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日本語学、日本語研究という専門で新聞記事コラムに連載する。なかなか興味深い。4月から始まったばかりである。どのような日本語を探偵するか。梅の花、グラハン、オープンキャンパス という言葉が選ばれて、つっこみたくなるが、しばらくはその文章を味わうことにして、あおによしの歌と梅のにおいを、文章によるようにそんなふうに変わったのかと首をかしげる。
https://taweb.aichi-u.ac.jp/toyohiro/wang%20anshi%20meihua.html
宋・王安石「梅花
墻角数枝梅 墻角 数枝の梅
凌寒独自開 寒を凌ぎて 独自に開く
遥知不是雪 遥かに知る 是れ雪ならざるを
為有暗香来 暗香の来たれる有るが為に
南朝・蘇子 梅花落
中庭一樹梅 中庭の一樹の梅
寒多葉未開 寒 多くして 葉 未だ開かず
只言花似雪 只だ言う 花 雪に似たりと
不悟有香来 悟らず 香の来たる有るを
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=328
番号 巻3-328
漢字本文(題詞) 大宰少貳小野老朝臣歌一首
漢字本文 青丹吉寧樂乃京師者咲花乃薫如今盛有
読み下し文(題詩) 大宰少弐小野老朝臣の歌一首
読み下し文 あをによし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり
訓み あをによしならのみやこはさくはなのにほふがごとくいまさかりなり
現代語訳 青丹も美しい奈良の都は、咲きさかる花が輝くように、今盛りである。
歌人 小野朝臣老 / をののあそみおゆ
梅のことわざ・言い伝え|なんでも梅学 - 月向農園
月向農園
https://minabe.net › pages › gaku-kotowaza
>梅は香りに桜は花 優れているものを表す。 梅と桜を両手に持つ 良い物を両手に持つ、ということで、良いことの上に、さらに良いことがあること。 「両手に花」と同じ意味。 香りのよい梅と、見た目の美しい桜をセットにしたもの。
日本経済新聞コラム、日本語日記 過去記事
https://www.nikkei.com/search?keyword=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%97%A5%E8%A8%98&volume=10
今野真二「日本語日記」 オープンキャンパス
2024年4月28日
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中学生や高校生のお子さんがいらっしゃる方は「オープンキャンパス」ということばを聞いたことがあると思います。こうした語にも「歴史」があります。
『岩波国語辞典』第8版(2019年)を調べてみると、「オープンキャンパス」は「大学構内を一般見学用に開放すること。特に、入学を目指す高校生を対象にした行事」と説明されています。遡ってみると、『岩波国語辞典』第6版(00年)では見出しとなっておらず、09年に...
今野真二「日本語日記」 グラハン
2024年4月21日 02時00分
... 小学館の月刊少女漫画誌「ベツコミ」の2024年3月号から「ブルーフライト〜グラハン女子物語〜」という作品の掲載が始まりました。タイトルページには「ベツコミ×ANA(エーエヌエー)スペシャルコラボ」とあって、全日本空輸の全面協力を得てつくられていることがわかります。 「グラハン」はまだ聞き慣れないことばだと...
今野真二「日本語日記」 梅から桜へ
2024年4月14日 02時00分
... 『万葉集』に「しぐれの雨間(ま)なくな降りそ紅(くれない)ににほへる山の散らまく惜しも」(しぐれの雨よ、絶え間なく降るな。紅に色づいた山の紅葉が散ってゆくのが惜しい)という歌があります。このように「におう」は元々は〈色が明るく映える〉ことをあらわす語でした。その一方で『万葉集』には「あおによし奈良の...
今野真二「日本語日記」 日本語を探偵する
2024年4月7日 02時00分
... 筆者は、都内にある小規模な女子大学で、主に「日本語学」にかかわる授業を担当しています。日本語を母語とする学生がほとんどであるのに、日本語学とはこれいかに? そこから話を始めてみましょう。 担当している「日本語学概論」という授業では「日本語学とは、日本語を観察
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