子育てしながら働くパパのことのようだ。子育てとママ専用の仕事してきた家事の担い手がかわって来た。夫婦の分担作業になり、その一方で共に働く環境を持とうという。外で働くことを、家で働くことととらえなおす時代が来た。経済の観念が変化して、その名残をとどめる、近代にあった家父長制、男性社会、女性社会という制度のような、区別のような、そういうものを払拭して、ワーママに対してワーパパである呼称がいかにも現代流行語のような響きである。ワーキングに何をとらえるかと、掃除、洗濯、料理そして子育てか、介護か、である。コミュニティーの考えが進むと、それを取り仕切ることもあるだろう。向こう三軒両隣り、長屋の世話である。
日本経済新聞社
〈ワード〉ワーパパ
2016/12/30付日本経済新聞 朝刊
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「ワーママ」こと子育てしながら働く女性、ワーキングマザーの男性版。単に仕事をする(だけの)父親という狭義の概念にとどまらず、パパとして家事や育児の役割を果たすのが特徴。ワーママは「有職の母親」と同義だが、ワーパパは「働く父」と単純に日本語変換できない。子育てに前向きな「イクメン」が育児への関与度合いをアピールするのに対し、ワーパパは夫婦の仕事の繁閑や家事の分担などにも目を配る。日本の父親の多数派になる日はいつ来るだろうか。
日本経済新聞社
〈ワード〉ワーパパ
2016/12/30付日本経済新聞 朝刊
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「ワーママ」こと子育てしながら働く女性、ワーキングマザーの男性版。単に仕事をする(だけの)父親という狭義の概念にとどまらず、パパとして家事や育児の役割を果たすのが特徴。ワーママは「有職の母親」と同義だが、ワーパパは「働く父」と単純に日本語変換できない。子育てに前向きな「イクメン」が育児への関与度合いをアピールするのに対し、ワーパパは夫婦の仕事の繁閑や家事の分担などにも目を配る。日本の父親の多数派になる日はいつ来るだろうか。