現代日本語「誤」百科 685 子どもが一歳にもなっていなく を、例題にしている。
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。
「誤」百科 685 子どもが一歳にもなっていなく を、例題にしている。
この例題は なっていなくて と言えるのに、なっていなく と言えないのは、なぜかというようなことらしいが、ない の独立性がないことを理由にしている解説だ。
なぜ、独立性がないのか、その説明はない。
ただし書きのように、動いておらず と言えて、動いていなく が言いにくいのは不思議だ とコラムを結んでいるから、何を話題にしているかもよくわからない。
国語の打消しの助動詞のことならば、いなく を、いる いない と分析すれば、この ない が打消しの助動詞であるとわかる。
ひまがなく と言うときの なく は、もともと、ない という形容詞であるので、なく という使い方がある。
このときに、形容詞を打ち消す場合に、楽しい 楽しくなく とするか、楽しくなくて とするかで揺れることはあるが、形容詞性が働ければ、いずれの言い方もできる。
補助形容詞としての用法は、~てない となると、形容詞性が働くと考えてよい。動いてなく となる。
しかし、~ていない と言うのは、動いていなくて となるように、いない の打消しであるから、いなくて である。
~てある ~ている ~てない ~ていない それぞれ語句の構成を見ることになる。
~てはある ~てはいる ^てはない ~てはいない
なお、古典語が残存する言い方であっても、助動詞の接続が確かであれば、コラムの疑問は解決する。
おらず というのは、ラ変接続であることから類推することになる。
次の用例で、ない 付属語である場合を確認できる。
>休む暇もなく一生懸命働く同僚や先輩達と時間を共にした
>いろいろうまくいかなくて、いやになっちゃう
>日本の首都を東京と定める法令はなく事実上である。
>二重になっていなくもなく否定ではないとも言えない表現
>立証されていなくても常識になってしまう現実
>また、話が体系的でなく、重複したことを書き換えているだけなど初めて書く人がやりがちな本になっています
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。
「誤」百科 685 子どもが一歳にもなっていなく を、例題にしている。
この例題は なっていなくて と言えるのに、なっていなく と言えないのは、なぜかというようなことらしいが、ない の独立性がないことを理由にしている解説だ。
なぜ、独立性がないのか、その説明はない。
ただし書きのように、動いておらず と言えて、動いていなく が言いにくいのは不思議だ とコラムを結んでいるから、何を話題にしているかもよくわからない。
国語の打消しの助動詞のことならば、いなく を、いる いない と分析すれば、この ない が打消しの助動詞であるとわかる。
ひまがなく と言うときの なく は、もともと、ない という形容詞であるので、なく という使い方がある。
このときに、形容詞を打ち消す場合に、楽しい 楽しくなく とするか、楽しくなくて とするかで揺れることはあるが、形容詞性が働ければ、いずれの言い方もできる。
補助形容詞としての用法は、~てない となると、形容詞性が働くと考えてよい。動いてなく となる。
しかし、~ていない と言うのは、動いていなくて となるように、いない の打消しであるから、いなくて である。
~てある ~ている ~てない ~ていない それぞれ語句の構成を見ることになる。
~てはある ~てはいる ^てはない ~てはいない
なお、古典語が残存する言い方であっても、助動詞の接続が確かであれば、コラムの疑問は解決する。
おらず というのは、ラ変接続であることから類推することになる。
次の用例で、ない 付属語である場合を確認できる。
>休む暇もなく一生懸命働く同僚や先輩達と時間を共にした
>いろいろうまくいかなくて、いやになっちゃう
>日本の首都を東京と定める法令はなく事実上である。
>二重になっていなくもなく否定ではないとも言えない表現
>立証されていなくても常識になってしまう現実
>また、話が体系的でなく、重複したことを書き換えているだけなど初めて書く人がやりがちな本になっています