いま、ひつじ意味論講座で、少し述べてみよう。この第4巻にみえる序論による。意味の観点をもって言語、人間、社会・文化に迫ろうと言う。幅広く意味論の分野を講座はとっている。言語学の意味を研究する分野にすぐに言及があり、それは意味論と誤用論に分けられる。Leech によるそうだ。コンテクストの依存による。このコンテクストは、場面的な脈絡、背景だとする。発話の解釈をを支える土台だそうである。講座で意味論をアプローチする同心円の説明が続いてある。レベルの設定である。第一のレベルには命題的意味、第2のレベルにはモダリティ的意味、第3のレベルには発話場面的意味、第4のレベル、同心円のもっとも外側の社会・文化的意味となり、ここは社会、文化、歴史、文学、医療、教育、司法、ビジネス、家庭などの場と関係しているようだ。図の意味の同心円的なレベルはわかりよいようであるが、ふとコンテクストに依存しない類の意味が核にあり広いコンテクストとなって外側に開く構造はそれぞれのレベルに意味があるということだろうかと思った。
当然そうであるしそれによって講座の構成があるわけだが、アプローチによる意味の捉え方がそのレベルでわけられることになって意味の断層を思ってしまったのである。同心円のイメージだから、むしろ中心からの放射状に外へ向かう断裂がイメージに合う、と思ったわけである。それが何にかかわるか。
この講座座シリーズ第4巻はモダリティの事例研究である。英語学、日本語学、中国語学、日本語教育学を擁する。現代意味論の中心テーマであるので、テンス、アスペクト、否定、疑問、仮想性、条件性、未来性、主観性、言語行為とその観点からの分析事例があるようである。またモダリティーにあるのは可能性、必然性、これは論理学的な中核概念で、あと未来性、仮想性、非現実性、証拠性がある。あるいは推量、能力、加納、医師、義務、許可、約束、提案、驚き、願望、不安、避難などの心理学的概念が含まれる。
モダリティーの共通概念のアプローチについて、1つめは、非現実性、非現実的世界の概念にある。2つめは、非確言性、非断定性の概念にある。3つめは、主観的態度の概念にある。モダリティーを使用すると動詞が実現する世界が非現実世界になると言うのだが、situation 事態が factual world 現実世界ではなく actualize 実現する世界が非現実だと言うことのようだ。その世界は、 counterfactual world 反現実世界、 theoreticical world 理論的世界、 not-yet-factual world 未現実世界 に分けられるという、Derclerckによる。モダライザーが事態を非現実世界にする。modalizer 法化記号には、法助動詞、法形容詞、法副詞、接続詞if、そして、intend beliebe など非現実世界創造動詞というそうだが、これがひとつめのアプローチだ。
次は、assertion 確言、これに対して non-assertion 非確言として現わされるものである。接続法が用いられる。presupposition 前提が話し手によってあらかじめ真と認めたもので、 subjunctive 接続法によってその確言されていない命題を述べる方法である。日本語の ~でしょう を、state of affaairs 事柄についての確言、断定を避ける、遠回しの表現としてあてはめて解釈している。
主観的態度の概念は言表事態と伝達の態度に分けられ、発話・伝達的態度が言語行為また発話行為にモダリティの捉え方がある。
非確言的アプローチには、次のものがある。
法助動詞
法形容詞
法副詞
法 mood
疑似法助動詞
法名詞
不変化詞
助詞
Palmerによる分類が示される。事柄が命題と事象に分類される。
さらには序論では英語モダリティーの多義性について詳しく述べている。
なお、編者は、鈴木朗の心の声を実感してほしいと結ぶ、ここに至って、また、はてまてよと、と思ってしまった。
当然そうであるしそれによって講座の構成があるわけだが、アプローチによる意味の捉え方がそのレベルでわけられることになって意味の断層を思ってしまったのである。同心円のイメージだから、むしろ中心からの放射状に外へ向かう断裂がイメージに合う、と思ったわけである。それが何にかかわるか。
この講座座シリーズ第4巻はモダリティの事例研究である。英語学、日本語学、中国語学、日本語教育学を擁する。現代意味論の中心テーマであるので、テンス、アスペクト、否定、疑問、仮想性、条件性、未来性、主観性、言語行為とその観点からの分析事例があるようである。またモダリティーにあるのは可能性、必然性、これは論理学的な中核概念で、あと未来性、仮想性、非現実性、証拠性がある。あるいは推量、能力、加納、医師、義務、許可、約束、提案、驚き、願望、不安、避難などの心理学的概念が含まれる。
モダリティーの共通概念のアプローチについて、1つめは、非現実性、非現実的世界の概念にある。2つめは、非確言性、非断定性の概念にある。3つめは、主観的態度の概念にある。モダリティーを使用すると動詞が実現する世界が非現実世界になると言うのだが、situation 事態が factual world 現実世界ではなく actualize 実現する世界が非現実だと言うことのようだ。その世界は、 counterfactual world 反現実世界、 theoreticical world 理論的世界、 not-yet-factual world 未現実世界 に分けられるという、Derclerckによる。モダライザーが事態を非現実世界にする。modalizer 法化記号には、法助動詞、法形容詞、法副詞、接続詞if、そして、intend beliebe など非現実世界創造動詞というそうだが、これがひとつめのアプローチだ。
次は、assertion 確言、これに対して non-assertion 非確言として現わされるものである。接続法が用いられる。presupposition 前提が話し手によってあらかじめ真と認めたもので、 subjunctive 接続法によってその確言されていない命題を述べる方法である。日本語の ~でしょう を、state of affaairs 事柄についての確言、断定を避ける、遠回しの表現としてあてはめて解釈している。
主観的態度の概念は言表事態と伝達の態度に分けられ、発話・伝達的態度が言語行為また発話行為にモダリティの捉え方がある。
非確言的アプローチには、次のものがある。
法助動詞
法形容詞
法副詞
法 mood
疑似法助動詞
法名詞
不変化詞
助詞
Palmerによる分類が示される。事柄が命題と事象に分類される。
さらには序論では英語モダリティーの多義性について詳しく述べている。
なお、編者は、鈴木朗の心の声を実感してほしいと結ぶ、ここに至って、また、はてまてよと、と思ってしまった。