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散文 韻文 駢文

2013-07-10 | 日本語百科
散文 韻文

散文とは何か。六朝以降に韻文、駢文と区別するために生まれたと説明がある。経書、史書を含めた文章形式だとも言う。そして日本では、古事記、日本書紀などの史記、源氏物語などの恋愛小説、枕草子などの随筆は日本文学の散文の始祖であるそうだ。散文に対する韻文は和歌として作られた伝統があり、わかりよい。それで、散文とともに日本文学の2大分類とするが、これも時代が下ってのことだ。散文の規定は、Proseと対にして Verse (poetry)を捉えて理解しているようである。

韻文と対にならない、詞に駢儷体と言うのがあり、四字句,六字句を基調にした。唐代に四六駢儷文とも呼ばれるようになる。


http://ja.wikipedia.org/wiki/駢文
>駢文とは、中国の文語文における文体の一つ。「駢体」または「駢体文」ともいう。散文・韻文に対立する文体で、魏・晋のころに形成され、六朝時代から唐にかけて盛行した。
>「駢」とは2頭の馬が並んでいることを表し、対句を基本とする文体であることを意味している。「駢儷文」(べんれいぶん)あるいは「駢儷体」ということもあるが、「儷」(または「麗」)もまた「ならぶ」という意味である。また1句の字数が、4字句または6字句を基調とするため、「四六文」(しろくぶん)とも呼ばれた
>「四六」の語は晩唐から使われはじめ、宋から明にかけて使われた。「駢文」の名は用いられるようになったのは清代においてである。これらを合わせて「四六駢儷文」または「四六駢儷体」と呼ぶこともある。また「駢四儷六」ともいう。さらに駢文の中には、平仄など韻律面を整えたものもある。


世界大百科事典 第2版の解説
べんぶん【駢文 pián wén】
中国の文体の一種。四六駢儷文(しろくべんれいぶん)ともいう。〈駢〉とは2頭だての馬のことで,この文体が対句を基本として成り立つことを意味している〈駢儷文〉ということもあるが,〈儷〉はつれあいの意で,やはり2句が一対として並ぶところからつけられた名称である。1句の長さは4字あるいは6字であることが最も多く,そこから〈四六〉の別名も出た。後漢のころからしだいに盛行しはじめ,次の六朝時代に至って,極度に技巧をこらした美文として完成度を高めつつ,文章の主流に定着していった。


http://ja.wikipedia.org/wiki/散文

>中国文学史上、六朝時代以降、韻文・駢文と区別する言葉として生まれ、韻律の制約を受けず、押韻や排偶を用いないことを特徴とする経書・史書なども含めた文章形式のことであった。これは中国では近代の新文化運動に至るまで文学と文章とを分ける考え方がなかったためである。ここでの「散」とは「束縛を受けない」という意味である。
>一方、英語のプローズ(prose)は、ラテン語のプロルスス(prorsus、「まっすぐ」「平ら」の意)を語源とし、抑揚に富み、感情や感性を表現する詩に対して、事物の描写や羅列により平坦で陳腐な文章を指していた。
>近代以降、日本語で散文を書くための教科書、散文についての随筆として「文章読本」と呼ばれるものが多く書かれた。多くは作家・文芸評論家などの文学者によるもので、「優れた文学者が基本的な文章作法から小説の技法までを教える」というスタイルの啓蒙書とも言える。レポートの書き方など文章執筆のノウハウ本は、その後も数多く出版され続けている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/韻文

>韻律の要素は言語、文化的背景、あるいは韻文の形式により異なる。日本語やフランス語では時間的単位であるモーラ(拍)もしくは音節が一定数反復されて韻文を構成する。さらに多くの言語では、音節の長短(古典ギリシャ語、ラテン語)、アクセント(英語、ドイツ語)、声調(中国語の平仄)などに関して一定のパターンが定められている。
>韻文を構成するもう一つの要素が押韻である。日本語の韻文では押韻はほとんど意味を持たないが、西欧や中国をはじめとして世界の多くの韻文では、押韻、特に脚韻が重要な要素であって、韻律との組み合わせによって韻文を構成する。古英語などゲルマン語の古い韻文では、頭韻も重視された。
中国文学における韻文とは押韻を伴うことを特徴とする文体のことでもある。これは散文や駢文に対立する。代表的な韻文である詩・詞・曲以外にも辞賦・頌・賛・箴・銘・哀・誄などが挙げられる。




世界大百科事典 第2版の解説
さんぶん【散文】
定型や韻律をもった文章,すなわち韻文に対して,定型や韻律にとらわれず,屈折自在で端的に事実を記述する文章をいう。英語のプローズproseにあたるが,その語源はラテン語プロルススprorsusで,〈まっすぐ〉〈平明〉の意である。したがって〈散文的〉といえば,語感や抑揚に富み,感情や心象の躍動に満ちた詩に対して,しばしば無味乾燥で陳腐な事物の形容に用いられる。ヘーゲルはこの意味の散文的現実の出現に,近代社会の一特徴をみており,ルカーチもその思想を受け継いで,資本主義社会における散文的現実と詩的理想の分裂に,近代芸術の困難な運命と課題をみている。


百科事典マイペディアの解説
散文【さんぶん】
韻律・字数などの制限のない,普通の文章をいう。韻文の対。英語のproseはラテン語のprorsus(まっすぐ,平明の意)を語源とする。無味乾燥なもののことを〈散文的〉ともいう。

世界大百科事典内の散文の言及
【韻文】より
…その言語に特有の韻律の規則に従い,詩の行を形づくるように配慮して書かれた文章。この配慮のない文章を〈散文prose〉と呼ぶが,その対語としての〈韻文〉は事実上は〈詩行〉と同語である。韻律の規則を守るといっても,韻文を一読してただちにそれと認知する特徴は,韻よりもむしろ律,すなわちリズムにあると考えられる。…




提供元:「デジタル大辞泉」
さん‐ぶん【散文】
韻律や定型にとらわれない通常の文章。


いん‐ぶん〔ヰン‐〕【韻文】
一定の韻律をもち、形式の整った文章。漢文では句末に韻字を置いた詩・賦などをいい、和文では和歌・俳句などをいう。狭義には詩と同義に用いられる。

提供元:「デジタル大辞泉」



大辞林 第三版の解説
さんぶん【散文】
韻律・字数・句法などに制限のない通常の文章をいう。小説・随筆・日記・論文・手紙などに用いられる文章。 ↔ 韻文

いんぶん【韻文】
①(漢詩・賦など)韻を踏んだ文。
②(詩や和歌・俳句など)韻律を整えた文。 ↔ 散文 「 -体」




世界大百科事典 第2版の解説
いんぶん【韻文 verse】

その言語に特有の韻律の規則に従い,詩の行を形づくるように配慮して書かれた文章。この配慮のない文章を〈散文prose〉と呼ぶが,その対語としての〈韻文〉は事実上は〈詩行〉と同語である。韻律の規則を守るといっても,韻文を一読してただちにそれと認知する特徴は,韻よりもむしろ律,すなわちリズムにあると考えられる。〈韻文〉は必ずしも,作品としての〈詩〉の同義語ではない。戯曲や物語が韻文で書かれた例は多く,古代には経典や歴史,教訓などにもしばしば韻文を用いた。



百科事典マイペディアの解説
韻文【いんぶん】

韻律,形式,字数などに拘束される言語表現のこと。戯曲や物語,経典や歴史,教訓などに用いられた例も多く,作品としての〈詩〉とは必ずしも一致しない。古代では韻文が詩の条件であったが,叙事詩,劇詩,抒情詩の順で散文形式も許されるようになった。


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