弥生(やよい) - 語源由来辞典
gogen-allguide.com › 「や」から始まる言葉
弥生(やよい)の意味・語源・由来を解説。 ...【弥生の語源・由来】. 「弥生(いやおい)」が変化したものとされる。 「弥(いや)」は、「いよいよ」「ますます」などの意味。 「生(おい)」は、「生い茂る」と使われるように草木が芽吹くことを意味する。 草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。・・・とはあるが、陰暦3月、草木がますます生い茂ることとして、あづさ弓末野の草の弥生に春さへ深くなりぞしにける〈新撰六帖・一〉を引く。仮名表記の、やよい は、人名とか、店名とか、漢字表記の弥生は、ソフト名、会社名と、コトバそのものが固有名となっている。検索を続けて艦名までとなると、つい、都ぞ弥生の寮歌に人押させたりすると、歌詞が出てきた。前身の農科大学の予修科学生の寄宿舎、旧制大学の思いを、これは大学ができ始めたころのことかと、人の世の 清き国ぞとあこがれぬ、おごそかに 北極星を仰ぐ哉、樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ、春の日の この北の国幸多し、栄え行く 我等が寮を誇らずや と謳い終わる。
北海道大学の学生寮である恵迪寮の寮歌の一つ。
1912年(明治45年)度の寮歌として作られた。
吾等(われら)が三年(みとせ)を契る絢爛のその饗宴(うたげ)は、げに過ぎ易し。
然れども見ずや穹北に瞬く星斗(せいと)永久(とわ)に曇りなく、
雲とまがふ万朶(ばんだ)の桜花久遠(くおん)に萎えざるを。
寮友(ともどち)よ徒らに明日の運命(さだめ)を歎(なげ)かんよりは楡林(ゆりん)に篝火(かがりび)を焚きて、
去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌(うた)はん。
都ぞ弥生、アインス、ツバイ、ドライ」と続け、歌に入る(「アインス、ツバイ、ドライ」は、ドイツ語で「一、二、三」の意)。
一
都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊(うたげ)の筵(むしろ)
尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の
夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて
星影冴かに光れる北を
人の世の 清き国ぞとあこがれぬ
二
豊かに稔れる石狩の野に 雁(かりがね)遥々(はるばる)沈みてゆけば
羊群声なく牧舎に帰り 手稲の嶺(いただき)黄昏(たそがれ)こめぬ
雄々しく聳ゆる楡の梢 打振る野分(のわき)に破壊(はゑ)の葉音の
さやめく甍(いらか)に久遠(くをん)の光り
おごそかに 北極星を仰ぐ哉
三
寒月懸(かか)れる針葉樹林 橇の音(ね)凍りて物皆寒く
野もせに乱るる清白の雪 沈黙(しじま)の暁霏々(ひひ)として舞ふ
ああその朔風飄々(ひょうひょう)として 荒(すさ)ぶる吹雪の逆巻くを見よ
ああその蒼空(そうくう)梢聯(つら)ねて
樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ
四
牧場(まきば)の若草陽炎燃えて 森には桂の新緑萌(きざ)し
雲ゆく雲雀に延齢草の 真白(ましろ)の花影さゆらぎて立つ
今こそ溢れぬ清和の陽光(ひかり) 小河の潯(ほとり)をさまよひゆけば
うつくしからずや咲く水芭蕉
春の日の この北の国幸多し
五
朝雲流れて金色(こんじき)に照り 平原果てなき東(ひんがし)の際(きわ)
連なる山脈(やまなみ)玲瓏として 今しも輝く紫紺の雪に
自然の藝術(たくみ)を懐(なつかし)みつつ 高鳴る血潮のほとばしりもて
貴(たふ)とき野心の訓(をし)へ培ひ
栄え行く 我等が寮を誇らずや
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弥生(やよい)の意味・語源・由来を解説。 ...【弥生の語源・由来】. 「弥生(いやおい)」が変化したものとされる。 「弥(いや)」は、「いよいよ」「ますます」などの意味。 「生(おい)」は、「生い茂る」と使われるように草木が芽吹くことを意味する。 草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。・・・とはあるが、陰暦3月、草木がますます生い茂ることとして、あづさ弓末野の草の弥生に春さへ深くなりぞしにける〈新撰六帖・一〉を引く。仮名表記の、やよい は、人名とか、店名とか、漢字表記の弥生は、ソフト名、会社名と、コトバそのものが固有名となっている。検索を続けて艦名までとなると、つい、都ぞ弥生の寮歌に人押させたりすると、歌詞が出てきた。前身の農科大学の予修科学生の寄宿舎、旧制大学の思いを、これは大学ができ始めたころのことかと、人の世の 清き国ぞとあこがれぬ、おごそかに 北極星を仰ぐ哉、樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ、春の日の この北の国幸多し、栄え行く 我等が寮を誇らずや と謳い終わる。
北海道大学の学生寮である恵迪寮の寮歌の一つ。
1912年(明治45年)度の寮歌として作られた。
吾等(われら)が三年(みとせ)を契る絢爛のその饗宴(うたげ)は、げに過ぎ易し。
然れども見ずや穹北に瞬く星斗(せいと)永久(とわ)に曇りなく、
雲とまがふ万朶(ばんだ)の桜花久遠(くおん)に萎えざるを。
寮友(ともどち)よ徒らに明日の運命(さだめ)を歎(なげ)かんよりは楡林(ゆりん)に篝火(かがりび)を焚きて、
去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌(うた)はん。
都ぞ弥生、アインス、ツバイ、ドライ」と続け、歌に入る(「アインス、ツバイ、ドライ」は、ドイツ語で「一、二、三」の意)。
一
都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊(うたげ)の筵(むしろ)
尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の
夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて
星影冴かに光れる北を
人の世の 清き国ぞとあこがれぬ
二
豊かに稔れる石狩の野に 雁(かりがね)遥々(はるばる)沈みてゆけば
羊群声なく牧舎に帰り 手稲の嶺(いただき)黄昏(たそがれ)こめぬ
雄々しく聳ゆる楡の梢 打振る野分(のわき)に破壊(はゑ)の葉音の
さやめく甍(いらか)に久遠(くをん)の光り
おごそかに 北極星を仰ぐ哉
三
寒月懸(かか)れる針葉樹林 橇の音(ね)凍りて物皆寒く
野もせに乱るる清白の雪 沈黙(しじま)の暁霏々(ひひ)として舞ふ
ああその朔風飄々(ひょうひょう)として 荒(すさ)ぶる吹雪の逆巻くを見よ
ああその蒼空(そうくう)梢聯(つら)ねて
樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ
四
牧場(まきば)の若草陽炎燃えて 森には桂の新緑萌(きざ)し
雲ゆく雲雀に延齢草の 真白(ましろ)の花影さゆらぎて立つ
今こそ溢れぬ清和の陽光(ひかり) 小河の潯(ほとり)をさまよひゆけば
うつくしからずや咲く水芭蕉
春の日の この北の国幸多し
五
朝雲流れて金色(こんじき)に照り 平原果てなき東(ひんがし)の際(きわ)
連なる山脈(やまなみ)玲瓏として 今しも輝く紫紺の雪に
自然の藝術(たくみ)を懐(なつかし)みつつ 高鳴る血潮のほとばしりもて
貴(たふ)とき野心の訓(をし)へ培ひ
栄え行く 我等が寮を誇らずや