学会の日である。学会というと、宗教の派にあって、ガッカイと響きがっあたから、それも30年にもなって、ちょうど30年余、学会員であった。余というのは、この数年の会費滞納で退会も同然だからである。学会の発表など、事情が変わって、3年になるので、このころが、落ち着くころだろう。国語の学会名から日本語に替わって、13年になる、さまざま、電子情報の時代になることが、そのこととして現れている。
https://www.jpling.gr.jp/taikai/2017b/2017b_program/#day1pro1
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日本語学会2017年度秋季大会プログラム(確定版)
lastupdate 2017/10/19
日時
2017年11月11日(土) 13時30分-16時50分(口頭発表,懇親会)
2017年11月12日(日) 10時00分-16時00分(ブース発表,大会式典,シンポジウム)
場所
金沢大学 角間キャンパス
11月11日(土)
口頭発表 [人間社会第1講義棟] 13時30分-16時50分
A会場 [人間社会第1講義棟 2階 201講義室]
話しことばにおける「ダロウ」の使用実態について―自然会話コーパスを基にして―
徐文輝(金沢大学学生)
形容詞と名詞述語のくみあわせについて―主語が人である場合―
孟令禕(岡山大学学生)
「形容詞反復発話」の文法―「怖い怖い。」は「怖い。」と何が違うか―
大江元貴(金沢大学)
日本語の非定型述詞
杉浦滋子(麗澤大学)
B会場 [人間社会第1講義棟 2階 202講義室]
明治期における漢語形容動詞の発達―発生動機と語誌を中心に―
周菁(関西大学学生)
明治期小説作品の文末表現─「朝日新聞」を資料として─
田貝和子(群馬工業高等専門学校)
明治・大正・昭和初期中国語会話書9種に見られる日本語訳文の性質― 一・二人称代名詞と当為表現の直訳度を手がかりに ―
園田博文(山形大学)
近代漢語の基本語化について
沈国威(関西大学)
C会場 [人間社会第1講義棟 3階 301講義室]
日本語の敬語の機能の変化―愛知県岡崎市における尊敬語・謙譲語使用の減少の事例―
柳村裕(東京外国語大学)
宮古諸方言の「第二対格」は「対格」か?―多良間方言を中心に―
CELIK KENAN (京都大学) ,林由華
大分方言談話から見た配慮表現の世代差と地域差
松田美香(別府大学)
ヤップ語になった日本語―リンガフランカ地域に根付いた日本語起源借用語―
DANIEL LONG (首都大学東京) ,今村圭介
D会場 [人間社会第1講義棟 3階 302講義室]
明るさを表す語の変遷
佐屋麻利子(神奈川県立高校)
近世整版印刷における楷書体漢字と平仮名による漢字仮名交じり文―その成立と歴史的意義について―
久田行雄(大阪大学学生)
空間的配置動詞の語彙・文法的な性質―〈存在〉〈関係〉との関係から―
呉揚(日本学術振興会)
新聞における数量詞の出現頻度と数量詞使用率―名詞型助数詞に注目して―
東条佳奈(大阪大学) ,岩田一成
11月12日(日)
ブース発表 [人間社会第1講義棟] 10時00分-11時00分
E会場 [人間社会第1講義棟 2階 202講義室]
方言条件形式の多様性―九州方言を中心に―
有田節子(立命館大学),岩田美穂,江口正,前田桂子
20世紀前半の関西方言におけるデスマス体転訛形のスタイルについて―織田作之助作品からみるマッシャロ・マヘン等―
村中淑子(桃山学院大学)
F会場 [人間社会第1講義棟 3階 302講義室]
「いらっしゃる」から「行かれる」への言語使用変化に関する分析
田邊和子(日本女子大学),小池恵子
東方孝義『台日新辞書』の語釈に見られる日本語
中澤信幸(山形大学),岩城裕之,加藤大鶴,是澤範三,酒井亨
G会場 [人間社会第1講義棟 3階 303講義室]
古辞書の構造化記述の試み―和名類聚抄を例に―
藤本灯(国立国語研究所),韓一,高田智和
H会場 [人間社会第1講義棟 3階 312講義室]
『日本語歴史コーパス 奈良時代編Ⅰ万葉集』の公開
鴻野知暁(東京大学),岡照晃,小木曽智信
>
黍団子
2006年11月11日23:33
岡山へ出かけた
のぞみで100分、便利だ
日本語学会秋季大会初日に顔を出した
自動車で行こうかと言っていたが日程がずれた
日本語学会となって国語学会からの名称を変更して3年目
言語学との境界を明確にせぬままに世代交代に入った
わたしの世代はみな白髪になって学会の行方を次に託す
おりしも講演は、日本語学と言語学、と
日本民族学会が文化人類学会となったとたんに退会をしたとの話はその師匠が国語を大事にした人だけに象徴的だ
文献国語研究の伝統と個別言語研究の現代語と
国語を日本語にすると研究手法が変わる
講演者はさらに言語学の祖となるエピソードを紹介した
研究領域の時系列を立てて1916年、1923年、1954年と
言語が人間意識にあるとそこに歴史が交えないことを指摘したと
大事なポイントはそこで言語の変化をどう捉えるか,、だとも
https://www.jpling.gr.jp/gaiyo/aisatu/#aisatu2
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学会の一層の活性化に向けて(70周年記念式典式辞)
2014年5月17日
日本語学会会長 上野 善道
「日本語学会」は,昭和19(1944)年3月に橋本進吉会長のもとで「国語学会」として発足して,今年で70周年を迎えます。学会がこれまで営々と研究活動を続けて来られたのは,歴代の執行部と会員の絶えざる努力の結果に他ならず,その歴史は,正に私たちの誇りであり,喜びでもあります。
本日は,この式典にあたり,「国語学会」を2004年1月から「日本語学会」に変えることに御腐心くださった山口佳紀元国語学会代表理事と,新しく大学共同利用機関として生まれ変わり,日本語学会ともさらに深い関わりを持つようになっている国立国語研究所の影山太郎所長に来賓としてお越しいただきました。後ほど御祝辞を賜わります。
さて,そのような長い伝統を持つ日本語学会ですが,過去の歴史もさることながら,それよりも重要なのは,現在であり,将来であります。小林賢次前会長の御逝去に伴ってその後を引き継いだ私は,残る任期1年半の学会運営の基本方針として「学会の一層の活性化」を掲げました。具体的に言うならば,「研究の一層の活性化」と「組織の一層の風通しの良さ」の二点になります。これらの方針のもとに,その具体策を理事会と各種委員会においてさまざまな観点から検討して参りました。今朝の評議員会において承認された事柄を中心に,それらを御報告いたします。
「研究の活性化」については,特に「若手の研究支援」に重点を置くことにしました。
まず,学生会費を今の8,000円から5,000円に大きく値下げします。一般会費1万円の半額とし,今年の4月1日に遡って実施します。それから,予稿集代金を「参加費」という名目に変え,2,500円から2,000円に引き下げました。こちらは全会員に適用されます。これらにより,学会の入会者,大会の参加者が増えることを期待しております。
次に,原則として40歳以下の若手会員を対象とした「学会賞」を設けました。機関誌『日本語の研究』の各巻に載った論文を対象とする「論文賞」と,各大会での口頭発表・ブース発表を対象とする「発表賞」です。論文賞はすでに出ている第9巻(2013)から,発表賞は今年秋の北海道大学の大会から実施します。投稿や発表の申し込みが一段と活発になることを願っております。
また,来年春の関西学院大学の大会から,従来の土曜日と日曜日のプログラムをほぼ入れ替えます。土曜日に口頭発表と懇親会,日曜日にシンポジウム・ワークショップ等を行ないます(ブース発表の曜日は決まり次第お知らせします)。研究発表の場のみならず,その直後に開かれる懇親会にも多数の会員が引き続き参加して議論を続けるとともに,交流を広める機会にしてほしいと思っています。(なお,今秋の北海道大学での大会は従来どおりで,研究発表は日曜日に行ないます。)
その他に,すでに実施している事柄としては,以下のものが上げられます。
『日本語の研究』の投稿原稿の分量を,論文・研究ノート・短信のそれぞれについて仕上がり紙面で2ページ分,従来よりも増やしました。投稿規定の文言も分かりやすくし,投稿がしやすい環境を整えました。
また,『日本語の研究』掲載の論考は刊行の6か月後にCiNii(国立情報学研究所)に掲載していますが,それを無料で読めるようにしました。従来も大学などでは課金なしで読めていたことと思いますが,それはその所属機関が契約をしてお金を払っていたからです。それを完全無料とし,個人が自宅からでも自由にアクセスできるようにしました。以前から無料公開している『国語学』全文データベース(国立国語研究所)もそのまま継続します。これらを研究のために積極的に活用してください。
情報発信の面では,ホームページを刷新し,会員への「一斉メール」も導入しました。また,海外会員へのサービスとして,刊行された『日本語の研究』の輸送手段を船から飛行機に変え,より早く手元に届くようにしました。
二点目の「組織の風通しの良さ」については,今年度に実施予定の評議員選挙から推薦制を廃止し,会員が適任と考える人に自由に投票できるようにしました。これまでは推薦により予め候補者を絞っていましたが,それをやめることにしたものです。併せて,会計監査も,評議員会で選ぶやり方から,会員による選挙で独立に選ぶように変えました。これらによって会員の意思が直接反映される形になります。なお,学生会費を値下げしても,その選挙権には一切制限を設けておりません。
すべての会員に開かれた学会です。会員のみなさまの主体的な参加を期待しております。
以上,式辞としては異例の内容となったかもしれません。しかしながら,会員がこぞって切磋琢磨する活気に満ちた日本語学会に向かって一歩踏み出すこと,それこそが70周年の節目を真に意味あるものにすることであると申し上げて,私の御挨拶といたします。
日本語学会初代会長あいさつ
2004年1月1日
日本語学会初代会長 前田 富祺
「国語学会」は,日本語研究の進展を願って,1944年に設立されました。日本語を研究対象とする研究者,および日本語に関心を抱く人々を会員として運営されています。
国語学会から日本語学会へ
2004年1月1日
日本語学会初代会長 前田 富祺
平成16年を迎えるとともに,国語学会は創立60周年となり,いよいよ日本語学会へと名前を改めることになった。この問題については,会員の間にも様々な意見があり,『国語学』の誌上フォーラム,大会シンポジウム,学会ホームページなど意見を求める場を作り,慎重に討議を重ね,理事会,評議員会の意見をまとめ,会員の投票の結果,改称が決まったのである。
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日本語学会2017年度秋季大会プログラム(確定版)
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日時
2017年11月11日(土) 13時30分-16時50分(口頭発表,懇親会)
2017年11月12日(日) 10時00分-16時00分(ブース発表,大会式典,シンポジウム)
場所
金沢大学 角間キャンパス
11月11日(土)
口頭発表 [人間社会第1講義棟] 13時30分-16時50分
A会場 [人間社会第1講義棟 2階 201講義室]
話しことばにおける「ダロウ」の使用実態について―自然会話コーパスを基にして―
徐文輝(金沢大学学生)
形容詞と名詞述語のくみあわせについて―主語が人である場合―
孟令禕(岡山大学学生)
「形容詞反復発話」の文法―「怖い怖い。」は「怖い。」と何が違うか―
大江元貴(金沢大学)
日本語の非定型述詞
杉浦滋子(麗澤大学)
B会場 [人間社会第1講義棟 2階 202講義室]
明治期における漢語形容動詞の発達―発生動機と語誌を中心に―
周菁(関西大学学生)
明治期小説作品の文末表現─「朝日新聞」を資料として─
田貝和子(群馬工業高等専門学校)
明治・大正・昭和初期中国語会話書9種に見られる日本語訳文の性質― 一・二人称代名詞と当為表現の直訳度を手がかりに ―
園田博文(山形大学)
近代漢語の基本語化について
沈国威(関西大学)
C会場 [人間社会第1講義棟 3階 301講義室]
日本語の敬語の機能の変化―愛知県岡崎市における尊敬語・謙譲語使用の減少の事例―
柳村裕(東京外国語大学)
宮古諸方言の「第二対格」は「対格」か?―多良間方言を中心に―
CELIK KENAN (京都大学) ,林由華
大分方言談話から見た配慮表現の世代差と地域差
松田美香(別府大学)
ヤップ語になった日本語―リンガフランカ地域に根付いた日本語起源借用語―
DANIEL LONG (首都大学東京) ,今村圭介
D会場 [人間社会第1講義棟 3階 302講義室]
明るさを表す語の変遷
佐屋麻利子(神奈川県立高校)
近世整版印刷における楷書体漢字と平仮名による漢字仮名交じり文―その成立と歴史的意義について―
久田行雄(大阪大学学生)
空間的配置動詞の語彙・文法的な性質―〈存在〉〈関係〉との関係から―
呉揚(日本学術振興会)
新聞における数量詞の出現頻度と数量詞使用率―名詞型助数詞に注目して―
東条佳奈(大阪大学) ,岩田一成
11月12日(日)
ブース発表 [人間社会第1講義棟] 10時00分-11時00分
E会場 [人間社会第1講義棟 2階 202講義室]
方言条件形式の多様性―九州方言を中心に―
有田節子(立命館大学),岩田美穂,江口正,前田桂子
20世紀前半の関西方言におけるデスマス体転訛形のスタイルについて―織田作之助作品からみるマッシャロ・マヘン等―
村中淑子(桃山学院大学)
F会場 [人間社会第1講義棟 3階 302講義室]
「いらっしゃる」から「行かれる」への言語使用変化に関する分析
田邊和子(日本女子大学),小池恵子
東方孝義『台日新辞書』の語釈に見られる日本語
中澤信幸(山形大学),岩城裕之,加藤大鶴,是澤範三,酒井亨
G会場 [人間社会第1講義棟 3階 303講義室]
古辞書の構造化記述の試み―和名類聚抄を例に―
藤本灯(国立国語研究所),韓一,高田智和
H会場 [人間社会第1講義棟 3階 312講義室]
『日本語歴史コーパス 奈良時代編Ⅰ万葉集』の公開
鴻野知暁(東京大学),岡照晃,小木曽智信
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黍団子
2006年11月11日23:33
岡山へ出かけた
のぞみで100分、便利だ
日本語学会秋季大会初日に顔を出した
自動車で行こうかと言っていたが日程がずれた
日本語学会となって国語学会からの名称を変更して3年目
言語学との境界を明確にせぬままに世代交代に入った
わたしの世代はみな白髪になって学会の行方を次に託す
おりしも講演は、日本語学と言語学、と
日本民族学会が文化人類学会となったとたんに退会をしたとの話はその師匠が国語を大事にした人だけに象徴的だ
文献国語研究の伝統と個別言語研究の現代語と
国語を日本語にすると研究手法が変わる
講演者はさらに言語学の祖となるエピソードを紹介した
研究領域の時系列を立てて1916年、1923年、1954年と
言語が人間意識にあるとそこに歴史が交えないことを指摘したと
大事なポイントはそこで言語の変化をどう捉えるか,、だとも
https://www.jpling.gr.jp/gaiyo/aisatu/#aisatu2
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学会の一層の活性化に向けて(70周年記念式典式辞)
2014年5月17日
日本語学会会長 上野 善道
「日本語学会」は,昭和19(1944)年3月に橋本進吉会長のもとで「国語学会」として発足して,今年で70周年を迎えます。学会がこれまで営々と研究活動を続けて来られたのは,歴代の執行部と会員の絶えざる努力の結果に他ならず,その歴史は,正に私たちの誇りであり,喜びでもあります。
本日は,この式典にあたり,「国語学会」を2004年1月から「日本語学会」に変えることに御腐心くださった山口佳紀元国語学会代表理事と,新しく大学共同利用機関として生まれ変わり,日本語学会ともさらに深い関わりを持つようになっている国立国語研究所の影山太郎所長に来賓としてお越しいただきました。後ほど御祝辞を賜わります。
さて,そのような長い伝統を持つ日本語学会ですが,過去の歴史もさることながら,それよりも重要なのは,現在であり,将来であります。小林賢次前会長の御逝去に伴ってその後を引き継いだ私は,残る任期1年半の学会運営の基本方針として「学会の一層の活性化」を掲げました。具体的に言うならば,「研究の一層の活性化」と「組織の一層の風通しの良さ」の二点になります。これらの方針のもとに,その具体策を理事会と各種委員会においてさまざまな観点から検討して参りました。今朝の評議員会において承認された事柄を中心に,それらを御報告いたします。
「研究の活性化」については,特に「若手の研究支援」に重点を置くことにしました。
まず,学生会費を今の8,000円から5,000円に大きく値下げします。一般会費1万円の半額とし,今年の4月1日に遡って実施します。それから,予稿集代金を「参加費」という名目に変え,2,500円から2,000円に引き下げました。こちらは全会員に適用されます。これらにより,学会の入会者,大会の参加者が増えることを期待しております。
次に,原則として40歳以下の若手会員を対象とした「学会賞」を設けました。機関誌『日本語の研究』の各巻に載った論文を対象とする「論文賞」と,各大会での口頭発表・ブース発表を対象とする「発表賞」です。論文賞はすでに出ている第9巻(2013)から,発表賞は今年秋の北海道大学の大会から実施します。投稿や発表の申し込みが一段と活発になることを願っております。
また,来年春の関西学院大学の大会から,従来の土曜日と日曜日のプログラムをほぼ入れ替えます。土曜日に口頭発表と懇親会,日曜日にシンポジウム・ワークショップ等を行ないます(ブース発表の曜日は決まり次第お知らせします)。研究発表の場のみならず,その直後に開かれる懇親会にも多数の会員が引き続き参加して議論を続けるとともに,交流を広める機会にしてほしいと思っています。(なお,今秋の北海道大学での大会は従来どおりで,研究発表は日曜日に行ないます。)
その他に,すでに実施している事柄としては,以下のものが上げられます。
『日本語の研究』の投稿原稿の分量を,論文・研究ノート・短信のそれぞれについて仕上がり紙面で2ページ分,従来よりも増やしました。投稿規定の文言も分かりやすくし,投稿がしやすい環境を整えました。
また,『日本語の研究』掲載の論考は刊行の6か月後にCiNii(国立情報学研究所)に掲載していますが,それを無料で読めるようにしました。従来も大学などでは課金なしで読めていたことと思いますが,それはその所属機関が契約をしてお金を払っていたからです。それを完全無料とし,個人が自宅からでも自由にアクセスできるようにしました。以前から無料公開している『国語学』全文データベース(国立国語研究所)もそのまま継続します。これらを研究のために積極的に活用してください。
情報発信の面では,ホームページを刷新し,会員への「一斉メール」も導入しました。また,海外会員へのサービスとして,刊行された『日本語の研究』の輸送手段を船から飛行機に変え,より早く手元に届くようにしました。
二点目の「組織の風通しの良さ」については,今年度に実施予定の評議員選挙から推薦制を廃止し,会員が適任と考える人に自由に投票できるようにしました。これまでは推薦により予め候補者を絞っていましたが,それをやめることにしたものです。併せて,会計監査も,評議員会で選ぶやり方から,会員による選挙で独立に選ぶように変えました。これらによって会員の意思が直接反映される形になります。なお,学生会費を値下げしても,その選挙権には一切制限を設けておりません。
すべての会員に開かれた学会です。会員のみなさまの主体的な参加を期待しております。
以上,式辞としては異例の内容となったかもしれません。しかしながら,会員がこぞって切磋琢磨する活気に満ちた日本語学会に向かって一歩踏み出すこと,それこそが70周年の節目を真に意味あるものにすることであると申し上げて,私の御挨拶といたします。
日本語学会初代会長あいさつ
2004年1月1日
日本語学会初代会長 前田 富祺
「国語学会」は,日本語研究の進展を願って,1944年に設立されました。日本語を研究対象とする研究者,および日本語に関心を抱く人々を会員として運営されています。
国語学会から日本語学会へ
2004年1月1日
日本語学会初代会長 前田 富祺
平成16年を迎えるとともに,国語学会は創立60周年となり,いよいよ日本語学会へと名前を改めることになった。この問題については,会員の間にも様々な意見があり,『国語学』の誌上フォーラム,大会シンポジウム,学会ホームページなど意見を求める場を作り,慎重に討議を重ね,理事会,評議員会の意見をまとめ,会員の投票の結果,改称が決まったのである。