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語と意味

2013-07-08 | 現代日本語百科
語と意味

語は一つの語であるとき、単語と言う。語そのものはひとつの語とほかの語とが関係しあって語ることになる。語は詞と辞からなると考えるので、語と意味というときに、それは詞と辞のひとまとまりを捉える。それは語となって意味を表す。実際にわたしたちに使われる言葉となる。語を言語記号としてみるなら、それを語と分析するのは実は詞に相当する。その詞を取り出して単詞とすれば、単語とする扱いに準じる捉え方である。

詞の内実が言語記号のように概念と聴覚映像と例えて表裏となる1枚のコインのようであればそれは詞を音形式だけで義を見ることになる。詞は文字をもって表すので字の形音義をもとに見れば音と義だけを言語記号は議論する。言語記号が概念と聴覚映像の関係を記号内容、シニフィエ、signifié と、記号表現 シニフィアン signifiant で、同時にあって互いを前提に存在し、記号 シーニュ signe の分節とするので、それを詞のあらわれに当てはめると、どうなるか。記号は漢字であるということである。

言語記号の恣意性は日本語の漢字では二面性を見ることになる。すなわち詞の概念としての漢字には音読みと訓読みがある場合には聴覚映像が恣意的に現われると言うことである。詞を字であらわすのは漢字特有であることで、それを日本語は語として音読みし訓読みして意味の関係で読みあらわしてきた。日本語を発音して聴覚映像だけを一つにすれば概念には漢字が現れる。き と言えば、木があるが、樹であるか、また気になるか、黄であるかもしれない、ほかにも表されることになる。

これを語と意味の関係で見るなら、言語記号の分析は相応に日本語にもあてはめることができるものの、それは語としての言い方で発音を聞き分けることになる。すなわち先の例で、樹木の もく とか、樹木の じゅ と言い、気候の き ともなる。黄色の黄だよと説明する。語として現れる日本語は、分節になる、文字また漢字を詞とみるレベルがあることになる。


世界大百科事典内の言語記号の言及
【記号】より
…人間において両信号系は密接不可分に相関しており,意識を統轄する第2次信号系も第1次信号系という基盤なしには成立しない。第2次信号である語,言語記号はあらゆるものを名指すことができる。第1次信号系の諸感覚も語によって名指され意識化されうるが,意識化されずに受容された無数の諸刺激はいわゆる無意識の一部を構成することになる。…
【ソシュール】より
…言語とは,人間がそれを通して連続の現実を非連続化するプリズムであり,恣意的(=歴史・社会的)ゲシュタルトにほかならない。したがって,言語記号は自らに外在する指向対象の標識ではなく,それ自体が〈記号表現〉(シニフィアンsignifiant)であると同時に〈記号内容〉(シニフィエsignifié)であり,この二つは互いの存在を前提としてのみ存在し,〈記号〉(シーニュsigne)の分節とともに産出される(なお,かならずしも適切な訳語とはいえないが,日本における翻訳紹介の歴史的事情もあって,signifiantには〈能記〉,signifiéには〈所記〉の訳語がときに用いられる)。これはギリシア以来の西欧形而上学を支配していたロゴス中心主義への根底的批判であり,この考え方が次に見る文化記号学,文化記号論の基盤になったと言えよう。…
【文字】より
…すなわち,言語は聴覚映像と概念との結びつきによって成立している。文字は聴覚映像としての音の面だけを表したり,概念だけを表すことを目的としているものではなくて,その両者の結合した特定の言語記号を表すものである。いわゆる絵文字などが固有の意味における文字ではないというのは,それらが特定の言語における特定の概念と直接に結びついても,その言語においてその概念と結びついている特定の聴覚映像との間の関係が一定していない,言い換えれば,同じような意味を表すいろいろちがった読み方がゆるされる,ということによる。…



デジタル大辞泉の解説
げんご‐きごう 〔‐キガウ〕 【言語記号】
言語を構成する記号。社会的に決められた音と意味との二面からなる。ただし、この二面の関係は、本質的に恣意(しい)的であること、時間の流れの中ではじめて実現することなど、言語以外の記号とは異なる特質をもっている。


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