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私説 源氏語り11

2013-09-10 | 源氏語り
ものがたりは、物を語ると書くので、物語と書き表すようになってわかりにくい言葉になった。

物とは、なにか、字義は、物とは雑色の牛、物はもと物色の意、拡大して万物の意となる。

さらに、霊的なもの、鬼をもいう、とあり、わが国の物の化という霊的な、識られざるものの意とが含まれている。

モノは、もろもろのもの、物質も精神も、人間の活動を指し示している。

知覚しうるものに、空間を占め、人間の感覚で捉えることが出来る形を持つ対象、

また、具体的な存在から離れた、人間が考えられ得る形を持たない対象、というふうに説明される。

モノは古来、さまざまなものやことの代名詞に使われ、現代語の形式名詞にそのようがある。

ものがたりは、物を語るということであろう、語る内容が人間活動であったのである。

源氏物語では物の怪が登場する。

そういった妖怪めいた語りとされる。精神作用の憑依か。

心理的不安に入り込む心の状態をさし、もがついたというのは病気である。

ということは、物と書いて物質的なモノとは大違いで心理や精神そのものであった。


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