おかあさま、おとうさま、父母の呼称である。
このように言うには、どのよな経緯があったろう。
おかあ、おとう、ここに、様をつけただけであるが、様を敬称とするのは、またどのような由来があるだろう。
おたあさま、おもうさま、というのがあるから、その連想である。
が、対の屋に住んだところから、母を敬っていう語、これが、対の屋で、おたあさま、である。
そして、母屋、この字には、母家、主家などが宛てられて、その、おもやにいる人の意から、父を敬っていう語となったのが、おもうさま、とか。
ここには母字、父字の宛て読みがある。
おかあ、かかあ、と言っていたのは、おたあさま、とは、かけはなれすぎている。
>《「かか」の音変化》自分の妻または他人の妻を親しんでいう語。またぞんざいに呼ぶ語。
[補説]「嬶」は国字。
おたあさま、と、おかかさま、となると、これは対比的である。
おかか、には、お母様と変化するプロセスを説明する。
かかあ、おっ母、であったのであるか。
かか【×嚊/×嬶/▽母】
1 (嚊・嬶)庶民階層で、妻をいう語。かかあ。
「無うなれば―が貰いに行く」〈露伴・椀久物語〉
2 (母)母親を親しんで呼ぶ語。母親が、子供に向かって自分のことを言う場合にも用いる。おかあさん。おっかさん。
「おんま(=娘ノ名)さらばよ。―は旦那さまへ行きて、正月に来てあふぞよ」〈浮・胸算用・三〉
おかか‐さま【▽御▽母様/▽御×嬶様】
1 母を敬っていう語。近世、武家や豪商の子弟が用いたが、末期には広く一般的になった。
2 他人の妻を敬っていう語。多くは子持ちの人妻をいう。
「人の―並みに被(かづき)を着せて出かけ」〈浮・一代男・六〉
お かかさま 【御▽ 母▽様・御▽ 嬶▼様】
①他人の妻を敬って呼ぶ語。おかみ様。奥様。
②母を敬って呼ぶ語。おかあさま。 〔主に近世に用いられた〕
このように言うには、どのよな経緯があったろう。
おかあ、おとう、ここに、様をつけただけであるが、様を敬称とするのは、またどのような由来があるだろう。
おたあさま、おもうさま、というのがあるから、その連想である。
が、対の屋に住んだところから、母を敬っていう語、これが、対の屋で、おたあさま、である。
そして、母屋、この字には、母家、主家などが宛てられて、その、おもやにいる人の意から、父を敬っていう語となったのが、おもうさま、とか。
ここには母字、父字の宛て読みがある。
おかあ、かかあ、と言っていたのは、おたあさま、とは、かけはなれすぎている。
>《「かか」の音変化》自分の妻または他人の妻を親しんでいう語。またぞんざいに呼ぶ語。
[補説]「嬶」は国字。
おたあさま、と、おかかさま、となると、これは対比的である。
おかか、には、お母様と変化するプロセスを説明する。
かかあ、おっ母、であったのであるか。
かか【×嚊/×嬶/▽母】
1 (嚊・嬶)庶民階層で、妻をいう語。かかあ。
「無うなれば―が貰いに行く」〈露伴・椀久物語〉
2 (母)母親を親しんで呼ぶ語。母親が、子供に向かって自分のことを言う場合にも用いる。おかあさん。おっかさん。
「おんま(=娘ノ名)さらばよ。―は旦那さまへ行きて、正月に来てあふぞよ」〈浮・胸算用・三〉
おかか‐さま【▽御▽母様/▽御×嬶様】
1 母を敬っていう語。近世、武家や豪商の子弟が用いたが、末期には広く一般的になった。
2 他人の妻を敬っていう語。多くは子持ちの人妻をいう。
「人の―並みに被(かづき)を着せて出かけ」〈浮・一代男・六〉
お かかさま 【御▽ 母▽様・御▽ 嬶▼様】
①他人の妻を敬って呼ぶ語。おかみ様。奥様。
②母を敬って呼ぶ語。おかあさま。 〔主に近世に用いられた〕