大学寮においては、漢文学や中国正史を扱う紀伝道の地位向上が図られ、『凌雲集』・『文華秀麗集』・『経国集』の勅撰漢詩集が編纂された。


文章を、もんじょう と読むべき例は次のようである。

もんじょう‐どう〔モンジヤウダウ〕【文章道】
律令制における大学寮の一科。中国の詩文および歴史を学ぶ学科。→紀伝道(きでんどう)


文章道(もんじょうどう)」の略。

もんじょういん【文章院】
平安時代の大学別曹。承和元年(834)ごろ、菅原清公の建議により、文章道を学ぶ学生のための施設として設けられた。東西両曹があり、東曹は大江家、西曹は菅原家が管轄したので、しだいに両氏のための大学別曹となった。

もんじょうしょう【文章生】
大学寮で文章道を専攻した学生。もんぞうしょう。もんじょうのしょう。

もんじょうどう【文章道】
律令制における大学寮の一科。中国の詩文および歴史を学ぶ学科。→紀伝道(きでんどう)

もんじょうとくごうしょう【文章得業生】
文章生の中から、成績優秀な者2名を選んで、官吏登用試験の最高段階である秀才・進士試験の受験候補者としたもの。

もんじょうはかせ【文章博士】
大学寮に属して詩文と歴史とを教授した教官。神亀5年(728)設置。平安時代には多く東宮学士・大外記(だいげき)を兼ね、侍講としても仕えた。もんぞうはかせ。


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