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中国語における日本語

2015-08-10 | 日本語の輪郭


漢字外来語詞典という辞書がある。
1982年に出版された。劉正炎、高名凱、麦永乾。

1960年から22年の歳月をかけて編纂したそうである。
約10,000の外来語を収録している。日本語は896項目で、およそ10%になる。

>漢字外来語詞典に紹介されている"和製漢語"896をその「成り立ち」から分析すると、次の六種に大きく分類し、南ドンが中国で中国人が使用したのを一度でも聞いたことがある"和製漢語"を中心に具体例を幾つかご紹介する。

引用の、南ドンはハンドルネームで、南京どんぶりさんであるが、これは、日本から中国に渡った和製漢語を採録する、http://www.chuseum.jp/columnTop/column/page_20111205100743 を参照する。



日本から中国へ伝来した和製漢語
2004年2月10日
http://freett.com/nandon/lunwen1.htm

『漢字外来語詞典』に紹介されている"和製漢語"896

1、漢字を利用して欧米の語彙の音訳が中国へ伝わったもの

瓦斯、基督、基督教、倶楽部、珈琲など

2、漢字を利用して欧米の語彙の意訳が中国へ伝わったもの

亜鉛、暗示、意訳、演出、温度、概算、概念、概略、会談、会話、回収、改訂、
解放、科学、化学、化膿、拡散、歌劇、仮定、活躍、関係、幹線、幹部、観点、
間接、寒帯、議員、議院、議会、企業、喜劇、基準、基地、擬人法、帰納、義務、
客観、教育学、教科書、教養、協会、協定、共産主義、共鳴、強制、業務、
金婚式、金牌、金融、銀行、銀婚式、銀幕、緊張、空間、組合、軍国主義、警察、
景気、契機、経験、経済学、経済恐慌、軽工業、形而上学、芸術、系統、劇場、
化粧品、下水道、決算、権威、原子、原則、原理、現役、現金、現実、元素、建築、
公民、講演、講座、講師、効果、広告、工業、高潮、高利貸、光線、光年、酵素、
肯定、小熊座、国際、国税、国教、固体、固定、最恵国、債権、債務、採光、雑誌、
紫外線、時間、時候、刺激、施工、施行、市場、市長、自治領、指数、指導、
事務員、実感、実業、失恋、質量、資本家、資料、社会学、社会主義、宗教、集団、
重工業、終点、主観、手工業、出発点、出版、出版物、将軍、消費、乗客、商業、
証券、情報、常識、上水道、承認、所得税、所有権、進化、進化論、進度、人権、
神経衰弱、信号、信託、新聞記者、心理学、図案、水素、成分、制限、清算、政策、
政党、性能、積極、絶対、接吻、繊維、選挙、宣伝、総合、総理、総領事、速度、
体育、体操、退役、退化、大気、代議士、代表、対象、単位、単元、探検、蛋白質、
窒素、抽象、直径、直接、通貨収縮、通貨膨張、定義、哲学、電子、電車、電池、
電波、電報、電流、電話、伝染病、展覧会、動員、動産、投資、独裁、図書館、
特権、内閣、内容、任命、熱帯、年度、能率、背景、覇権、派遣、反響、反射、
反応、悲劇、美術、否定、否認、必要、批評、評価、標語、不動産、舞台、物質、
物理学、平面、方案、方式、方程式、放射、法人、母校、本質、漫画、蜜月、密度、
無産階級、目的、目標、唯心論、唯物論、輸出、要素、理想、理念、立憲、流行病、
了解、領海、領空、領土、倫理学、類型、冷戦、労働組合、労働者、論壇、論理学、
味之素、入口、海抜、学会、歌舞伎、仮名、簡単、記号、巨星、金額、権限、原作、
堅持、公認、公立、小型、克服、故障、財閥、作者、茶道、参観、支配、支部、
実権、実績、失効、私立、重点、就任、主動、成員、銭、組成、大局、立場、単純、
出口、手続、取消、内服、日程、場合、場所、備品、広場、服務、不景気、方針、
明確、流感など

3、日本が独自につくった漢字が中国へ伝わったもの

腺、糎など

4、漢字を使用してつくった日本語が中国へ伝わったもの

味之素、入口、奥巴桑(オバサン)、海抜、学会、歌舞伎、仮名、簡単、記号、巨星、金額、権限、原作、堅持、公認、公立、小型、克服、故障、財閥、作者、茶道、参観、支配、支部、実権、実績、失効、私立、重点、就任、主動、成員、銭、組成、大局、榻榻米(タタミ)、立場、単純、出口、手続、取消、内服、日程、場合、場所、備品、平仮名、広場、服務、不景気、方針、明確、流感、和服など

5、古代漢文の中にあった語彙を使った欧米の語彙の意訳が中国へ伝わったもの

胃潰瘍(周礼)、医学(旧唐書)、意義、階級、綱領、労働(三国志)、意識、専売(北斎書)、遺伝、右翼、教授、共和、経費、交通、左翼、主義、侵略、生産、天主、博士、輸入(史記)、印象(大集経)、衛生(荘子)、演習、投機(新唐書)、演説(尚書)、鉛筆(東観漢記)、会計、具体、交際(孟子)、革命(易経)、科目、経済(宋史)、学士(礼儀)、学府(晋書)、課程(詩経)、環境(元史)、機関(易林)、記録、抗議、自由、柔道、神経、節約、分析、分配、理性(後漢書)、気質、身分(宋書)、気分(孔子家語)、規則(李群玉)、規範(孔安国)、偶然(列子)、計画、同情、理事(漢書)、現象(宝行経)、憲法(国語)、交換(魏志)、時事、信用、封建、保障(左伝)、思想(曹植)、事変(詩序)、資本(釈名)、社会(東京夢華)、主食(通鑑)、消極(周書)、条件(北史)、世紀(晋皇甫謐)、精神(庄子)、想像(楚辞)、相対(儀礼)、組織(遼史)、素質、白金(璽雅)、知識(孔融)、登記(斎民宝要)、道具(釈氏要覧)、能力(柳宗元)、発明(宋玉)、反対(文心彫竜)、美化(南史)、悲観(法華経)、標本(劉伯温)、服用(礼起)、物理(晋書)、文化(束哲)、文学(論語)、文明(易・乾)、分子(殻梁伝)、法則(周礼)、法律(管子)、保険(隋書)、民主(書・多方)、民法(書・湯誥)、予算(耶律楚材)、理論(鄭谷)など

6、古代漢文の中にあった語彙を使い、日本が自ら創り出した概念が中国へ伝わったもの。

浪人(柳宗元)など



中国語の中の日本語(Chinese Borrowings from the Japanese Language)
陳 生保(Chen Sheng Bao) 上海外国語大学教授

http://www.nichibun.ac.jp/graphicversion/dbase/forum/text/fn091.html

日本来源の語は、常用語としての名詞、動詞、自然科学と社会科学の基本概念ばかりでなく、造語の力を持つ接尾語のような語が二三もある。これらの語は現代中国語で幅広く活躍している。各々例を挙げてみる。

(1) 化

一元化 多元化 一般化 公式化 特殊化 大衆化 自動化 電気化 現代化 工業化 民族化 科学 機械化 長期化 口語化 理想化

(2) 式

速成式 問答式 流動式 簡易式 方程式 恒等式 西洋式 日本式 旧式 新式

(3) 炎

肺炎 胃炎 腸炎 関節炎 脳炎 気管炎 皮膚炎 肋膜炎

(4) 力

生産力 消費力 原動力 想像力 労動力 記憶力 表現力 支配力

(5) 性

可能性 現実性 必然性 偶然性 周期性 放射性 広泛性 原則性 習慣性 伝統性 必要性 創造性

(6) 的

歴史的 大衆的 民族的 科学的 自然的 必然的 偶然的 相対的 絶対的 公開的 秘密的

(7) 界

文学界 芸術界 思想界 学術界 金融界 新聞界 教育界 出版界 宗教界 体育界

(8) 型

新型 大型 中型 小型 流線型 標準型 経験型

(9) 感

美感 好感 悪感 情感 優越感 敏感 読後感 危機感

(10) 点

重点 要点 焦点 注意点 観点 出発点 終点 着眼点 盲点

(11) 観

主観 客観 悲観 楽観 人生観 世界観 宇宙観 科学観 直観 概観

(12) 線

直線 曲線 抛物線 生命線 死亡線 交通線 運輸線 戦線 警戒線

(13) 率

効率 生産率 増長率 使用率 利率 廃品率

(14) 法

弁証法 帰納法 演繹法 総合法 分析法 表現法 選挙法 方法 憲法 民法 刑法

(15) 度

進度 深度 広度 強度 力度

(16) 品

作品 食品 芸術品 成品 贈品 展品 廃品 半成品 記念品

(17) 者

作者 読者 訳者 労働者 著者 締造者 倡導者 先進工作者

(18) 作用

同化作用 異化作用 光合作用 心理作用 精神作用 副作用

(19) 問題

人口問題 土地問題 社会問題 民族問題 教育問題 国際問題

(20) 時代

旧石器時代 新石器時代 青銅器時代 鉄器時代 原子時代 新時代 旧時代

(21) 社会

原始社会 奴隷社会 封建社会 資本主義社会 社会主義社会 中国社会 日本社会 国際社会

(22) 主義

人文主義 人本主義 人道主義 自然主義 浪漫主義 現実主義 虚無主義 封建主義  資本主義 帝国主義 社会主義 排外主義 復古主義

(23) 階級

地主階級 資産階級 中産階級 農民階級 工人階級 無産階級

しかも音訳であろうと、意訳であろうと、みな漢字を使っていた。特に意訳の場合は、ちゃんと中国語の造語法のルールを守ってつくられた。具体的には次の通りである。

A. 形容詞+名詞

人権 金庫 特権 哲学 表像 美学 背景 化石 戦線 環境 芸術 医学 入場券 分類表

B.副詞+動詞

互恵 独占 交流 高圧 特許 否定 肯定 表決 歓送 仲裁 妄想 見習 假死

C.同義語の複合

解放 供給 説明 方法 共同 主義 階級 公開 共和 希望 法律 活動 命令 知識 総合 説教 教授 解剖 闘争

D.動詞+客語

断交 脱党 動員 失踪 投票 休戦 作戦 投資 投機 抗議 規範 動議 処刑

E.上述の語による複合語

社会主義 自由主義 治外法権 土木工程 工芸美術 自然科学 自然淘汰 攻守同盟 防空演習 政治経済学 唯物史観 動脈硬化 神経衰弱 財団法人 国際公法 最俊通牒 経済恐慌





日本のおかげ! 中国語が成り立った・・・革命、社会主義、人民共和国など=中国メディア
サーチナ8月9日(日)9時41分
http://news.biglobe.ne.jp/international/0809/scn_150809_3553609419.html

中国のポータルサイト「騰訊」は3日、近現代において中国語は日本由来の単語を極めて多く取り入れたと指摘する解説記事を掲載した。歴史学者の雷頤氏による署名原稿だ。(画像の中華人民共和国の文字中、「人民」と「共和国」は和製漢語だ)

 雷氏は、近代において中国語では「新詞(新単語)」について批判と議論が発生したと紹介。「新詞」とは、西洋文化/文明の導入のために日本で考案された言葉で、「目的」、「思想」、「精神」、「方針」、「同胞」、「民主」、「膨張」、「自由」、「直接・間接」など、極めて多いと紹介。

 さらに、社会主義になった中国で多用される「服務」、「組織」、「紀律」、「政治」、「革命」、「理論」、「科学」、「商業」、「社会主義」、「資本主義」、「共和」など、数えきれない単語が、日本由来と指摘した。

 中国語おける「日本語多用」に対しては、言葉の「植民地化」との批判があるという。雷氏は、日本語由来の単語を除去すれば、現代中国語は成立しなくなると指摘。言葉において「他者」と「自己」の区別は曖昧なものであり、日本が古代において漢字を採用して「自らのもの」としたのと同様に、中国が日本語由来の漢語を取り入れたのは「文化交流が発展を促進する上で、常に発生する状況」と主張した。


解説
 上記論説は、これまでにも紹介された内容だ。2002年から03年にかけて、日本との関係修復を意図していた胡錦濤政権が発足した際にも、「中国文化は近代化の過程で日本から恩恵を得た」とする文章が多く発表された。

 中国で用いられる「和製漢語」には、中国の古典に存在したが、日本人が新たな意味を与えた語も多い。例えば「共和」とは紀元前9世紀の周代で、王が逃亡したため大臣が「共に和して」合議制で政治を行ったとの故事により、「君主ではない元首を持つ政体」を意味する英語の「Republic」などに「共和」の語をあてた。

 これらの「和製英語」の読み方は中国語にもとづく。ただし台湾では日本統治時代などに「耳から入った」日本語も多い。例としては「多桑(ドゥオサン=父さん)」、「阿塔馬孔固力(アタマコンクリー=頭がコンクリート=石頭、頑固)、「運将(ユンヂァン=運ちゃん、運転手)」などがある。(編集担当:如月隼人)



「中華」「人民」「共和国」:和製漢語はどれでしょう?・・・事実を知って驚愕する中国ネット民「恐れ入った」の声も=中国版ツイッター
2015-03-03 00:35

http://news.searchina.net/id/1563565?page=1

 中国・北京にある、日本にかんする情報を発信するメディア「知日」が2月27日、明治以降に日本で作られた「和製漢語」について紹介するツイートを掲載した。

 ツイートは、日本人が外来語を翻訳する際に「漢字語の簡潔さや高い造語能力に目をつけ、漢字を組み合わせて簡単かつ分かりやすい「和製漢語を作り出し、現在も利用している」と紹介。そして「中華人民共和国」の7文字中3分の2以上が実は日本語から来た「和製漢語」であるとした。「人民」と「共和国」が「和製漢語」にあたるとのこと。

 ツイートに添付された画像では、日本人が広めた漢語の例や、「科学」、「規定」、「経験」など中国でも使われている「和製漢語」の数々が紹介されている。

 このツイートに対して、微博のネットユーザーからは「恐れ入った」、「これ面白いね」、「現代中国語の言葉の多くは日本語からやってきたものだ」、「経済って言葉もそうだね」、「法律用語には“和製漢語”が多いね」、「日本製品をボイコットしてる人はどう思うかね」といったコメントが寄せられた。また、ここ20-30年に大陸へ入ってきた「和製漢語」の勢いを「軽視できない」とし、中国国内の現代漢語の語源にかんする研究に力を入れるべきだとの意見もあった。

 なかには「でも、日本人は共産党、階級、主義、組織、幹部などといった『害毒』まで翻訳して広めちゃったからな」というエッジの利いたコメントを残すユーザーもいた。

 日本のモノをボイコットしようとすればするほど、かえって日本と中国との関わりの深さを知る結果になってしまうのは実に興味深い。これまではどちらかと言えば、日本で生まれた漢字語を取り入れることの多かった中国。今後、中国で生まれた言葉が日本、さらには世界に数多く輸出される時代がやってくるだろうか。(編集担当:近間由保)


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