国語国字問題 日本語表記論20
ことばをどのように書き表すか、それをやさしく書くようにしようと、国語問題にした。国語調査委員会ができて国語国字を議論したのである。その歴史は長い。さらには国語、国字という語の意味に議論があり、それを踏まえると、言ってみれば和語和字の問題となる。文字づかいをやさしくしようとするのは言葉の常である。それを国語の普及に合わせて、国語という語の統一を図ろうとしたのであろう。国語は言ってみれば方言である。方言が寄り合ってできてきたことばである。近代国家が政治体制で整えられてくると議会で話す言葉がわからなくなるような方言の寄り合い所帯では困ったことであろうから国語を調査するようなことで統一を図ろうとする。そこで共通する言語にわかりよい文字づかいをとなるが、それも言ってみれば上意下達の体制をさらに徹底するためのものであったろう。国語国字問題として国語改革という解説も加えられるようになって、国語調査から文化庁の世論調査まで、その断絶と、趣旨目的のちがいはあっても、国の言葉としてどう扱うか、議論の経緯がある。
明治以前の国語問題 国語とはなにか 国字とは何か
近代の言語政策問題 中央集県のための国語の統一
第2次世界大戦後には 国語改革 一連の制定、国字、通達
大辞林 第三版の解説
こくごこくじもんだい【国語国字問題】
一国の言語・文字の整理・改善に関する問題。わが国では,漢字制限・字体整理や送り仮名・仮名遣いの改革などがあり,ローマ字問題も含む。国語問題。
こくご‐もんだい 【国語問題】
1 ある国民の使用言語の種類・方言差・使用文字などに何らかの改善に値する点があると考えられる場合の問題。言語問題。
2 日本において、漢字の制限・節減、その字体、音訓の整理、仮名遣い、送り仮名、ローマ字使用などが問題となる場合のその問題。国語国字問題。
世界大百科事典 第2版の解説
こくごこくじもんだい【国語国字問題】
日本語の表記を簡単にやさしくし,正しい日本語を日本人が読み書き話すようにしようとするために生じてくる,種々の文化上の問題をさす。
[問題の発生]
明治初年ヨーロッパと交通が開けてみると,アルファベットの簡単な西洋語にくらべて,日本語が多くの漢字を学習せねばならず,文字学習の負担が大きいことを見て,これを改革しなければならないと考える人々が現れた。それとともに仮名遣いや送り仮名法の問題も考えられ,江戸時代封建制度の下にはなはだしくなった各地の方言を統一して一つの標準語を確立しなければならなくなった。
国語国字問題 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/国語国字問題
国語国字問題(こくごこくじもんだい)は、国語の表記をめぐって議論となる事柄をいう。本項では、国語としての日本語の表記法である漢字仮名交じり文とそれを構成する漢字、仮名遣いの在り方、改変に関わる近現代の言語政策(公的決定)と議論について、第二次世界大戦後の「国語改革」以降のものを中心に取り上げる。
ことばをどのように書き表すか、それをやさしく書くようにしようと、国語問題にした。国語調査委員会ができて国語国字を議論したのである。その歴史は長い。さらには国語、国字という語の意味に議論があり、それを踏まえると、言ってみれば和語和字の問題となる。文字づかいをやさしくしようとするのは言葉の常である。それを国語の普及に合わせて、国語という語の統一を図ろうとしたのであろう。国語は言ってみれば方言である。方言が寄り合ってできてきたことばである。近代国家が政治体制で整えられてくると議会で話す言葉がわからなくなるような方言の寄り合い所帯では困ったことであろうから国語を調査するようなことで統一を図ろうとする。そこで共通する言語にわかりよい文字づかいをとなるが、それも言ってみれば上意下達の体制をさらに徹底するためのものであったろう。国語国字問題として国語改革という解説も加えられるようになって、国語調査から文化庁の世論調査まで、その断絶と、趣旨目的のちがいはあっても、国の言葉としてどう扱うか、議論の経緯がある。
明治以前の国語問題 国語とはなにか 国字とは何か
近代の言語政策問題 中央集県のための国語の統一
第2次世界大戦後には 国語改革 一連の制定、国字、通達
大辞林 第三版の解説
こくごこくじもんだい【国語国字問題】
一国の言語・文字の整理・改善に関する問題。わが国では,漢字制限・字体整理や送り仮名・仮名遣いの改革などがあり,ローマ字問題も含む。国語問題。
こくご‐もんだい 【国語問題】
1 ある国民の使用言語の種類・方言差・使用文字などに何らかの改善に値する点があると考えられる場合の問題。言語問題。
2 日本において、漢字の制限・節減、その字体、音訓の整理、仮名遣い、送り仮名、ローマ字使用などが問題となる場合のその問題。国語国字問題。
世界大百科事典 第2版の解説
こくごこくじもんだい【国語国字問題】
日本語の表記を簡単にやさしくし,正しい日本語を日本人が読み書き話すようにしようとするために生じてくる,種々の文化上の問題をさす。
[問題の発生]
明治初年ヨーロッパと交通が開けてみると,アルファベットの簡単な西洋語にくらべて,日本語が多くの漢字を学習せねばならず,文字学習の負担が大きいことを見て,これを改革しなければならないと考える人々が現れた。それとともに仮名遣いや送り仮名法の問題も考えられ,江戸時代封建制度の下にはなはだしくなった各地の方言を統一して一つの標準語を確立しなければならなくなった。
国語国字問題 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/国語国字問題
国語国字問題(こくごこくじもんだい)は、国語の表記をめぐって議論となる事柄をいう。本項では、国語としての日本語の表記法である漢字仮名交じり文とそれを構成する漢字、仮名遣いの在り方、改変に関わる近現代の言語政策(公的決定)と議論について、第二次世界大戦後の「国語改革」以降のものを中心に取り上げる。