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はしか

2014-09-10 | 病名のことば
はしか 麻疹という。感染力の強い病気としておそれられる。麻疹 measlesは、感染症法に基づく5類感染症全数把握疾患である、と説明があり、 >また、学校保健法に基づく第2種の感染症に 属し、登校基準としては、「発疹に伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで出席停止とする」と述べられている。感染性は非常に高く、感受性のある人(免疫抗体を持たない人)が暴露を受けると90%以上が感染する。年齢では1歳にピークがあり、約半数が2歳以下である。1999年の時点で世界のはしか患者数は3000万人、死亡者は87万人と推計され、2006年には死亡推定数は24万2000人へ減少しているそうだ。はしかは、その昔、日本において、疱瘡は見目定め、麻疹は命定め、と言われていたそうで、天然痘は痘痕 あばた を残し見た目が悪くなる、麻疹は生命の危機である、といういわれがある。はしか という名称がどうしてついたか。


漢字表記の麻疹に、はしかという読みがあてられたのは、文明本節用集、室町中期の例で、赤瘢 ハシカ 或作、隠疹(ハシカ) と記載するので、語源説にある、はしあか にかかわるか。
よくわからない。

なお、病名の理解をすすめようとするため、説明など不足、誤記がある場合に、医学専門知識によってたしかにしていただくよう、お断りとお願いを申します。


>瘡頭が赤いところから、ハシ‐アカ(赤)の義〔俗語考・古今要覧稿〕 日本国語大辞典による。


デジタル大辞泉より。
>約10日の潜伏期間を経て、発熱・咳(せき)・目の充血など風邪のような症状で始まり、口の中に白斑が現れ、特有の赤い発疹が出て顔から全身に広がる。肺炎を併発して死亡することもある。ワクチン接種によって予防できる。


麻疹(はしか) - 細菌製剤協会www.wakutin.or.jp#:#http://www.wakutin.or.jp/data/vaccine/measles.html
www.wakutin.or.jp › ワクチンについて
麻疹(はしか)の話. 麻疹ウイルスの空気感染によって起こる病気です。感染力が強く、予防接種を受けないで感染機会があると必ずかかる重い病気です。発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹を主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけた ...

麻疹(はしか)
>麻疹ウイルスの空気感染によって起こる病気です。感染力が強く、予防接種を受けないで感染機会があると必ずかかる重い病気です。発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹を主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うとまた39~40℃の高熱と発疹が出てきます。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。
 麻しん(はしか)にかかると、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎なども一緒にかかることがあります。また、回復後も変異した麻疹ウイルスが脳内に潜伏し、数年あるいは10年以上経過後に発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎が発生することがあります。予防接種を受けずに麻疹にかかった人は、数千人に1人の割合で死亡しています。
 日本は2015年までに国内からの麻しん(はしか)排除を目指しています。



はしか・はしか絵
 麻疹は流行した時に浮世絵師によって多くの錦絵が作られました。
 麻疹の予防や心得、麻疹にかかっても軽くするまじないとか、食べてよいもの悪いものや、日常生活の摂生、病後の養生法などについて書き添えてあります。
http://www.eisai.co.jp/museum/history/b1500/0500.html
「流行はしか合戦」/36x42cm
人の体に入って乱をおこし、麻疹に従う軍団は、麻疹の症状から名付けられた「あせかき暑中くはくらん太」、「あつかり罹病の太良」、「かんの虫蔵」、「せきの出太良」、「はらいたん太」、「逆上のぼせの助」が大暴れしている。「うさい角蔵」、「升麻葛根湯」、「救命丸薬」、「熊の胆」などが攻めかけ、快方に向う。しかし、ぶりかえすので75日は毒だち(身体の害になるものを避ける)をする。峠が過ぎて、麻疹勢も医者や薬種の大軍に攻められ、敗北し、広い世界へと追い払われ、遠い国へと退いていく話である。
E00089:くすり博物館収蔵資料集(4) はやり病の錦絵 P.54

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