漢字を文字として、それがことばであるととらえた祖先は、その一つ一つを日本語にする。文字は記録されて表現の現れであるし、漢字はその時期に伝わる字形であったろうから、それを取り入れてさらに日本語という言葉にしようとする経過がある。長く漢字文字に接したであろうが、その時間は、日本語化を試みた世代から3世代としてもおよそ1世紀のことである。その受け継ぎを世代を担う30年に時間幅で考えると、3世代は120年から150年をあてることができるが、この推測は万葉集の巻軸歌、759年からカナ文字の書かれた落書きまでのころに、その間には、736年、天平8年から一切経の書写を始め、この事業は756年頃まで続いたとされ、そして仮名が確立するのは900年代初頭にになるので、仮名文字の最古のものが注目される。それは、10世紀に成立したとされていた平仮名が、9世紀後半に確立していたことを示す史料としての発見である。
>平安京跡で日本最古級の平仮名入り墨書土器見つかる 9世紀後半に確立か 2012.11.28 20:31
平安時代の貴族の邸宅跡(京都市中京区)から出土した9世紀後半(平安時代前期)の土器片約20点に、平仮名が墨書されているのが見つかり
>最古の音図は平安時代中期の『孔雀経音義』 (1004年 - 1027年頃) や『金光明最勝王経音義』 (1079年)。
>平安京跡で日本最古級の平仮名入り墨書土器見つかる 9世紀後半に確立か 2012.11.28 20:31
平安時代の貴族の邸宅跡(京都市中京区)から出土した9世紀後半(平安時代前期)の土器片約20点に、平仮名が墨書されているのが見つかり
>最古の音図は平安時代中期の『孔雀経音義』 (1004年 - 1027年頃) や『金光明最勝王経音義』 (1079年)。