
ことは ことば kotoba 発音表記すれば、のちに、源氏などで、こと葉 と漢字表記をしている。
言羽と万葉集には漢字表記があったので、万葉仮名では注意されよう。
なお、けとば 氣等婆と、方言と見る語も見える。
04/0774 題詞(大伴宿祢家持従久邇京贈坂上大嬢歌五首)
原文 百千遍 戀跡云友 諸<弟>等之 練乃言羽<者> 吾波不信
ももちたび こふといふとも もろとらが ねりのことばは われはたのまじ
12/2888 題詞 (正述心緒)
原文 世間之 人辞常 所念莫 真曽戀之 不相日乎多美
よのなかの ひとのことばと おもほすな まことぞこひし あはぬひをおほみ
20/4346 題詞 (天平勝寳七歳乙未二月相替遣筑紫諸國防人等歌)
原文 知々波々我 可之良加伎奈弖 佐久安<例弖> 伊比之氣等<婆>是 和須礼加祢<豆>流
ちちははが かしらかきなで さくあれて いひしけとはぜ わすれかねつる
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世界大百科事典
言葉 ことば
>〈ことば〉という日本語の原型は〈こと(言)〉であり,〈ことば〉はその派生語として,おそらく7,8世紀のころより用いはじめられたらしい。最古の日本語文献である《古事記》《万葉集》の場合,〈ことば〉は数例しかみられないのに対し,
