日本語資料を考える。万葉集の歌謡を日本語表記にして、それに続く時代を経て、勅撰和歌集は仮名表記であるから、それをつなぐものは何か。万葉仮名と呼ぶ、あるいは上代仮名と呼ぶ、漢字の音訓をもって日本語書きにしたものが発音表記になって日本語として現れるものは何か。文学作品をたどれば、仮名の一方で、勅撰漢詩集が、凌雲集 814成立、文華秀麗集 818成立、経国集 827成立となる。そして、私撰和歌集として、新撰万葉集の原撰本、上巻の序により寛平五年成立、893年、増補本は下巻の序により延喜十三年成立、913年がある。漢詩と和歌のあいだで、歌合せによる日本語の歌謡を記録する。西暦900年前後に、文学史上、物語作品に仮名文が表記される動きがあったのである。
古今和歌集の仮名文の序文 905年,撰者の一人,紀貫之によって書かれた
仮名序に対する真名序、漢語漢文と和語日本語という言語が意識された
源氏物語 平安時代中期に成立、文献初出は1008年 寛弘五年
また日本語に読む漢文訓読の行われる作業がある。
仮名表記をまじえる仏教説話集が編まれている。
在民部卿家歌合 : 仁和元年(885年)頃(記録に残る最古の歌合)<在原行平>
寛平御時后宮歌合 : 寛平元年(889年)
亭子院歌合 : 延喜13年(913年)
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2019/03/25 - 古今和歌集 古今和歌集仮名序. やまとうたは、人のこゝろをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。よの中にあるひとことわざしげきものなれば、心におもふ事を、みるものきくものにつけていひいだせるなり。