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ことば

2016-11-07 | まさごと
ことば、言葉と書くのは、こと について、植物の比喩とした表現である。こと は それぞれに、言林、詞華など、名をもっての用法がある。日本国語大辞典によると、万葉集には、七七四番歌に、ももちたび恋ふといふとも諸弟らが練の言羽は我は頼まじ、大伴家持、という、言羽の表記がある。すでに、ことは として見える。次いで、古今和歌集の仮名序に、かくてぞ、花をめで、鳥をうらやみ、霞をあはれび、露をかなしぶ心、ことば多く、さまざまになりにける、と見える。ことばに、詞辞をあてて、詞、辞にはそれぞれ、言葉の日本語読みをしているが、>大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点〔850頃〕「此の蕪(あらき)辞(コトハ)を截てて其の実録を採らむ」 のようであり、さらには、詞書 ことばがき とする、歌集の説明部分に見える用法がある。


日本国語大辞典の用例より。

天草本平家物語〔1592〕扉「ニホンノ cotoba (コトバ) トhistoria ヲ ナライ シラン ト ホッスル ヒト ノ タメニ セワ ニ ヤワラゲタル ヘイケ ノ モノガタリ」

ロドリゲス日本大文典〔1604〜08〕「Cotobaua (コトバワ) フルキヲ モチイ、ココロワ、アラタシキヲ ホントス」

コリャード日本文典〔1632〕「coto~ba (コトバ) サエ シラヌモノ」

和英語林集成(初版)〔1867〕「ニッポンノ kotoba (コトバ)」



日本国語大辞典より。

同訓異字

ことば【詞・辞・言・語】
【詞】(シ)神をまつることば。言語。詩文。文章。字句。「詞章」「歌詞」 (日本で)品詞。観念語。「名詞」「動詞」《古ことば・まつり》
【辞】(ジ)言語。文章。「文辞」「修辞」 (日本で)助詞・助動詞・接頭語・接尾語の類。「助辞」「接辞」《古ことば・まうす・いなぶ・とどむ・けがす・わかる・さる》
【言】(ゲン・ゴン)言い表わすこと。言い表わされたことば。「言語」「言論」《古ことば・こと・ものがたり・いふ・いへる・ものいふ・まうす・まうさく・のぶ・のたまはく・かたらふ・とく・とふ・のり・これ・ここに・われ》
【語】(ゴ)かたること。かたられたことば。「語録」「私語」 ことばづかい。成句。単語。「語句」「語源」《古ことば・こと・かたる・かたらふ・いふ・ものいふ・とふ・さへづる・ものがたり・をさめ》

語源説

(1)コトハ(言端)の義〔名言通・大言海〕。

(2)コトノハ(言葉)の義。ハ(葉)は言詞の繁く栄えることをいう〔和訓栞〕。

(3)コト(事)から生じた語。葉は木によって特長があるように、話すことによって人が判別できるということから〔和句解〕。

(4)コトハ(心外吐)の義〔言元梯〕。

(5)コトは「語」の入声Kot で、語る意。バは「話」の別音Pa の転〔日本語原考=与謝野寛〕。

子見出し: 102項目

ことば甘(あま)し
ことば多(おお)き者(もの)は品(しな)少(すく)なし
ことば多(おお)し
ことばが利(き)く
ことばが過(す)ぎる
ことばが尖(とが)る
ことば涼(すず)し
ことば訛(だ)む
ことばで庭(にわ)掃(は)く
ことばなお耳(みみ)にあり
ことばなし
ことばにあずかる
ことばに甘(あま)える
ことばに余(あま)る
ことばに掛(か)かる
ことばに角(かど)を入(い)る
ことばに釘(くぎ)を=刺(さ)す[=打(う)つ]
ことばに鞘(さや)がある
ことばにしなを付(つ)く
ことばに付(つ)く
ことばに尖(とが)る
ことばに花(はな)が咲(さ)く
ことばに花実(はなみ)を交(ま)ず
ことばに花(はな)を咲(さ)かす
ことばに針(はり)を=持(も)つ[=含(ふく)む]
ことばに触(ふ)る
ことばに頬張(ほおば)る
ことばに任(まか)せる
ことばに物(もの)はいらぬ
ことばの綾(あや)
ことばの泉(いずみ)
ことばの色(いろ)
ことばの海(うみ)
ことばの裏釘(うらくぎ)を返(かえ)す
ことばの縁(えん)
ことばの角(かど)
ことばの釘(くぎ)を折(お)り返(かえ)す
ことばの鎖(くさり)
ことばの権(けん)
ことばの小宛(こあて)
ことばの采配(さいはい)
ことばの先(さき)を折(お)る
ことばの先(さき)を取(と)る
ことばのしお
ことばの下(した)から
ことばの下(した)に骨(ほね)を消(け)す
ことばの末(すえ)
ことばの園(その)
ことばの手綱(たづな)
ことばの玉(たま)
ことばの塵(ちり)
ことばのつや
ことばの露(つゆ)
ことばの手爾波(てには)
ことばの匂(にお)い
ことばの端(はし)
ことばのはずれ
ことばの花(はな)
ことばの林(はやし)
ことばの針(はり)
ことばの引放(ひっぱな)し
ことばの吹(ふ)き
ことばの淵(ふち)
ことばの藻屑(もくず)
ことばの病(やまい)
ことばの縁(ゆかり)
ことばの礼(れい)
ことばは国(くに)の手形(てがた)
ことばは心(こころ)の使(つか)い
ことばは立居(たちい)を顕(あら)わす
ことばは身(み)の文(あや)
ことば細(ほそ)し
ことば交(ま)ず
ことばを荒(あ)らす
ことばを返(かえ)す
ことばを掛(か)ける
ことばを飾(かざ)る
ことばを固(かた)む
ことばを構(かま)える
ことばを交(かわ)す
ことばを細工(さいく)する
ことばを下(さ)ぐ
ことばを左右(さゆう)に託(たく)す
ことばを添(そ)える
ことばを垂(た)れる
ことばを散(ち)らす
ことばを番(つが)う
ことばを継(つ)ぐ
ことばを尽(つ)くす
ことばを詰(つ)める
ことばを直(なお)す
ことばを濁(にご)す
ことばを練(ね)る
ことばを残(のこ)す
ことばを呑(の)む
ことばを吐(は)く
ことばを挟(はさ)む
ことばを外(はず)す
ことばを放(はな)す
ことばを放(はな)つ
ことばを引(ひ)き取(と)る
ことばを卑(ひく)くす


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