0615 政府は慎重議論を
集団的自衛権 自民岐阜県連「政府は慎重議論を」 県内全議会に意見書要請 中日新聞トップ記事、見出しである。 20140615
リードには、安倍晋三首相が目指している憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使容認をめぐり、自民党岐阜県連が今月、県内の四十二の市町村議会すべての議長に要請文を送ったことが分かった、とある。
記事の中見出しには、首相「機雷掃海も議論」 集団的自衛権 新3要件の対象に とある。記事には、安倍晋三首相は十四日、集団的自衛権の行使事例のうち、自衛隊によるシーレーン(海上交通路)での機雷掃海活動について、安全保障法制に関する与党協議で自民党側が示した新たな自衛権発動三要件の対象とすることを視野に議論する考えを表明した、とある。
中日春秋
2014年6月15日
「私は夕焼の空に無数に交錯するキャッチボールを見た」。劇作家の寺山修司さんが戦後の「キャッチボール」について書いている。「それはどんなに素晴らしい会話よりももっともっと雄弁に見えたし、どんなに長い握手よりももっともっと手をしびれさせたものであった」
サッカー一色の日に野球で書き出す無粋をお許し願いたい。それでも「父の日」に似合うのは野球やキャッチボールではないか
米大リーグの黒人選手が減っている。二〇一三年開幕時の出場選手登録に占める黒人の割合は8・3%。一九八四年の18・4%から、大きく後退している
理由は黒人の貧困問題にも関係している。バスケットボールに比べて野球にはカネがかかる。フットボールやバスケットボールの方が高額な大学奨学金を得やすい
「父親不在」。こんな理由もある。米研究者によると都市部の黒人の子に野球を教えるはずの父親がいないという。離婚率の高さ。子とボールを投げ合う人間がいない。野球へのとば口がない
気のせいならばいいが、日本でもキャッチボールをする父と子を昔ほど見掛けぬ。投げ合って学ぶのは野球の技術だけではなかろう。捕りやすいように。ほらこれは捕れるかい。へえ、ずいぶんと力がついたじゃないか。投げ合うのは気持ち。「夕焼の空に無数に交錯するキャッチボール」。無性に見たくなる。